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詩集

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想像性を大切に創作したポエムたちです。
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2021年2月の記事一覧

詩的に天文を語る①

切れ間のない 青空のひとすみ、 ぽっかりと 色が抜けていました。 そこには、 出番にはまだ少…

太陽の唄

目を焼くほどに眩しい太陽が 溢れんばかりの光をそこかしこに振りまいて、 ぐんぐんと確かな速…

冬に花火を思ふ

花火は一瞬の輝き。 目を醒ますような鮮やかな色と、数秒後には跡形もなく消えてしまう煌き。 …

恋と甘いもの

女の子のため息は 綺麗な色のこんぺいとうに変えましょう 女の子のあくびは ふわふわのわたが…

がんばれの詩

一緒に観たもの、聴いたもの 食べたもの、話したこと ふたりで読んだ本や、 ふたりで歌った歌 …

恋愛ロボティクス

離れていても繋がっていると 思っていたけれど、信じていたけれど、 叶うなら物理的距離はゼロ…

タイムトラベラーの憂鬱

いくつもの選択を繰り返し 置き去りにした 切り捨ててきた 目を背けてきた 立ち尽くしたままでいる 不器用で単純な言葉に ふいに 埃を被って埋もれていた 記憶が呼び覚まされて、 過去に手を引かれていく 胸を焦がすのは、甘く物悲しい衝動 懐かしい空気に包まれて、 二度と手に入らないものたちの 影に触れる 目を逸らすことは出来ないけれど その影さえ、日暮れとともに幻に変わる かつて手に入れ、手放したものたちが 伝えるものは何か 心いっぱいにその風を吸い込んでも 通り抜けてい