御結びはるりんは、お米を推します

クラファン返礼品に、おむすビスケットや、キッチンカーのおむすび引換券をご注文いただきました。

最近では、米後パンを個別にご依頼いただくことも増え、忙しいのはありがたいことです。

御結びはるりんが、おむすび以外に、お米のパンやお米のクッキーを焼く理由は、いろいろあります。

おむすビスケット。クラファンで使ってもらいました。米粉100%のグルテンフリーおやつです。もちろん無添加。日持ちします。

母としての経験

それは、自身のお母さんとしての経験からです。

炊き立てのもっちりむっちりツヤツヤ白米は、たしかに美味しいです。
しかし毎日毎食食べるのであれば「江戸患い(脚気)」という言葉にもあるように、白米だけでは栄養が足りないので、お米以外のもの、つまりおかず何品かを重点的に用意して補う必要がでてきます。

本当は、お米から得られる栄養素をまるっと吸収することで、とてもシンプルに食事が済むはずで、
そのご飯と、出汁からとる素材の旨みを凝縮した具沢山のお味噌汁があれば、それで一食がもうクリアなのです。
そのような考えから、御結びはるりんでは、お米は分づき米か玄米を使います。

しかし、感覚特性(感覚過敏)の傾向がある子どもたちは、特に白いものを好むといいます。

子どもたちは、ゼロか百かで生きているわけであって、「白くないもの=危険」と認識していることも一因にあると思います。
生まれ落ちて、ミルクを飲んで、離乳食が始まり、物心ついたときには、白いものが周りにたくさん存在していて、今まで白いものを食べさせられていたら、急に違うものを食べろと言われてもこわい、慣れてない、という自己防衛のための行動の表れの可能性もあると考えます。

苦手なものを無理やり食べさせようとするのは、百害あって一利なしだと考えます。

一番スムーズなのは、その子がお腹にいるときから、お母さんが栄養素のあるおいしい素材を食べまくって、産まれてもお母さんの食生活を変えずにそのまま母乳をやり、離乳食から茶色いものをはじめ、発酵食をたくさん経験させていく。

すると、白いご飯だけがお米じゃないね、とちょっと茶色いお米も抵抗なく食べられて、心と身体が安定して、お母さんたちの食事づくりのハードルはぐんと低くなります。

お米のフランスパン。当日中が一番美味しいです。炊き立てのご飯と同様に考えます。

いつからだって、大丈夫

とはいえ、うちの子もう大きいわ、という状況でも、嘆く必要は全くありません。
ゴールデンタイムを過ぎていたとしても、いくらでもこれから取り組めます。

今まで毎日加工食品やレトルト生活をしてたとしても、家族でこれからじっくり向き合えば、きっともやもやが改善していきます!

忙しい現代に、とくに忙しいママたちに、今までの時短メシ、全部やめろなんて無茶な話。
よく「誰でもかんたん!ズボラ料理」「ほったらかし料理」とか聞きますが、私はその言葉尻に内心イラっとします。
そういう言葉が、母たちを逆に苦しめることにもなると思います。「私でもできるんだー」という自己肯定感低めの感想じゃなくて、「私、できるんだー!」になってほしい。

どんな料理にも、だれかの心がちゃんと入っているし、お皿やお鍋やテーブルや、そういうのを準備して、食器や調理器具を洗う手間やメンテナンスも忘れてほしくないし、何よりも食べる人のことを想像して良い状態で出して、食べるのを見守って、そーゆー一連の愛と労働があることを、忘れないでほしい。
料理はレシピだけじゃないのに。
料理苦手という意識形成には、そういう世の中の安易な言葉たちがよけいに拍車をかけているようにも見受けられます。

良質な食事は、選択できるときに思い出せばいいと気楽にかまえるくらいでよいのではないでしょうか。
偏食は、したくてしてるんじゃないのです。
きっと本人も、苦しんでいます。
園で、学校で、お家で、「これを食べなくちゃ〇〇できない」という縛りを想像してみたら、食事の時間は避けたくなるし、健康を見守るお母さんたちは、本当に辛いことでしょう。

食は、ずっと続きます。

細く、長く、意識していくこと。
食卓はたのしいものにすること。
ひとりで食べさせないこと。

これが、何よりも大切だと思います。

上から、お米のバナナケーキ、お米のシナモンドーナツ、きなこあんころ餅、自家製たくあん

結論は、お米はうまい

お米は、炊くだけがお米じゃないし、玄米=正解とも言い切れないと思っています。

私は、食で悩むご家庭の方たちに、まずはいろんな姿形になってるもののなかから、食べられるものはあるかな?
これはどうかな?こっちはどうかな?と提案していきたい気持ちが、お米のパンや、焼き菓子づくりの動機のひとつになっています。
そして家族の誰かが、おいしそうに食べてたら興味がわくでしょう。

あらゆる食べ物が輸入になっていくなかで、唯一自給しているお米すらも、これからは危うい状況です。

食べる人が減ったら、つくる人もいなくなる。

ここは幸いにも、お米大国、和気町だからできることがまだまだあるはずです🌾
お天道さまは、きっとこれからも岡山県の味方です。

お米は、やさしくてつよくておいしいです。

読んでくださり、ありがとうございます。

米ぬかで、ぼかしをつくってます



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