【あつ森】君と夏色の世界 マイデザイン&島•部屋クリエイトストーリー📖
2023年7月から9月にかけてXに投稿した、あつまれどうぶつの森マイデザイン•島•部屋クリエイト短編ストーリー『君と夏色の世界』総集編です。
2022年からゆりーなちゃんと共同で制作してきた、あつ森ファンタジームービー『春はどこへ行った?』シリーズの続編にあたります。
本編動画はこちらから❄️
本作の使用マイデザインは、
MA-9571-1019-3698
MA-9754-5518-3447 にて公開しております。
Prologue 1 魔法時代 トーカ
君のいない夏の世界で、僕はずっと絵を描いてる。
君が喜びそうなもの、君と一緒に行きたい風景。
夏の世界もこんなにも美しいんだって。
魔力を失った僕の瞳に、君の姿はもう映らないけれど…
春に再び目覚める君に、伝えたいから。
Intermezzo 1 魔法時代 トーカ
君のいない夏の世界で、僕はずっと絵を描いてる。
君が目を輝かせて喜びそうな不思議な風景、かわいい魚、美しい夏の青の街…。
描いて、塗って、滲ませ、乾かし、一筆一筆に想いを込める。
どうか君に届きますようにと。
Prologue 2 現代 天野 灯火
君といる夏の世界で、僕はずっと作ってる。
絵に込められた、前世のトーカの願いを叶えたい。
君と一緒に行きたかった風景を現代に再現し、ぴったりな服も作った。
一緒に過ごす夏の世界で、君とたくさんの思い出を作れますように。
Intermezzo 2 現代 天野 灯火
絵から流れ込んでくるトーカの記憶。切なる想いに自然と涙があふれてしまう。
魔法の無い世界で、僕は考えて考えて工夫するしかない…。
あらゆる家具を試してリメイクした。
魔法のような視覚効果を生み出す、家具磨きも研究した。
どうか君と、楽しい夏を過ごす場所を作れますようにと。
【Prologue1〜Intermezzo 2 comment】
本作は、私太宰の制作した地面・リメイクマイデザインを「前世のトーカの絵画」とし、そこからインスピレーションを受けた現代の灯火が、絵の世界を「島・部屋クリエイト」として再構成し、その場所に合わせた服も作る、というストーリーになっています。
Prologue・Intermezzoは本編のクリエイト制作の裏側にあたります。
トーカの風景画も、灯火のクリエイトも、魔法時代の風景をそっくりそのまま再現するものではなく、トーコへの想いがこもった特別な風景です。一生懸命に想いを込めて作っていく過程をここで描きたかったです。
魔法時代のSSは、本物の魔法のように見せるために、仕組み(えざらの台座や家具磨きを出している家具など)をできるだけ隠した写し方をしています。
逆に現代編のSSは、灯火の創意工夫が伝わったらいいなと、仕組みが見える形で撮影しました。
それではここから『君と夏色の世界』本編です🌻
できる限りの夏色の世界を描きたいと、最低でも君と夏色ゆかたの5色を描くことを目標にしました。
向日葵と金魚の世界の表現方法が特に難しかったのですが、具体的な目標を設定したことで、何としてもこの絵と服に合う世界を作るぞ!と張り切れました。
最終的に7色の世界を描けて本当に良かったです🎨
本当はまだまだ考えていた色のアイディアがあるので、秋に登場させられたらなあと思います。
君と夏色の世界 1
水縹色(みはなだいろ)の世界
『フラワードロップガーデン🪷』
魔法時代の夏の水辺を再現したよ。
澄んだ水は様々な形に変化して、花や魚を浮かべて水辺を彩っていた。
潤んだ泡が夏空いっぱいに浮かんで、陽に透けてきらきら…。
とても美しい光景だったんだ。
【comment】
マイデザイン、フラワードロップタイルを活かした夏の真昼の世界です。
これまで作ってきたクリスマスガーデンと桜ガーデンを応用して、より自分のマイデザを活かせるガーデンを目指しました。
おおきなえざらやたくじょうPOPリメイクで空に浮かび上がる花の泡を、キューブライトで潤んだ水のかたまりを表現しています🫧
飛び出す絵本のような立体的な風景にしたくて、遠近感に細かくこだわりました。
中央のベルのてっぺんから放射状に泡が広がっていくように位置を調整しています。
地上だけれど澄んだ水の中にいるような不思議なガーデンです🪷
君と夏色の世界2 瑠璃色の世界
『スタードロップガーデン🌟』
魔法時代の夏の夜空を再現したよ。
深い海のような青の底に、真昼の光を残した幾千の星が輝いていた。
その輝きはとてもあたたかくて、心に灯が燈るようで…
涙が零れるほど美しい星の海を、君と一緒に見たかったんだ。
【comment】
マイデザイン、スタードロップタイルを活用した夏の夜の世界です。
一つ一つのスタードロップキューブライトの夜空が集まって、大きな魔法の夜空を構成するイメージで作りました。
前述のフラワードロップガーデンと対になるガーデンで、基本的な地形は同じなのですが、家具の高さをかなり低くしています。
これは、マイデザ花火を風景の一部に組み込むためです。
地上も空も、全てきらめくスタードロップの絵の中の世界にしたかったので、夜空にスタードロップ花火を打ち上げて魔法の星空を描いています🌟
この世界の魔法の源は星であるという設定にしていること(※あつ森の魔法のステッキが、ほしのかけらからできることに基づいています)や、温かい人柄の灯火らしさが色やきらめきに表れていたらいいなと、とくに気合いを入れて制作した場所です。
この物語世界を象徴する、星空の真ん中にいるようなスポットを作れて嬉しいです✨
このスタードロップガーデン造りには、他にも短編ストーリーイメージがあり、灯火の友達の光くんとの友情のお話です。また改めて描けたらいいなと思っています🌌
君と夏色の世界 3 夜祭色の世界
『りんごあめの思い出🍎』
お祭りの夜店に並ぶ、カラフルなりんごあめ。
店主は流行の最先端、フォトジェニックな飴ですよ✨と云うけれど、僕たちにとっては懐かしい。
思い出すのは、魔法時代の結晶りんごあめ。
星降祭の灯りに宝石のように輝いていた、記憶の中の甘い思い出。
昔も今も、2人のお祭りの夜の色🎆
【comment】
番外編回です。
思い出すのが前世の切ない思い出ばかりなのも少しかなしいので、はるどこ本編の楽しかった思い出を回想する回にしました。
現代の夏祭りと魔法時代の冬の星降祭、世界は大きく変わってしまったけれど、お祭りの夜の楽しさはいつの時代も変わらないんだろうなあとレイアウト構図を重ねて作りました。
マイデザインのりんご飴のノスタルジックなきらめきの中に、ふたりの楽しい思い出もきらめいていたらいいなと、りんご飴は輝き感をとくにこだわって描きました。
下の場面は特にお気に入りです。パニーでサブ島民を呼び出して、合成なしで回想中の描写ができないか頑張ってみました!
全く同じ顔の人物を、複数人簡単に描写できるってすごいことだなあと思います。あつ森は物語の描写に本当に向いているなあと改めて感じる場面でした。
君と夏色の世界 4 向日葵色の世界『夜光ひまわり畑🌻』
魔法時代のひまわりを家具みがきで再現したよ。
真昼の光をいっぱいに集めた魔法のひまわりは、夜も太陽のように大輪の花を輝かせていた。
夏の闇夜を焦がす金色の波がとても美しくて、心ふるえる風景だったんだ。
【comment】
大好きな家具磨きに、ひまわりドロップタイルの透過版をセットした魔法のひまわり畑です。
これまでも家具磨きを使って室内に植物を浮かび上がらせることに挑戦してきたので、これを応用したいと考えました。
ところが今回は難しい点がありました。
ひまわり畑といえば真昼の青空の下に広がるイメージがありますが、家具磨きは照明を暗めにしないと綺麗に輝かない…昼の風景壁紙と合わせるのが難しかったのです。
そこで、逆に夜に燃え上がるように輝くひまわりを作ろうと考えました。そうすることで魔法感も増して物語に合っていいなと、諦めずに考えてよかったです。
ひまわりの黄色が暗闇を背景に鮮やかに燃え上がり、家具磨きの家具が地面と自然に同化するように、家具の色をダークブラウンで統一しています。
また、家具磨きで動くひまわりとは別に、ひまわりの形がはっきりと分かるように、ちっこうウォールステッカーで壁にもひまわりを貼り付けています。
これにより高さが出て、ひまわり畑に埋もれる感じが出せたのもよかったです🌻
そして、去年作ったひまわりサマードレスに合う場所が欲しいとずっと思っていたので、今年つくれて本当に嬉しいです!
服に合う場所を作りたいという気持ちがクリエイトの発想にも繋がっています💪
君と夏色の世界 5 金魚色の世界
『金魚喫茶🍧』
昔々から美しい姿の金魚。
魔法時代も水辺で人々の目を楽しませていた。
だけど現代の夏は暑すぎるから…
窓や木箱に水槽をはめ込んで、風景と一緒に眺められる喫茶店を作ったよ🌿
涼みながらゆっくり眺めて過ごしたいね🎐
【comment】
最も表現に悩んだ回でした…。最初に思いついたのは金魚ドロップタイルを使った水槽だけで、これだけのレイアウトでは金魚色の世界と言うには物足りない感じがしました。
そこで、部屋中で金魚を眺められる方法がないかを考えました。
私自身も過去に金魚を飼っていて、アクアリウムショップの壁一面の水槽を眺めるのが好きだったので、ちっこうウォールステッカーで金魚水槽を壁に作ってしまおうと思いました。
そして、あつ森の多彩な壁紙の質感がとても好きなので、水槽の背景描写は壁紙に委ねることにしました。
結果的に様々な風景の中を鮮やかに泳ぐ金魚水槽が出来上がって私も感動です😍
ところで、魔法時代の金魚の風景は屋外の水辺でした。
現代の灯火は同じように屋外に池を作ることもできたのですが、この回は時代の変化に合わせて場所を作ることもテーマにしたかったので、趣向を変えています。
トーカが絵に込めた願いは「トーコと一緒に美しい姿の金魚を眺める」ことであり、現代の真夏の炎天下の屋外では眺める人も泳ぐ金魚もばててしまう…。そう考えた灯火が、涼しくゆっくりと眺められるようにと喫茶店の形にしています。
君と夏色の世界 6 翡翠色の世界🏝️
『人魚の海🧜♀️』
魔法時代の夏の海を再現したよ。
昔々、深海から来た人魚姫が、初めて目にしたきらめく翡翠の海。
夏の精霊が花の泡を浮かべて、波に鮮やかな花びらを散らしていたんだって🌻
華やかな夏の終わりを一緒にゆっくりと泳いでいきたいね。
【comment】
私にとって夏の翡翠色は、真夏の海の色でした。地元の海がとても綺麗で、足を浸して波打ち際を歩くのが好きだったりします。
作中では魔法時代の不思議な海なので、マイデザの水面も鮮やかなエメラルドグリーンに描きました。
そして、これまで作った夏マイデザとの繋がりも作りたいなと思い、フラワードロップと夜光ひまわりの青と黄色の花びらが浮かぶデザインにしています🌻🪻
海を囲むヒカリゴケの岩は、レイアウトで1枠の水面の端を自然に隠すという役割があるのですが、ストーリー上の設定も考えています。
現代の灯火が砂浜をヒカリゴケの岩で囲って海水のプールを作り、岩から染み出す天然の色素で海水を染め、きらめく翡翠色の海を現代に作り出したという設定です。
下のSSのお花の泡は、家具磨きのぽこぽこで出しています。フラワードロップガーデンから飛んできたシャボンが海面でまさに弾ける感じを表したかったです。
水面も水着も初挑戦で、うまくいくのか1番未知数な回だったのですが、目標の君と夏色5色は必ず作りたいという気持ちで頑張れて、今までにないものが作れて本当によかったです😭
君と夏色の世界 7 薔薇色の世界
『999 roses garden🌹』
バレンタインに作った赤バラのガーデン、夏色もとても綺麗だね。
花火に照らされて、世界は魔法のバラのブーケの中💐
今年の夏に作った様々な場所も、季節の移り変わりでまた違う色彩を楽しめたらいいな🎨
【comment】
君と夏色の世界、最後の色は薔薇色です。
バレンタインストーリーのために作った999本の赤バラのガーデンを舞台にしました。
元々冬のお昼の雪景色の色合いに合わせて作っていたので、他の季節や夜はどうかなあと思っていたのですが、それぞれの良さがあって嬉しかったです。
同じ場所でも、季節の移り変わりや時間によって色合いの違いを楽しめるあつ森って素敵だなあと改めて思いました。
この夏作った場所も、これからの季節にどんな色に染まっていくのかとても楽しみです🎨
ストーリー上でも、灯火が董子のために考えて作った大切な思い出の場所なので、夏も2人がここで楽しく過ごす姿を描けて本当によかったです。
君と夏色の世界 青色の街
本当は青色の街の回をやりたかったのですが、8月中に本編を完結させたかったことと、フラワードロップガーデンと似た色の風景になることから泣く泣くカットしました😭
グッド•バイ島の街の風景が水に浮かんでいるようでとても気に入っています🫧
Finale1 魔法時代
『前世』
君は春の精。僕の瞳には二度と映らない。
だけど諦めたくない…。
君といきたい世界中の美しい夏を描き集めるんだ。
ー翌年 春のはじめー
トーカ、今年もたくさん素敵な絵をありがとう。
夏の世界もこんなにあざやかで、美しいんだね。
いつか一緒にいけたらいいな…。
魔法時代の最終章です。
人間のトーカと春の精のトーコ、それぞれの生きる時間は隔たってしまったけれど、絵に込めた想いが届いたことを描きたかったです。
花瓶の赤バラはトーカのイメージフラワー(彼の誕生花もバラ)で、「いつか999本のバラのガーデンになるもの」が芽吹いたイメージです🌹
壁の絵画は登場した夏色の世界の順番に並べています。この一つ一つが現代で2人が過ごした夏の思い出の場所に変わっていきます。
Finale2 現代 夏と秋の間
『夏色時間🕰️』
今年の夏は、鮮やかな時間を沢山一緒に過ごせたね。
うん!どれも宝石みたいにきらめく、幸せな夏色の時間だったよ。
過ぎ去ってしまうのは寂しいけれど…そろそろまた新しい季節がはじまるね。
楽しみ!秋はどんな色に出会えるかな?
それじゃあはじめようか、
君と秋色の時間 を。
現代編の最終章です。登場した絵画をダイナーなネオンクロックでリメイクしています。
それぞれの場所で過ごした鮮やかで幸せな夏の時間が時計の中に詰まっています🕰️
前世の2人の生きる時間はすれ違っていたのですが、現代では同じ時間を過ごせたことを、同じ時を刻む時計や隣に座って目を合わせていることで表したかったです。
松は長い時の流れの象徴です。全体の色合いも夏の鮮やかさと、秋の始まりを思わせるオレンジ色をベースにしました。
あとがき
『君と夏色の世界』総集編、解説も合わせて大変な長文を読んでいただきありがとうございます😭✨
よくコメントで、そんな発想どこから出てくるの😳?とびっくりしていただけることがあるのですが、最初に自分の思い描いたイメージがあって、それをあつ森内の表現でなんとかできないかといつも考えています。
そして、ほとんどのことが実現できてしまうあつ森世界の凄さに、さらなる可能性を感じてわくわくしています🥹✨
温かい応援の言葉をいただき、いつもとても励みになっています🫶
特にマイデザを描く作業はとても地道で、眼を凝らしながら1ドット1ドット打っているので喜んでいただけることがとても嬉しいです😭
秋もトーカたちとあつ森世界で色々なことに挑戦していきたいです🍁
君と秋色の時間もどうぞよろしくお願い致します🌼
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