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マンガ「子供を殺してください」という親たち 親たちも被害者

私には子供はいないが、この話を読んで感じたことは『負の連鎖』がさまざまな事件を引き起こしているということだ。

現代で起きている事件は、元を辿れば親の親の親の親のそのまた親に遡って繋がっているのだ(必ずしもそうではないけれど)。

子供の頃に一番近くにいる大人に向き合ってもらえない
話を聞いてもらえない

その経験は心に大きな穴を開ける
そしてその空洞は大人になってからでは埋められない

どうしてかわかるか?

その空洞を埋めようとして
自分のことばかり考えるようになるからだ

だから少しでも優しくされると依存する
奴隷のような扱いすら漫然と受け入れてしまう

そうかと思えば簡単に関係を断ち切ってしまう
思い通りにならない原因を全て他人のせいにする

「子供を殺してください」という親たち

115話の母子家庭の引きこもりの息子の回の話から引用した。

この息子の親も、身近な大人に向き合ってもらえなかったのだった。

私は引きこもるようなことはなかったが、学校と自宅の往復、自宅と職場の往復しかしないような人間であり、社会的引きこもりに属するタイプに分類できる。

私の父親は仕事依存で、母親は友達依存だ。
身内以外を大切にしている。

理想的な家庭や家族というものがどれほどの割合で存在するのかわからないが、大人になってからでは埋められない部分は何かしらある。

こんなことを言っても、過ぎたことだと突き放された経験があるのでなかなか人に伝えることは難しい。
何より、特に聞きたくもないだろうからだ。

今より若い時期には知り合った人に話したいことは話したいだけ話していた。
一期一会、若いうちだからこそ許されることもあるのだ(犯罪以外なら)。
今はその時の行動により、かなり整理された気持ちで生きられている。
当時、話を聞いてくれた誰か達に感謝を贈る。

今はもう、親がどうだとか思うことはなくなった。
残りの人生楽しく過ごしたいし、いつまでも暗くジメジメしたような、そんな自分でいたくないからね。

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