試行錯誤
2017年7月
カレーの引き算
私はいのうえはるのである。
そう、カレーに関しては正直チンプンカンプンなのである。
父が何度も読みあさるカレーの教科書を開いてみるが、1分も経たずに閉じてしまった。
無理だ・・。やはり私には無理だ・・。
しかし、知りたいことがある。
父は最近牛すじカレーの作り方を変えたのである。
あれだけ牛すじの旨味たっぷりスープを売りにしていたのに、そのスープの使用を止めたのである。
何故?
父云く、雑味が混ざって味が濁るから。である。
そして、牛乳の使用も止めた。
しかし、私は牛すじカレーの味の変化に気がつかなかった。
父に言われて、「確かに、言われてみれば・・」と思う鈍感さである。
父は少なくとも私が気づかないところで味を変化させ続けているという事が今回よく分ったのである。
そして、父のカレー作りには、『これは本当に必要か?』
という問いが付いて回るのである。
そしてそんな問いから、小麦粉の使用も止めたのである。
悩み大き4年目
はるカレーは開業3周年を迎えた。
そして、高崎モントレーでの出店は2周年を迎えたのである。
この2年間続ける事が出来たのは、はるカレーを利用して下さるお客さんのお陰であり、改良を重ねる機会を与えて下さったお客さんによって支えられて来たのである。
とは言え、私はこの現状に満足出来ないのも事実である。
何故なら、私は「はるカレー」のより美味しい食べ方を知っているからである。もっと出来立てのカレーを食べてもらいたいし、見た目にも拘りたいと思っている。
そして私は、これからの「はるカレー」の進むべき道を探しているのである。もっと、美味しく「はるカレー」を味わてもらいたい。
いのうえはるのの悩み大き4年目は、まだ始まったばかりである。