超インドア派の私がトップアスリートのメンタルサポートができるようになった理由
私はアスリートのメンタルとコミュニケーションのサポートをしている
河邊英里子(かわべえりこ)です。
このnoteでは、選手、指導者、保護者、トレーナー、スポンサー、その他スポーツに関わる方達が、ご自身の現場で、実践的使えるスポーツメンタルコーチングの基礎知識についてお伝えしていきます。
そもそもコーチングって?という方や昔メンタルトレーニングをうけたことがあるけど、、、という方もいらっしゃるでしょう。
しかもあまりいい印象ではない方もいるかもしれませんし、自分でメンタルは整えるから必要ないという方もいるかもしれません。
そもそも、この競技をやっていない人に何がわかるの?という方もいらっしゃるでしょう。
はい、
私はアスリートとは程遠い人生を送ってきました。
幼稚園から高校生までピアノを習い、中学校から社会人15年目ぐらいまで吹奏楽をがっつり。(楽器はトロンボーンとファゴット。)
社会人としてのキャリアは証券会社一筋。朝から晩(というか夜中)まで働いて、アジア通貨危機もリーマンショックも全てマーケットの中で経験しました。
そんな私がメンタルコーチングと出会い、今、アスリートのサポートを通じてオリンピックに行ったり、実業団やプロアスリートのサポートをしたり。
不思議なことがあるものですが、それを実現できたのは、メンタルコーチングのおかげです。
もうそれしかありません。
は?
という感じですよね。
自分でもそう思います。
でも事実なのです。
では、そのコーチングでは何をしていたか。
自分の中の制約を外して、叶えたい未来を描いていただけ。
それにつきます。
私がコーチングに出会い、オリンピックに行くまで
2013年、証券会社勤めていた超インドア派の私にとって、オリンピックはテレビの世界。もちろん遠い世界でした。
でも、当時産休明けで会社復帰するにあたって「親子のメンタルコミュニケーション」のクラスに通った学校に、偶然、オリンピックメダリストの方からトップアスリートのメンタルについて講義を受けました。
・トップアスリートに必要な考え方
・緊張した時にどうするか?
・集中力の高め方 などなど
もう、とりつかれました。
そして、私もオリンピックに行きたい!行く!
そう思ってしまったのです。
だから、旦那さんに「私、会社辞めてオリンピックのメンタルコーチになる」と宣言。
当然、旦那さんは大反対。
そりゃそうです。子供2人いて、家も買ってて。
「やりたいことやってていい歳じゃないでしょ。」
そう言われて、ぐうの音も出ませんでした。
私自身、証券会社の仕事は大変だけど、好きで辞めるのが惜しかった。キャリアを捨てたくなかったんです。
でもオリンピックは行きたい。
ここで諦めたら一生の後悔する。
でも今はやめられない。
でも行きたい。
もうその堂々巡り。
そこで、大学の同級生が独立して提供していたコーチングを受けることにしました。
私は何がしたいのか?
どうなりたいのか?
そのために今できることはなんだろう?
それをとことん聞かれました。
そして具体的に描いて行きました。
最初の頃のコーチとの会話はこんな感じでした。
私「オリンピック行きたいです」
コーチ「じゃあ、誰をサポートしたいの?」
私「誰でもいいです。オリンピック行けるなら。」
コーチ「それじゃあオリンピックには行けない。種目だけでもいいから決めないと。具体的にしないと、目標は実現しないよ」
私「じゃあとりあえず、柔道と水泳と体操(単に見るのが好きだっただけ)」
コーチ「その人たちにどんなサポートして、なんて言われたいの?」
私「え!まだやったこともないのにそんなことわかんない・・・でも選手からありがとうって言ってくれたらいいな。」
コーチ「じゃあ、その場面を絵に描いてみよう」
私「・・・」
っていう感じで、一歩ずつ一歩ずつ何をしたいのかを明確にしていき、この積み重ねがオリンピックへの道につながりました。
2013年コーチング中に描いた未来。サポートした選手からありがとうと言われてます。それが3人いたらいいなって思ってました。
コーチングを受けて独立するまでの1年間、常にどうなりたいかを具体的に描き続けました。誰一人アスリートの知り合いがいなかったにもかかわらずです。
自分には無理かもしれないという思いはもちろんありましたが、本当はどうしたいの?という問いかけに、自由に叶えたい未来を描いて、それを聞いてくれる人がいる心地よさを体感していました。
壮大な夢をいうことって、意外と憚られませんか?
自分がそんなこと言っていいんだろうかって。
私はありました。
でも、コーチングの時間だけは違った。
自分はこれをやりたい。こんな風にしたい。
それを自由に、なんならもっと教えて!ってどんどん突っ込んで聞いてくれるから、どんどん喋っちゃう。妄想が止まらなくなる感じ。それでいて現実的にどうするかも考える。
頭と心をフル回転させる時間がコーチングでした。
コーチングを受けていくうちに、オリンピックに関わりたいという気持ちは明確になり、反対する旦那さんを何度も説得することができ、会社にもオリンピックに行くのでやめますと伝えて2014年に円満退社
そして、2016年8月、選手とともにリオオリンピックに行くことができました。
描いていた金メダルではなかったけど、でも、家族全員が私とサポート選手を応援してくれる未来は叶いました。
2013年当時にコーチングの時間に描いた2016年リオオリンピックの場面。私の家族全員が喜んでくれてます。
未来を描き続けることで、結果的に私の行動は変わり、現実も変わっていきました。
コーチングは未来を描くことで行動を促進させて、現実を動かすパワーがあるのです。
それは、自分一人でもできるけど、自分一人で描くよりもっと叶えたい未来を明確に描き、もっと行動したくなっちゃう。コーチングにはそんな力があるのです。
今回は私の自己紹介を通じて、コーチングの威力をお伝えしました。
本当はもっと軽めの自己紹介のつもりでしたが、ついつい長くなってしまいました。
次回からは具体的にアスリートが叶えたい未来を手にするためにどうしたらいいかをお伝えしていきます。
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