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終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Émotion マティス√ 感想

こんにちは、はるきちです。

漂流者の物語を経て、今回からはemotionの感想になります。1人目はマティスくんから!

↪︎以下、前作含むネタバレあり


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Virche de La coda-De'sespoir-


このエンドは……あの花嫁花婿姿の…ウッ🤦‍♂️
そう、カミーユとなってしまったマティスくんと、そのマティスくんのためロザリーとして振る舞うセレスちゃんのエンド。
……この後日談やるんか?本気か?とりあえず読んでみるか〜…

待って〜〜〜〜〜いきなりどでかい情報ぶっこんで来た〜〜〜〜(既にライフゼロ)


開始1分でロザリーとカミーユと記載された名前を見て切なくなってるところにセレスちゃんあなた新たな命を授かってるの…?
マティスくん目を覚まして〜〜おめえさんはカミーユじゃねえ!マティスだ!
しかも、マティスくんがセレスちゃんに掛けた言葉、これカミーユがロザリーに子どもが出来た時と全く同じ言葉で穏やかなBGMとは裏腹に私の心は複雑だよ……ライフゲージ真っ赤からのスタートだよ…

新たな命を授かったことを喜ぶマティスくん。(カミーユと呼ぶとジャンのカミーユと混同しそうなのでマティスくんとセレスちゃんと呼びます)
しかし、セレスちゃんはどこか浮かない表情。そこでマティスくんは前向きな話を持ち掛ける。
それは産まれてくる子の名前。セレスちゃんは、もし男の子だったらつけたい名前があると、とある名前を口にする。
これは、間違いなく「マティス」と伝えたみたいなんだけど、その名前を聞いた途端元々のカミーユの記憶と今の自分自身のカミーユとしての記憶が入り乱れ、マティスくんは混乱状態に。
気になったんだけど、ここまでジャンの姿が全く見えないんだが、何してるん??
セレスちゃんとはコンタクト取ってるとは思うんだけど……と思ってたら、直ぐ来ました。
なんかマティスくんの記憶や精神が崩壊する前のカミーユとロザリーに戻る必要があるとか言ってきました。おい!!下がれジャン!!セレスちゃんには小さな命が宿ってるんだぞ!!アドルフーー!!イヴくんーー!!来てーーーー!!!!
そして暗転。冒頭の婚約して数ヶ月のくだり再び。ジャンによる人工的なループ。そしてまたカミーユに愛され、カミーユを愛するロザリーとして甘く脆い日々を過ごしていく2人…

ジャンはそこに正座なさい。


産まれてくるはずだった命を何だと思ってるんだ……セレスちゃんの気持ちや身体を考えると心が痛過ぎる。発狂してもおかしくないこの状況で、それでもまだロザリーを演じられる気力があるのは、マティスくんを想ってのことなんだろうか。何度も、「マ──カミーユ」って呼び直してる様子も切ない。
この後、セレスちゃんもマティスくんも救われて欲しいな…何かきっかけと混乱に耐えられさえすれば、マティスくんとしての自我と記憶も戻りそうな気もするんだよな…
スチルは退廃的な雰囲気で、本編の花嫁花婿スチルの雰囲気と少し似てたかな?どこか大人っぽく見える2人の表情も印象的でした。
そしてジャンはやっぱりそこに正座なさい。
よし!救済エンド後日談にいこう!

Virche de La coda-Salut-

このエンドは、マティスくんの人格のままリライバーとして蘇りセレスちゃんと再会し、もう一度恋を始めるエンドだったね!
今回は2人の恋模様を安心して見守れるはず…!

と思ってたんだけど、なんかもう、世界で一番壮大で儚くて美しい恋物語を読んだ気分。
まずね、マティスくんがそりゃもう逞しく頼もしく成長していたことに驚き。地に足がしっかりついていて、セレスちゃんの手を引き歩いている姿には何度も感動。
そして、この物語では、カミーユと真っ直ぐに目を逸らさずしっかり向き合っていました。途中で、マティスくんはこう語るんです。
ロザリーへの想いの強さだけは【狂気】の一言で切り捨てちゃいけないと。
確かにね、そうなんだよね。ロザリーへの愛だけはどこまでも純粋で嘘がなかった。
だからこそ、彼女を蘇らせるためなら何でも出来たし、最期まで傍に居ることを選んだ。
そんなカミーユの想い、彼のしたこと、彼とロザリーの歩んだ人生…それらに対してもカミーユの手から生まれた存在として向き合う姿やマティスくん自身の想いも描かれていて、マティスクロードとしても集大成な物語だったと思います。

では、そんなマティスくんの救済の先の物語の感想、いってみましょう!

セレスちゃんは再びメイド服の装いでクロード家に居る様子。
そして遅れて現れたマティスくんは…………あら〜〜〜〜!!素敵なお衣装だこと〜〜!!
新しいお洋服かな?似合ってるよ、当主っぽいよ、いいね!☺️
セレスちゃんの回想に寄ると。リライバーとなった後、マティスとしての記憶がほとんど残ってなかったため出生も含めた説明をしたところ、マティスくんはクロード家の当主の座を継ぐことを決意。お屋敷もシアン後ろ盾の元新たに建てられたらしく(いつもありがとう神様)セレスちゃんもそんな彼を支えるために施設の手伝いもしながら、住み込みでメイドとして働いているとのこと。記憶がない時点のスタートだったけど、一緒に住んでたり、思ってた以上に凄く仲良く手を取り合ってるじゃないのさ…!さすが救済エンドの先の未来、平和な雰囲気である。
それと、マティスくん、少し髪も切ったのかな…?
ここで、マティスくんから聞き逃せない言葉が飛び出す。

「あ、あなたは……ボクの大好きな。
同時にボクのことを、大好きでいてくれる──」

「……たった一人の。恋人さん……なんですから」

あら〜〜〜〜!!この子達ったら、もう恋人同士になってたのね〜〜!!(気持ちは冒頭から2人をそっと見守るばあや)
【恋人さん】っていう言い方がマティスくんらしくて可愛いねえ。

それに対するセレスちゃんの返答よ。

「……どうか。これからもずっと……」

「素敵な恋をする相手として、私を傍に置いてください」

満点あげちゃう!💯
リライバーとなると恋愛感情はほぼ確実に失うのでアルペシェールでは恋愛を推奨されてないのは皆さんご存知。
でも、そんなことは2人の間では些事なのだと言わんばかりの在り方。
なくなるなら、リセットされるなら、1からまた恋をすれば良い。その素敵な恋の相手として自分を傍に置いてほしい。

なんて健気で純真なんだ…………心に沁み渡るぜ……

現に今、かつてのマティスとしてセレスちゃんに抱いた恋愛感情をリライバーとなった後忘れていても、またこうして再び彼女と恋をして恋人同士になってるんだもんね、本当にこの2人は何度だって恋をするんだろうな。

中には恋愛感情を持ってなくても盟友として夫婦になる人達も居ると作中では語られていたし、一方で、お互いへの愛情を失うくらいならリライバーにはならずその生を寿命まで、一度きりの人生として生き抜くことを選ぶ人達もいる。そうです、カミーユとロザリーの様に。それもひとつの恋人同士としての在り方。ここで、マティセレの在り方と上手いこと対比になってるのは流石終ヴィルくんなんだよな〜。

クロード家の当主として、そして何度だって恋をする未来を手に入れるために頑張っていくことを2人改めて誓い合う。
いやーーなんか、ほんとうに、ほんとーーに立派になったねぇ( ;∀;)
マティスくんから当主の貫禄を感じる…

お!ここで新しいクロードのお屋敷がお披露目。青や水色を基調とした爽やかな佇まい。
ここから、マティスクロードの新たな物語が紡がれる──!
(なんか格好良いオープニングっぽい雰囲気のBGM)

さて、オープニングも済ませたところで、改めてお馴染みの仲間達とマティスくん当主就任祝いパーティー〜いつも通り会場はアドルフのおうちだよ〜が開催です。
紳士淑女の皆様、本日は我らがマティス坊ちゃんを祝う場へお越し頂き誠にありがとうございます!
ここで、マティス坊ちゃんは以前の皆との記憶がない今の自分がお祝いをして貰って良いのだろうかと気にしている様子。
そんな坊ちゃんにイヴくんは、記憶がなくてもマティスとは大切な友達同士だよと笑い、またゼロから思い出を作れば良いと伝える。
セレスちゃんの周りの人達は感情や記憶を忘れても、関係は変わらないし、なくなったならまた作れば良いって、なくしたことを悲観することなく前を向いていける人達ばかりで温かい。

アンクゥも地下に幽閉されてるマティセレのことを自警団に教えてくれてありがとうね…!間違いなくその行動が絶望と救済の分岐点だったと思う。

そして、マティスくんがカミーユと同じ髪飾りを彼の犯した罪を【弟】として背負っていく覚悟の証として身につけているという話の際、アドルフは2人一緒なら大丈夫と優しく笑う…………が…アドルフおめさん…セレスちゃんへの想いに蓋をしてそんな優しく笑って…待つんだセレスちゃん!!今までありがとう、もう大丈夫とかそんな嫁に行く娘みたいな台詞言うんじゃない!!ヤメロヒューゴ!!お熱いとか言うんじゃない!!アドルフ、今夜はいっぱい飲んで食べて楽しく過ごそうね🤦‍♂️

とある日、2人はお買い物へ。
気合い十分、エスコートしようとしてくれるマティスくんも、歩幅が上手く合わず転びそうになる2人も、せーの!と息を合わせて今度は歩幅にも気を配りながら一歩一歩踏み出す2人も全てが可愛い。カワイイ。so cuteである。
そんな2人をマムを含め周りの住民達が優しく見守る平和な風景。もちろんはるきちばあやも見守っておりますぞ。
どうかこの平和が嵐の前の静けさではありませんように。これはフラグじゃないよ。フラグじゃ!!ないよ!!(経てきた数々の絶望エンドに平和な風景を見ると石橋を叩いて渡ろうとする図)

マムの言葉、良いなあ。息子や夫への愛情自体が消えてしまっても、彼らと愛し合うことが出来たこと、家族になれたことを嬉しく誇りに感じる気持ちがある。

「感情そのものは、もう思い出せないとしても……」

「脳に残る記録を振り返る度。私は彼らから新たな幸福をもらっているのね。──きっと」

この言葉マムのリライバーになっても変わらず子どもたちに愛情を注ぐ、その姿勢の本質を表してる様で、マムの魅力が詰まっている。
だって、記録…思い出を振り返って、楽しかったなあと感情を思い返すんではなく、新たな幸せをそこからもらうんだよ。
それって、夫や息子だけじゃなくて施設の子どもたちとの今までの思い出や、これから積み重ねていく記録もきっとその幸福の糧になるだろうし、生きていく限り幸せが増えていく愛に溢れたマムらしい心が温まる考え。

綺麗な月の夜。
セレスちゃんはかつてのマティスくんが書いた小説の原稿を今のマティスくんが取り出していたことに気付き話をする。
マティスくんの不安。それは、かつてのマティスくんとは違う物語を紡いでしまうことでセレスちゃんを悲しませてしまうのではと感じていること。今のマティスくんも前のマティスくんも愛すると誓ってくれたセレスちゃんの気持ちを比較されることに怯えて信じきれなかったこと。
その話を聞いたセレスちゃんも、全てのマティスくんを愛しているからかつてのマティスくんのことを忘れることは出来ないと瞳を伏せる。
こういう悩みがリライバーになると出て来るんだねえ…けど、悩むターンも一瞬。
このemotionでのマティスくん、凄く逞しくて前向きに成長している様で、マムの言葉を聞いてセレスちゃんはかつてと今を比較することはないと断言。
そして、2人はこれからもお互いの全てに恋が出来ると良いと笑い合う。
これは2人の純愛に感動する場面だというのは分かってるし感動している。しているんだけど、冒頭のモノローグでも少し触れていたが、メモリークラッシュが……心配で…あれって5回だっけ…

シアンに会いに行くの巻。
あれ?!シアンの部屋、思ってたより綺麗だよ?!これは、ダハトくんのお陰かな…!
シアンからカミーユ周りの一連の真相、そして支援者や王族の関係を聞く。更にマティスくんはシアンに協力する代わりにクロード家に文官だった頃の発言力と権力をアルペシェールという国を変えていくために戻してほしいと願い、シアンもそれを承諾。ここで、シアンの瞳を真っ直ぐに見据えて自身の願いを口にするマティスくんは、立派なクロード家の当主の姿で、本編の最初に人見知りをしていた頃がとても懐かしい。本当に強くなったねえ。
坊ちゃんの成長に涙を滲ませていると、メモリークラッシュみたいな症状でマティスくんが一瞬呻く。待って、今気づいたけど、さてはマティスくん√ ってリライバーは強い恋愛感情でメモリークラッシュが起きることを知らない……?誰か!!はやく教えてあげて!!や、でもマティスくんはまた寿命を迎えてもリライバーになることを決めてるしバックアップ取ってる…よね…?取ってる!!たぶん!!

アンクゥが久々に会いに来てくれたってのに、物語には段々と不穏な香りが……終ヴィルくんがアップを始めたぞ…!
マティスくんはメモリークラッシュによりメモリーを取り出そうと胸を掻きむしるわ、シアンが部下を使ってなぜかマティセレの様子を監視してるわで先程のフラグは無事に回収ですありがとうございますフラグ立てのはるきちです🚩
シアンはマティセレの何が気になってるん??メモリークラッシュに備えてくれてるとかなら良いんだけど、私はなるべくシアンには味方でいてほしいよ。

セレスちゃん、メモリーを取り出そうとするマティスくんを発見。ここで分岐…というかエンド3つもあるんだね…ご丁寧にバッドもあるじゃないのよ…😇
ちなみにバッドはスチルなしの中途みたいなエンドでした。メモリーを取り出してしまい、セレスちゃんは自分との未来を生きる約束を破られてしまったこと、そして自分を置いていったことと、多分かなり混乱していたのもあってそんな行動を取ったマティスくんを憎んでしまう。愛と憎しみは紙一重って言うもんね……

気を取り直して通常エンド?って呼ぶのかな、そのエンドに向かいます。

セレスちゃん、先程アンクゥから聞いたシアンの部下が変装して来ているという情報を頼りに窓から助けを呼ぶ!!鍵を投げる!!シアンの部下達鍵を拾い駆ける!!来てくれた筆頭に居たのはダハトくん!!良かったねセレスちゃん、この√ ではダハトくんはひとまず信頼出来るはずだよ!

一旦話は変わり。
名前は1番最初の贈り物。
そう、どこかで読んだことがある。何かの本だったか、ネット上で見かけたのかは覚えてないけど。
カミーユがかつて実験体としか思ってないはずのマティスくんに名前を付ける際、適当に付けようとしたけど、やっぱり息子として産まれるはずだった細胞を使ったからなのか、自分とロザリーに似ていると感じたからなのか、適当では納得がいかないと、こだわって名付けたいという想いから、元々息子に名付ける予定だった【マティス】の名を贈る。
この名前はきっとカミーユとロザリーからマティスくんへの贈り物。カミーユは認めないかもしれないけど、きっとマティスくんを想う気持ちはこの時からあったんだとも思う。

ダハトくん達に助けられ、目を覚ますマティスくん。
そしてやっと告げられるメモリークラッシュの真実。2人にとっては目を背けたくなる真実かもしれないけど、個人的にはどこかほっとしている。だって、メモリークラッシュが起きる理由を知ってるのと知らないとでは取れる対策も違って来るだろうし、何も知らずにクラッシュしてしまう可能性だってきっとぐっと減るはず。逞しく成長した2人ならこの状況も打破してくれるという信頼もあったりする。

ここで新たな事実が更に発覚。
メモリークラッシュが起き易いよう細工されたもの以外のシアンが作ったままのリライバーの身体なら普通の恋愛感情くらいではびくともしない。
ダハトくん曰く、低い確率で存在するそれこそ壮大な恋物語の登場人物の様な恋をするくらいでないとクラッシュは起きないらしい。

マティスくんの身体はそのびくともしないとされる身体であることに気付くマティスくんとセレスちゃん。
ということは…マティスくんとセレスちゃんは誇張抜きで物語の様な強い恋愛感情をお互い抱いているということになる。
小説という形で物語を紡いでいる2人が、実際に頑丈に作られているメモリーがクラッシュを起こすくらい大きくて強くて純粋な恋愛感情をリライバーとなり一旦ゼロになったところから築き上げていったというのが、このマティス√ そのものがひとつの長篇恋物語として紡がれている様で、マティスくん救済後日談だからこそ描ける展開なのかもしれない。(逆に考えると他の救済エンド後日談ではメモリークラッシュ関連はそこまで出て来ないとも予想出来る)

マティスくんのクラッシュの可能性をいち早く察知したシアンはその時すぐ助けに動くために部下を使っていたと分かる。

シアン〜〜!!ありがとう〜〜!!

シアンの采配とセレスちゃんの機転、そしてダハトくんによる迅速な行動のお陰で今回マティスくんは助かりました🥹

さて、考えるべきポイントはここからです。
2人に恋をするな、なんて言えません。そんなことを言ったらここで物語が終わります。
救済の先とは( ˙-˙ )
何より、マティスくんとセレスちゃんはそんな言葉に頷いたりしないくらい強い絆で結ばれているはず。
何か良い案が神様シアン様から飛び出して来るかなと期待の眼差しをシアンへ向けるはるきちだったが、この日は万が一のため2人のバックアップを取り帰路へ。

マティスくんのメモリーは余命一年。
それは2人の恋愛感情が強いからゆえの余命。でも、そんなん…2人は何度だって恋をすると誓い合ってるっていうのに…次リライバーに再びなってもまた恋をすれば寿命は一年程度に縮んでしまう。

もしかして詰んだ……?( ˙-˙ )

や、何か打開策はあるはずだ、考えるんだ。
反復横跳びしながら考えると頭が冴えるかもしれない(お馴染み心を落ち着ける反復横跳び)
そもそも乙女ゲームというものはハピエンが用意されているものであり、詰んだ様に見せかけての大団円で数多の乙女達が感動しヒロインちゃんと攻略キャラを祝福するのが王道である。だから、大丈夫だと分かってはいるけど先の展開が全く予想出来ないわね。
などとちょっと冷静になったところで凛とした声が響く。

「私は……。突然現れた絶望のまま、この場で何もかもを諦めたくはありません」

セレスちゃん…!
そうだよね、諦めない気持ちがまずは大切だよね。
ありがとう、詰んだとか言ったの撤回するわ!諦めない限り道は途絶えない精神よ!

まだある一年、一緒にゆっくり納得のいく後悔しない答えを出せるよう考えるために、まずはカミーユとロザリーの軌跡を辿ることに。

結婚式を挙げる予定だった教会で、仲睦まじい2人の様子を聞いたマティスくんの「結婚、おめでとう」の言葉よ。
2人が語り掛けてたお腹の子は君でもあるんだよ、マティスくん…!その真相はカミーユと物語を見守る私達の心にひっそりと留めておくことにする。

ひっそり留めておいたのだが、マルシェで出会ったカミーユの友人から彼がマティスくんとよく似た銀髪であったと聞き驚く2人。
偶然かと考えてる様子だけど、これは…もしかして…カミーユとロザリーの子であることに気付くパターンもある…?

カミーユ達の生きた証を少しでも集めるため、崩落した地下通路の瓦礫を調べていく場面で分岐。まずは、さっきも言った通りノーマル(という呼び方で合ってるのか分からないが便宜上そう呼ぶことにする)エンドへ。

瓦礫の中から一冊の本を見付ける。それはカミーユの日記。中にはやっぱり溢れんばかりのロザリーへの愛の言葉が沢山、沢山綴られていて、こんなに初めて見た日から運命を感じるくらい好きで愛していた人を理不尽に奪われてしまった彼の気持ちを考えたら、泣きたくなっちゃった。お腹の子も本当は大人になるまで見守りたかった、と綴ってあり、カミーユは本当はリライバーになってもロザリーと産まれるはずだった子どもとずっと一緒に居たいという気持ちは完全には消えずに心の奥底にあったのかも。

皆から意見を貰ったり、穏やかな時間を過ごしたり。4回目の発作が起きて迫る5回目と共に居る時間が削られていくことに涙したりしつつ時間は流れていき。
ついに答えが出ないまま1年が経とうとする。
最期は、セレスちゃんの好きなリコリス畑で答えを出したいというマティスくんの提案でリコリスの咲き誇るあの場所へ赴く。
このエンド、もし愛に殉じることを選んだとしたらバックアップは取ってあってもリライバーとして蘇ることはしないってことよね。
どんな答えを出すんだろう。
2人の場合、どんな結末を綴るんだろう、の方が合ってるかな?

マティスくんの選んだ答えに寄り添いたい。どんな結末であっても、その結果を誇らしく思うことに変わりはないから、自分のことは心配せずマティスくんに決めてほしい。
それが、セレスちゃんの出した答え。

そして、マティスくんは。
胸を掻きむしるほどの痛みを愛する人に経験してほしくない、何度も何度も繰り返し痛みを伴いながら死なせると分かっていて、それを願う男なんていない、と愛に殉じる方の答えを選ぶ。

そっか……そうか〜〜〜〜…………

2人とも、カミーユとロザリーが選んだのと同じ未来を歩んでいくことにしたんだね。
それが、2人が1年も考えて、考えて、考え抜いた答えなら、私はその未来を見届けよう。

あと10ページで完成するはずの小説は永遠の未完となり、最期のエラーが起こる。

セレスちゃんは2本の短剣を懐から取り出し、一本はマティスくんへ。
もう一本は自身が握り……ってこれ、状況は違えどアンコールで見たよ?!?!
しかもここまでの物語、本編で救済を得たのに、その先でこんな、こんな切ない最期を迎えるなんて……でも、2人は笑ってた、最期まで傍にいれたこと、生まれ変わっても恋をしようと約束が出来たこと、短いけれど幸せな時を過ごせたこと。笑ってたから、2人で選んだ答えだから、何も言うまい……

と、思ったけどシアンは早くどんな恋愛感情にもクラッシュしない世界一丈夫なメモリーを開発してください。
それか、アンクゥと協力して特効薬を作って呪いからアルペシェールを解放してください。
それくらいしか解決方法が思い浮かばないし、これをクリアすればこんな切ない最期は回避出来ると思うんだ。

さて。
ハピエン厨はるきち、永遠エンドへ向かいます。死ぬなよ2人とも。

どこで分岐するのかなと思えば、答えを出す場面でいつかのお花が飛んでくる。
そして、それを受けとめると…メモリーが弾けた……( ゚д゚)

何が起きたと混乱するマティスくんの前に現れたのは、カミーユ…!!

心臓ひとつでうだうだと、とか、見てて苛々するとか、何か久々なのに言いたい放題だね?!でも、なんだかそんなカミーユ見てたら安心してきたよ!ありがとね!

そしてカミーユはマティスくんを叱咤し、励ます。
自分の選択をセレスちゃんに伝えることに背中を押して貰いたいマティスくんの言葉に、カミーユは。

「俺と彼女の次に強い、世界で二番目の恋人同士なんだから。大抵の絶望は跳ね除けることができるはず」

「──行ってこい、マティス・クロード」

「未来に向かうための告白を──彼女はきっと、待ってる」

カミーユ( ;ω; )( ;ω; )

(鳴り止まない拍手)(溢れる感動の涙と歓声)
(ありがとう)(希望をありがとう)

カミーユがここでこんな大優勝ムーブかましてくるとは思わなくて思わず立ち上がり拍手喝采よ。
ありがとう、マティスくんにとってカミーユは確かに兄でもあったことを今になって実感する。血が繋がってるからこそ、愛する者が居る者同士だからこそ、クロード家の男同士だからこそ深く響く言葉の数々。
カミーユがしたことは許されないけど、マティスくんが未来を繋げるためにはこの人が必要だったんだよなあ…

そして、マティスくんは答えを出す。
それは、先ほどとは違い恋をする未来を願う言葉。

ここで、リライバーになり初めてセレスちゃんと出会った時を思い出す言葉で、彼女へ恋をし続けてくれるか問いかける。
頷くセレスちゃん。どうか、奇跡が起きて2人が一年よりもずっと長く生きられますように🥹

エンドロールが流れ、選択した未来の通り生まれ変わっては恋をし、死に至り、そしてまた生まれ変わるを繰り返す2人。
そんな2人を時にはサポートし、小説の相談まで乗るアンクゥ。
2人が何度でも恋をするなら、自分も何度だって守ってみせると密かに誓う彼に対する絶大な信頼と安心よ。アンクゥが居てくれるなら、きっとその内アルペシェールの呪いも解ける日が来る気がするし、セレスちゃんの幸せを手助けしてくれる。
でも、アンクゥ……アンクゥ自身の幸せもアンクゥルートでは掴むんだよ、君も幸せになるべきだ(ハピエンモード発動)

蘇る度に分厚くなる小説の原稿用紙。
そこに綴られた2人の歴史に合わせて記された恋物語。これを読めば恋愛感情を引き継げなくても、共に紡いできた日々が、その時感じた想いが手に取る様に分かる……2人らしいな、凄く。

こうして、2人は永遠に恋物語と未来を紡いでいくのであった。

救済の先ってどんな話だろうって思ってて、私の中のFDのイメージって幸せな日々を見て、お幸せに!お砂糖たっぷりね!ご馳走様!って感じだったんだけど、見事に終ヴィルしてましたね。まさか、ここでメモリークラッシュがこんなにも色濃く影響してくるとは。確かに短命の呪いが解けてない以上、リライバーになり生きるなら上がってくる話題ではあるよなあと後から腑に落ちるというね。
でも、カミーユがあそこで背中を押してくれたことで永遠エンドへ繋がるのは感動した。マティスくんとセレスちゃんのことをカミーユが認めていたこともちゃんと言葉として聞けたし、確かにマティスくんを想う気持ちと、彼を愛するセレスちゃんのことも一目置いているというか気に掛けてくれている雰囲気も感じたので、本編よりも更にカミーユの人を愛する気持ちに触れられたのも良かったな。

でもマティスくんとセレスちゃんが繰り返す永遠って、本当に永遠なのだろうか。
繰り返してる内にアンクゥとシアンで短命の呪いを解いちゃいそうだから、私はその未来を信じて、次のリュカ先生emotionへ進みます!