終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Side Story -Interlude-感想③

短編集の感想も3回目となります、どうも、はるきちです。

今回で読める分の感想は最後になります。
思ってたより大分ボリュームがあったな〜！
そんな訳で感想③いっきまーす😋

↪︎以下前作の真相含むネタバレあり

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◼︎イヴくん絶望エンド②後日談。予想通りダハトくん視点。あの時イヴくんの命を見届けたのはダハトくんだったもんね。というか、システム暴走させたのも君だったんかーー！！それでも、そんなダハトくん…リアムでも認める程の美しい心を持ったイヴくんとセレスちゃん。私も2人が冥界ではなく温かくて穏やかな場所で、今度こそ平穏に幸せに過ごしていて欲しい、そう願わずにはいられない…けど、切ないな〜〜( ；∀；)

◼︎リュカ先生の後日談。
………終ヴィルくんの人の心は、いずこ。
これ、わざわざ後日談にしてFDで乙女達に見せようぜ！と決めた人達、あの、この話を読んで切なさに涙を流す様子を見て思惑通り😏ってにんまりしてるでしょ！！セレスちゃんはリュカ先生に再会したいと願いつつも天へ召され、リュカ先生はそれが自分にとっての救いだと言葉を零し。リュカ先生もナディアもセレスちゃんも、アルペシェールではない国に転生して第二の人生、始めよう。ハッピーエンドにするにはこれしかない。いざ、どたばた幸せ転生ストーリーへ！！(ハピエンモード発動)

◼︎マティスくん後日談。
ジャンお前〜〜！！またどこかでひっそりロザリーを蘇らせて寿命まで過ごすつもりなんでしょ！！最初からそのつもりで、その…つもりで……仮にも息子といえるマティスくんを…(ここでカミーユにもきっと少しだったとしてもマティスくんを想う気持ちがあることを思い出すはるきち)この2人の行く末はやっぱり三幕が好みだな。
匿名の情報ってわざとカミーユが流したんかな、それにしては自警団はジャンのことも把握してた様に感じだけど🤔でも、こんな方法で蘇ることをセレスちゃんは望んでないだろうし、そうなる前にイヴくん達が来てくれたのは良かった。

◼︎シアン後日談。
これって確かマムエンドだったやつだ！マムの行動だとひとり気付くシアン。まだほんの少しの特別だったセレスちゃんのことを思い返し、パズルを彼女の望み通り完成させ見せてやることが出来なかったことが、シアンの心をちくりと刺すのであった…という話。シアンが少しずつひとりを特別に想い始めてたこと、その変化は紛れもなくセレスちゃんと過ごした時間が与えた影響によるものであることが短い話からも伝わって来て、やっぱり切なかった。

◼︎アドルフ、アンクゥ後日談。
これは、確かセレスちゃんを肌にリコリスが咲く状態のまま生かし続けるエンドだったはず。
なんか、序盤は平和だぞ……アンクゥがアドルフと野菜の皮むきをしている…🧅
前言撤回〜〜〜！！！！
ものども〜〜！！やっぱりこれは終ヴィルくんだった〜〜！！
ちょっとでも「セレスちゃん回復したのかな…？」と思ったはるきちが甘かったよ🫠
2人はもうセレスちゃんを生かしたいという気持ちの限界を超えてしまったあまり、狂ってしまった様にも見える。
でも、アドルフの「今日は甘やかしてやるからな」でアドルフ推しのはるきちさん、ちょっとにんまりしかけたが、この台詞は是非とも幸せなお話で聴かせてください。

◼︎後日談を乗り越えた後だからか、イヴくんやリュカ先生達との普通の日常がいつもより更に眩しく目に映る…笑顔ってそれだけで幸せな気持ちになれるよね！

◼︎少し照れつつセレスちゃんに施設に泊まるならシチューが食べたいと小声で零すアドルフ。「作って、くれるか？」にクソデカボイスで返事をするはるきち。(作るのはセレスちゃんというセルフツッコミするまでがセット)
セレスちゃんが施設を「私たちの家」って言うところも、勇気を出したことによって生まれた小さな幸せを大事にしたいって思うところも全てが愛しいな🥹セレスちゃんのおかえりとアドルフのただいまでしか得られない栄養があると思うんだ。良いお嫁さんになりそうとか言ってるけど、そこは俺の嫁にならないか？くらいのことを言ってみせるんだアドルフ！！(謎目線)このお話ではあくまで兄妹だもんね、まだセレスちゃんはアドルフのことお兄さん以上には意識してないもんね、だからこそ見れる微笑ましい2人も居る……ととと？！？！な、なに？！？！針刺しちゃった指先に口付けるだけでなく、良い旦那様になりそうってセレスちゃんの言葉にアドルフあなた今何て返事した？！？！？！

「……今のところ。他の誰かと結婚するつもりも、予定もねえよ」

他の誰かと。リピートアフターミー。他の誰かと。
それは、他の誰かではないセレスちゃんとは結婚したいと思ってると遠回しに伝えてるアドルフなりの愛情表現ってことでオーケー？と、私がそこに注目するもセレス嬢は気付いていない。でも、アドルフが結婚すると考えたら寂しい気持ちになることには気付いた様子。ここで物語が終わると思った私の予想に反し、アドルフのアピール(？)は続き…アドセレの幸せを願うはるきちなのであった。

◼︎アンクゥがセレスちゃんを説得するのが上手いのは、在りし日のアドルフだからなんだろうなあ。ひとりこの時空ではアンクゥだけが抱える悲しい記憶、その象徴かとも思える雨空が夜明けと共に雨も上がり綺麗な虹が架かる。隣に立つセレスちゃんの命は間違いなくアンクゥが救った大切な大切な命。アンクゥの悲しい雨の記憶が愛する人と手をしっかり繋ぎながら眺める美しい虹の記憶へと変わっていく、そんな未来を紡いでいけると信じられると同時にもうアンクゥもひとり孤独な存在ではないんだよと伝えたくなったお話。
最後にアンクゥもこの雨の記憶を大切にしたいと言ってくれてうるっとした。

◼︎幼きセレスちゃん、テーブルの下に隠れてるのお茶目で可愛い。マムがセレスちゃん手作りのオムレツを美味しいと伝えた途端、ありがとうって泣き出してしまう彼女を見ていたら、この子はこんなに良い子で純粋で、優しくて温かい料理も作れる子なんだってことをひとりでも多くの人が気付けば良いと私まで泣きそうになってしまった。良かったね、素敵な家族が出来たね、セレスちゃん。

◼︎セレスちゃんとヒューゴの絡み、結構貴重な気がする…！イヴくん√ でド派手に本音をぶつけたあの場面がかなり印象的ではあるが、今回はセレスちゃんの紅茶をご馳走になるヒューゴ。このヒューゴのスチルが、綺麗過ぎて思わずため息が出た。リライバー特有の色彩を宿す瞳に光が差し、どこか優しい表情のヒューゴ。私はイヴくん√ でヒューゴのことを義兄さんと呼ぶセレスちゃんが居る世界線もあるって信じてるよ。
というか、ヒューゴ√ もあったら跳んで喜ぶのにな〜〜！！

◼︎セレスちゃんの手作りベール、セレスちゃんからナディアちゃんへの気持ちが込められているのも素敵だし、嬉しそうに笑うナディアちゃんも世界で1番可愛いよ…𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬____

残りの開いてないふたつは漂流者関係の話とかかな？一旦、読める話はこれにて読了です〜！
本編でもっと絡みが欲しい！と思っていたサブキャラ達のお話が盛りだくさんで、切ない話から幸せな話、くすりと笑ってしまう様なコメディな話に感動しちゃうお話…終ヴィルの世界観の中でも紡がれていくちょっとした日常などを沢山垣間見ることが出来て満足のボリュームでした！

次は漂流者のターンです！
終ヴィルFDもそろそろ折り返しかな(´ｰ｀)✨