見出し画像

終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Side End-Encore- リュカの物語 感想

encore、2人目はリュカ先生です。
リュカ先生の物語の派生した結末ってどんなものだろう🤔
それでは感想を書いていきたいと思います!

↪︎以下がっつりネタバレあり(前作、他キャラ√のネタバレも含む)
























リュカ先生√ は、ブローがリュカ先生であることに気付いたあの大きく状況が動き出す場面から。
ここからか〜〜!!と思わず呟いちゃった。
暫くは本編とほぼ同じ。でも、鳥籠で休むセレスちゃんが夢を見る。
これは、過去なのは分かるけど、本当にあった出来事…だとするとカプシーヌと出会う前に幼いセレスちゃんと施設へ行くことになるから、今の状況と齟齬が出ちゃう。だとすると、夢の中でセレスちゃんが実際とは別の行動を取った線が濃厚かな。

少年リュカくんがくしゃみをした後、彼をじっと見つめるセレスちゃんが可愛過ぎてにっこりした😊
じっ。という表現が既に可愛い。
「がんばった」と、「でも、少しがんばりすぎかなって」と、頑張っているという自覚もなく走って走って走り続けて来た少年リュカくんをセレスちゃんが小さな手を懸命に伸ばして撫でる。…ここで、リュカくんが零した涙を『宝石みたいな涙』と表していたのがセレスちゃんらしくて、セレスちゃんって本当に優しくてだからこそ口から零れる言葉が(マティスくんも言ってたけど)凄く綺麗。
ここで、目が覚めるも夢のことはよく覚えていない様子。この夢の意味は後から分かるかな🤔

ナディアちゃんが『自分で2人のために頑張れる』ものを贈りたいというダハトくんの気持ち、リライバーへの考え方に共鳴したっていうのもあるだろうけど、心からナディアちゃんを想っていることが伝わって来て、2人が呪いの解けたアルペシェールで友達として一緒に出掛けたりしてる日常を夢見てしまう🥹
本編では瞬きぱちぱちの合図を直接アドルフにして中途エンドっていうのがあった気がするけど、今回はそのぱちぱちをダハトくんからアドルフに伝えて貰うようそれとなく会話をして賭けてみるセレスちゃん…!アドルフに伝わるのか…物語に影響してくるのか…!

そしてまた夢の続きを見る。
ナディアちゃんに花冠をセレスちゃんから教わりながら作るリュカくん。なんとも言えず穏やかで温かな時間が流れてるなあ…
そして、ナディアちゃんも凄く喜んでくれて、リュカくんから伝えられたこの言葉。

「不器用な私へと──。
 諦めず、温かな思い出を作る方法を、教えてくれてありがとう」

Side End-Encore- リュカの物語 
第三章 幸福の残滓より

セレスちゃんも、飾らない感謝が沢山込められた言葉に少し涙ぐんで…優しさに溢れた空間に私もほろり。
そして、プルースト兄妹が施設を旅立つ日に。リュカくんが別れる前、花で作った指輪を贈ってくれる…セレスちゃん、このくらいの歳の時髪型はロングヘアだったんだね…凄く2人並んでるところを見るとお似合いだな…😭

ダハトくんが贈った車椅子。
その車椅子を一生懸命に漕ぐナディアちゃん。
いつも「頑張りましたね」と頑張ったことを褒めてくれるリュカ先生からの「頑張れ」の言葉。
目に映る光景全てに感動して、画面が滲む。こんなん感動するに決まってるよ、今まで頑張りたいと願っても頑張ることすら満足に出来ないと泣いていた子が(でも、私からしたらナディアちゃんはいつだって生きることを、毎日を頑張っていたと思う)自分の腕で、自分自身の力で、友達が心を込めて作ってくれた贈り物を足にして、前に進もうとしてる。そして進んでいる、大好きな人達の元へ。
しかも、セレスちゃんのことも「ねえさま」と呼んでくれて、…バスタオル持って来よう( ;∀;)

そんな感動に水を差すカプシーヌよ…カプシーヌが本当にナディアちゃんを花嫁にしたい程想ってるなら頑張った彼女を見て喜ぶはずだと思うのに、そうではないのはオーティとしての気持ちと、ナディアちゃんのことは彼女自身というより彼女の遺伝子に惹かれてるからなんだな…

セレスちゃんが見てた夢…!あれは夢じゃなくて、セレスちゃんとリュカ先生の過去を夢に見てたんだ…!だとすると、2人は過去に出会っていて、短い期間だったけど共に過ごしてたんだ。いつか、その内、2人が思い出すと良いんだけどな。

ダハトくんを手に掛けることが出来なかった、というより明確に自分自身の意志でやめた先生。そんな先生がやっと本音を零す。
本編よりも早く、しかも先生がきちんと正気でまだ身体も動けるくらいの元気はある段階で自分の気持ちを自覚してくれた展開に少し私もほっとした。

本編の時はカプシーヌによって隔離されたナディアちゃんを巡って話してる時、誰も来ず正気を失った先生がブローとして大量の浄化を行う、という流れだったと記憶してるんだけど、今回は話の途中でイヴくんが来てくれて嬉しさのあまり思わず椅子から立ち上がってガッツポーズをするはるきち!信頼出来る人がひとりでも多く来てくれるだけでこんなにも心強い…!
でも、リュカ先生はカプシーヌと行動を共にすることに……
イヴくんが自警団と来てくれたのはダハトくんから瞬きぱちぱちを聞いたのかな?と考えていたら、やっぱりその様で。流石ダハトくん、瞬きの意味は分からずともアドルフにはしっかり伝えてくれていて、アドルフもその意味にちゃーんと気付いた。こういうところも推せる🫶🫶

無事に回復したアンクゥ。
アンクゥ…未来のアドルフが居たアルペシェールではブローは別人だった様なことを言うんだけど、確かにダハトくんの存在も未来にはなかったから、そのダハトくんが情報をオーティに提供した結果リュカ先生がブローになったということは、その一連の出来事がなかった未来ではブローという存在自体は居たとしてもリュカ先生ではない……なるほど、これは新たな発見。
アンクゥはさ、三幕以外でセレスちゃんが他の人を愛している姿をどんな思いで見てたのかな。生きて、幸せでいてくれれば、それで充分だったのかな。それとも、三幕ではそんな資格はないという様なことを呟いてたと思うんだけど、それでもほんの僅かにでも自分が隣に居る未来を夢に見たこともあるかな。
アンクゥのお話で、アンクゥがアンクゥ自身の幸せを掴めると良いな。

謎の声に導かれ、目的地と思われる部屋へ辿り着く。この声はダハトくんであり、カプシーヌのことはもう支援しないと決めたことが窺える。それからナディアを想う気持ちも垣間見えた。そして部屋の中には無事だったナディアが…!もう本編のあの姿には絶対ならないでと願ってたから安心した〜!

ここでひとつめのエンド。
カプシーヌの実験施設を見て、おそらくカプシーヌの命を摘むために走り出すリュカ先生。狂って理性がないものの、信徒以外には構わずカプシーヌの元へと進んでいく姿と時折零す「セレスとナディアの未来のために」という言葉に、この人が望むのは大切な人と共に過ごせる穏やかな未来と日常なんだなと感じた。
その後、アドルフを救うため、そしてリュカ先生がこれ以上命を手に掛けることを重ねないため、セレスちゃんは先生の胸へとアンクゥから授けられた銃を穿つ…この先生を止めるための一撃を放ったのがセレスちゃんなのも彼女の想いや覚悟の表れの様に思えて。
最期、先生が幸福な思いの中逝くことを願うセレスちゃんは家に帰ることやナディアちゃんも一緒に花畑を散歩することを提案したり、求婚を受け入れたり、また先生も過去のセレスちゃんとの記憶を思い出したのか花の指輪を作り贈ると言ってくれたり…紡がれるのは温かな願いばかりなのに、ただただ切ない。

そんな切なさを抱えつつ、次は2つ目のエンドへ。
頑張らなくていい、どうしても頑張るなら一緒に、と握る手から伝わる温もりで過去に出会った少女がセレスちゃんだとようやく気付く。
最初の恋も、最後の恋も、とセレスちゃんへの想いをゆっくり自覚していくと同時に先生が先生へと戻っていく……いつだってリュカ先生の光はセレスちゃんで、リュカプルーストに引き戻してくれるのもセレスちゃんへの大切な愛情。

ひとりカプシーヌの元へ向かったリュカ先生のところへ足手まといは自覚してるけど行きたいと自分の意志を伝えるセレスちゃんに贈ったジャンのこの言葉。

「足手まとい、大いに結構ではないですか。
 ──会いたいから、愛しいから。
 理屈も状況も関係なく。
 恋仲の男女が共に在る理由は、
 それだけで充分だと──俺は思いますよ?」

Side End-Encore- リュカの物語
たった一つの理由より

ジャンって、ジャンで居る時に結構良いこと言うんだよねえ…これも、セレスちゃんにとっては凄く嬉しくて背中を押してくれた言葉だったはず。こんな言葉がすっと出て来るのは、やっぱりロザリーさんを本当に愛しているからなんだろうな。

全てを終えたリュカ先生をシアンとアンクゥが救い、先生の寿命が尽きるその日までナディアちゃんと3人家族として心から望んだ穏やかで幸せな日々を過ごす。良かった、という言葉が合っているのかは分からないけれど、願っていた日々を最期に送ることが出来て、思い出を沢山作れて、約束の証である花の指輪もナディアちゃんと作り贈れて良かった。最期の最期までセレスちゃんとナディアちゃんという世界で1番愛している2人と一緒に居られて、良かった。
本編の救済よりも幸せな最期だったと思うし、ナディアちゃんとセレスちゃんがこの後リュカ先生への想いを忘れず寿命を全うして精一杯生きていく未来を歩んでいくことが推測出来るのも個人的には救済よりも希望が感じられたかな。

と、いう訳でリュカ先生encoreクリアです!
2人に見送られながら、最期の時を迎える場面は家族の愛に感動して涙も鼻水もずびずばでした(物語の中で出て来たダハトくんのこのずびずばの言い方が可愛かった😊)
ずっとずっと願っていた家族と過ごす幸せ。それが最後に数ヶ月だけど叶う姿が見れたことは、本編からリュカ先生√ を辿って来たことを思い返すと胸がいっぱいになってしまった。本編はどのエンドに進んでもナディアちゃんが異形にされてしまったのでね…ナディアちゃんがナディアちゃんのまま一緒に3人で過ごせたこと、兄様姉様と呼びながら憧れていたお散歩やお料理も一緒に出来たこと、リュカ先生は勿論ナディアちゃんにとっても本当に幸せでかけがえのない、一生忘れない時間になったと思う。
それと、リュカ先生を救ってナディアちゃんの治療も良好なところを見ると、シアンってほんとに何でも出来るね…と今更ながら感心しちゃった😌

セレスちゃんとリュカ先生の間に育まれた愛情もだけど、このencoreは家族としての縁と絆の物語でもあった様に思います。
最後にもあった様に、生まれ変わってもまたナディアちゃんとリュカ先生とセレスちゃん、今度は呪いが解けたアルペシェールか普通と言われている寿命の歳まで生きられる国で再び家族となって、平穏な日常を安心して生きていって欲しいな。

では、次は何でも出来ちゃう神の寵児シアンブロファワーズのencoreでお会いしましょう!👋