終遠のヴィルシュ イヴ√ 感想
終ヴィル4人目はイヴくん。
メインヒーローでもあり攻略制限もついていただけあって、めっっっっちゃ濃かった!!
そんなボリュームも密度もたっぷりなイヴくん√ の感想いってみよーう!
↪︎以下ネタバレあり
イヴさん?!?!あなた今リコリスのこと、結構美味しいのにって言いましたよね?!?!!?!食べたことが……あるの………か……( ゚д゚)
便利屋のお仕事を手伝うことになったセレスちゃん。よろしくね、とお互い少し照れながら会話をするイヴセレちゃんが微笑ましい。
そういえば、イヴくんとヒューゴとの出会いやアドルフとの出会いの話って全然描かれてなかったことにセレスちゃんの言葉を聞いて気付く。これは、気になる。
いざ、セレスちゃんを前にすると受け入れる勇気が出ない自警団の皆さん。
そこへアドルフの秘策(?)が炸裂する。それは夜食当番からイヴくんを外し代わりにセレスちゃんを入れること……これには自警団の皆さんも「魅力的だな…!」と態度を一変。
まあ…イヴくんの手料理を美味しく食べれるのはマティスくん位だろうからね……😇
イヴくんを選んだことへのアンクゥの態度がシアンの時と真逆でちょっと驚いた。「何の憂いもない」って相当な信頼を感じる。
共通の時も思ったけど、イヴくん結構自分の命とか身体よりも周りを何より優先しがちなタイプだな…?
と、思いながら進めてたらヒューゴが凄く的確に言語化してくれた。
「誰かを助けるためなら、自分がどれだけ傷ついても構わず、無茶や無謀を押し通すんだ」
これだ。さすが相棒。
そして何やらイヴくんの友人を今まで名乗ってきた人達を見てきて思うところが過去にあった様子のヒューゴ。
……こんな良いお兄ちゃんのヒューゴを好きでいさせてね(ここで思い返すマティスくんとリュカ先生√ )
イヴくんの「愛する」が「あいする」ってひらがなになってるのは意味がなにかあるのかな?
「…………ひとめぼれ」
イヴさん〜?お米の方じゃないですよ〜?
一目で惚れるのひとめぼれですからね〜!
まあ、優しくしてるところを見て惚れちゃうこともあるってことだ。そしてマムも一目惚れされることが多いに納得。マム綺麗だもんな。
イヴくんの異常なまでの博愛。
その原因がセレスちゃんにある、と彼女に聞こえないくらいの小声で呟くヒューゴ。
ヒューゴはセレスちゃんのこと、本当はどう思ってるのかな。私はヒューゴが好きだよ…
ああ、なるほど…仮面の下の顔のやけど。それがあっても自分を愛してくれる人を見つけるために、人を異常に愛するようになったってことか…そしていよいよ語られる2人の、イヴくんの過去。
エッ、これ、商人を名乗る青年、声がアンクゥに聞こえたんだけど、アンクゥでは??!
というか、アンクゥだわ!!!!!!
アンクゥとイヴくんの意外な接点…その仮面はアンクゥが贈ったものだったんだね…セレスちゃんにも気付いてほしいけど、このイヴくんの話を聞いただけじゃまだ気付かないか〜…!
イヴくんの歪んだ【あい】。
そのあいに救われたセレスちゃん。今度はごめんなさいではなく、心からのありがとうを伝える。
「……命がけで私を救ってくれて、ありがとうございました」
「……こちらこそ。生きていてくれて、ありがとう」
「君との再会を手繰り寄せてくれた、リコリスたちが起こした奇跡に、心からの感謝をーー」
セレスちゃんがここでありがとうと言えるようになったのは凄く成長したなあって思う。
生きていてくれてありがとうの言葉も、イヴくんが言うからこそ深く沁みる。皆が避けるリコリスにも感謝の意を示すイヴくん、昔からイヴくんはリコリスにも抵抗なく寧ろ綺麗だって感じてて、リコリス畑でも確かあいしてるってリコリスに囁いてた様な。
何か特別なんかな。
そしてやっぱり話を聞いてたヒューゴ…!
ヒューゴの真意やいかに。
でもなあ、こうして日常を見てるとヒューゴ普通にセレスちゃんとも笑って会話してくれてるから、受け入れてくれてる気はするんだよなあ。
あと、釣りの依頼の場面。中々釣れない2人にヒューゴさん。
「ーー心配すんな素人ども。この釣りの天才・ヒューゴ様が、なんとかしてやる」
\キャーーヒューゴサマー!/
こんな自信満々で楽しそうなヒューゴ、微笑まし過ぎる。
やっとヒューゴとセレスちゃんが2人で話すことが出来た。
ヒューゴにとってイヴくんは人生を変えてくれたかけがえのない大切な家族同然の相棒。
イヴくんを突き放す人間を何度も見てきたからこその心配する気持ちを彼女に伝え、セレスちゃんからの答えに笑顔になってくれた様子にほっとひと安心。まあ、この後のイヴくんとの会話で実はヒューゴがセレスちゃんが苦手ということが明かされはするけれど彼女個人ではなくてセレスちゃん周りの噂諸々を気にしてってことらしいので、いつか打ち解けたら良いなと密やかに願う私なのであった。……ところでヒューゴ√ はどこですか?
おっとおっとここでーー?!まさかのセレスちゃん出生の秘密らしき情報がーー?!
リコリス畑で赤ん坊を産み命を落とした夫婦…それがセレスちゃんの両親。
そんな両親と自分の出生のことを考えながら花畑へ訪れイヴくんと会い、イヴくんの本当の素性を知る。
【リコリスの守護者】の末裔。リコリスに守護者なんていたんだ…自生してるのをそのままにしてるのかと……枯らしたらいけない、守護すべき理由があるってことだよね……
その理由はイヴくんの始祖様が死神に守る様に言われたから、というもの。
その死神はおそらくアンクゥだね!
それからイヴくんのじいさまやイヴくんがこれまで守ってきたリコリスを、もうひとつの家族だと言うセレスちゃんの言葉に喜びじいさまが造ったリコリスの髪飾りを贈るイヴくん。この時、初めて自分だけに向けられる笑顔に嬉しくなるセレスちゃんが健気で可愛い。本当に金髪に赤い髪飾りがよく似合うなあ。
この場面の最後のアンクゥのありがとうの意味。これはリコリスを守ってきた守護者達への感謝なのかな。
またまた起きてしまった変死の案件。
それを巡る交渉をした話を聞いたダハトくんの反応、お詫びのチョコレート差し出す姿を想像したら可愛くて和んだ🥺
カプシーヌさんんんんんブレないねあなた!!!!セレスちゃんの染色体に魅入られてしまったんか〜!!血液採取したくだりで何となくそこはかとなくそんな気はしてたんだよ!ブレないね!!
イヴくんの優しさに涙が止まらない
「君は──どんなに外の世界が怖くても、誰かのために一歩足を踏み出せる、勇気のある女の子」
「食材として飼っている魚に名前をつけちゃう、可愛い一面を持ってる女の子」
「料理が得意で、温かくて優しいシチューを作れる、家庭的な女の子」
「花を家族みたいと言ってくれる、ロマンチストな女の子──」
「──ほら。怖いところより、可愛いところのほうがたくさん」
イヴくんは友達として、死神ではなく【セレスちゃん】自身を見ていたと分かる言葉達。
普通の女の子としての彼女の魅力を知っていて。だからこそ、セレスちゃんも彼の前ではもう少し普通の女の子でいたい、と願いを口に出来たんだよね。
シアンとヒューゴ以外の関係者が集まる。みんな、セレスちゃんにいつも通り接してくれて、そんな光景にまたうるっとしてしまう。
アドルフの優しい表情よ…
おっとここで分岐っすな。
まあ、どっちも絶望エンドなんだけど、まずはスチルなしのエンドに行きましょうぞ。
リュカ先生からの差し入れ、カプシーヌさんの煎じた薬湯。……飲んでも平気?本当にセレスちゃんを心配して煎じてくれたなら平気かな…
王族からスケープゴートにされるイヴくんとセレスちゃん。アドルフが偶に言う様に、この国の人々の性根が腐ってる、な部分が描かれている場面だなと感じた。
ヒューゴ……ヒューゴォォ😭😭私はセレスちゃんに本音をぶちまけた姿を見てもヒューゴが好きなままだよ、イヴくんが大切だからこそ、ずっと隣で見てきたからこそ彼がここまで積み上げて来た信頼や実績がどれだけの努力の上にあるのか分かるし、ヒューゴはセレスちゃんのことやイヴくんの火傷痕を怖いと感じてしまう、ヒューゴ自身の言葉で表すなら至極真っ当な価値観の持ち主。だけど、セレスちゃんがイヴくんに救われたからと命を差し出すこともせず、火傷を見ても逃げずに手を伸ばした姿を見て素直に「あんたに負けた」「お似合いなんじゃねえの」「本音をぶちまけてスッキリした」と笑顔さえ浮かべて言える強さも、弱さも、全部がリライバーであろうとただただ人間くさくて、そんなところもヒューゴらしい生き様で、思わず涙腺が緩んでいる…
ああああイヴくんが、イヴくんが😭😭😭😭😭
「…………俺はもう、無意味な【博愛】は振り撒きたくない」
「この美しい感情を捧げたいと願うのは君一人だけ……」
「────愛してる」
「あいしてる」じゃなくて「愛してる」
これは、皆に向ける博愛じゃなくて、あいして貰うために向けていた「あい」ではなくて、ただ1人へ向ける「愛」
傷さえも綺麗だと、愛おしいと言ってくれた彼女へ、自分の生きた証ごと愛してくれる彼女へ、リライバーになったら消えるとか関係なく、芽生えた感情。
もーーーーー美し過ぎる。感動が止まらん。
そんな感動を嘲笑うかの様なヒューゴの展開。確かに胸を押さえたり咳き込む描写があったからそんな気は薄々してたけど、イヴくんへの無自覚でも(たぶん)恋愛感情があったからなのかな…けど今までは2人1組じゃなかった?
そんな疑問を解消するより先に、カプシーヌさんの実験室にシアンが!!いいぞ!!やっぱり薬湯になんか入れてたし!!
なぜか呪いの進行が早まるイヴくん。
カプシーヌさんの薬湯でアンクゥの抑えがなくなったから、らしいんだけど、ヒューゴはどっちなんだろ。…と思ってたら後々のシアンの説明で片想いでも恋愛感情は恋愛感情だから、ということが分かる。
シアンの研究に協力する代わりにイヴくんを助けて貰うことを約束し、研究所へ向かう。
そこで語られる真実。
リライバーになると強い恋愛感情にメモリーがクラッシュを起こす。…そうすると、シアン√ の感情を持ち越せるリライバーはどうなるんだ??せっかく持ち越せてもリライバーである限りキャパシティが存在するんじゃ…?うーーん、謎が謎を呼ぶのであった。
アンクゥ〜!!!!待ってたよアンクゥ、助けてくれると信じてたよアンクゥ!!
アンクゥの助言を元に便利屋を訪れていたナディアちゃんとダハトくんと共にリコリスの花畑へ。イヴくんのじいさまの眠る地中に埋められていた壺から漂流者の日記が見つかり、3人で読み解いていく…ここに、絵本をよく読むナディアちゃんと科学者であるダハトくんが一緒なのは心強い。
イヴくんはリコリスの守護者の末裔であると同時に漂流者の末裔でもあることが分かる。
そして、アルペシェールの呪いの原因は土壌の毒素…リコリスはその毒素を吸い国を守る役目をしていた……三幕残ってるのに呪いの原因まで解明したね??!
シアンへ
何を言っている?
ハル
よく分からんがセレスちゃんが喜んで受け入れそうになっているためイヴくんも言葉が出てこない様子。
シアンも譲るつもりはないらしい。
ひとまずリュカ先生宅に移動し合流したアドルフとマティスくんも一緒に話し合いと情報の共有。
アドルフと2人で語らう時間も訪れ。
「──お前は俺に、友人と飲む酒の美味さを教えた」
「──お前はヒューゴに、自分自身で人生を決める【意志】を教えた」
「セレスに……あいつにも、新たな【生きる喜び】を作ってやることが、できるだろ」
アドルフ、もうさすがだよ。
生きる喜びを作る、アドルフの出した答えがセレスちゃんへの想いに溢れてる。
物語を見守っている私だってやっぱりセレスちゃんには生きててほしいと思うもん。
イヴくんがやっと出した答え。
「この国のすべての命より、俺は彼女の命と愛を取る」
これまでで1番凛とした声。
心に決めた、ただ1人の大切な女の子へ向ける愛の強さ。その強さを宿したイヴくんが、凄く凄く凛々しくて頼もしい。
研究所でリュカ先生が味方に!!
でも先生のリライバーも沢山…
アドルフが命を懸けて足止めを……シアン√ もイヴくん√も救済エンド迎えてもアドルフ居ないのか……頼むよ三幕…!
迎えに来たイヴくんを拒絶するセレスちゃんに。
「これまで、すべての人をあいした分──」
「──俺は。世界で唯一、君のことだけを愛するよ」
ここで【博愛】から【偏愛】へという表現が、イヴくんの気持ちや愛という感情の変化を表すのにぴたっと嵌ってて、イヴくんにとってセレスちゃんがどれだけ大切で大きな存在なのかが伝わってくる。
世界から見たら。
シアンが善で。イヴくんは悪。
明確に描写もされていた文を見て、何が善で何が悪なのか分からなくなってきた。大切な人を助けたいと願うのは、悪なのだろうか。
国を呪いから救いたいと行動するのはたとえ犠牲があっても、善だと胸を張って言えるのだろうか。私には答えが分からないし、きっと答えは人それぞれなのかもしれないけど、シアンもイヴくんも守りたいもの、譲れないものがあって、どちらの気持ちも生き様も見届けなきゃ、と。
でも、シアンに思考を停滞させるな!と言葉を懸命に紡ぐイヴくんは、凄く格好良いな。
ひとつめのエンドは、やはりアルペシェールの糧になることをセレスちゃんが選択したエンド。アドルフもヒューゴも、セレスちゃんも居ない世界に残されたイヴくん。そんな世界で生きる理由は……という展開になるよね………救済エンド〜…!(思わず救済エンドを呼ぶ)
もうひとつのエンドへ行こう!
これは………初めてセレスちゃんが、狂った姿を見た………でも、これまで色んな√見てきたけど、ずっとセレスちゃんがセレスちゃんでいられた方が凄いんだよね、たぶん…。セレスちゃんはセレスちゃんが思うより強くて健気で優しい子だから、それだけイヴくんのことを想って、愛してたんだよね…切ない……
『絶望とは異なる、希望の明日を──彼女に。』
アンクゥ、出来る…?セレスちゃんの未来を希望に変えてくれる…?
もう、アンクゥにセレスちゃんの未来の全てを託すよ…!!
いっこだけ。
アンクゥって、セレスちゃんのこと『あいつ』って呼ぶっけ…?私の知る中で、あいつって呼ぶのアドルフだけなんだけど………私が知らないだけで呼ぶんかな…?
他より長かったのもあるけど、めちゃめちゃ本当に濃かった………濃すぎて若干胸焼けしてるまである…
救済エンドって、誰の何を救済するのかな。このルートでの救済ってなんだろう。色んな人の色んな善悪がありすぎて、予想が全く出来ないけど、救済エンド開放後にまた戻って見届けたいと思います。
ずっとあいされたくて、すべてのひとをあいしてきたイヴくん。
セレスちゃんもそんなイヴくんを愛する資格なんてないと思いながらも、惹かれ合い、火傷の痕ごと愛したあの瞬間から本当の意味で恋に落ちた2人。リコリスの姫君とリコリスの守護者。
もうさ、改めて思い返すと全てが運命で、惹かれ合うのも偶然ではなく必然だったんじゃないかって思えてきて。
だからこそ、救済エンドがどんな救済を2人にもたらすのか凄く気になる√でした。
三幕も開いた訳ですが。
この√で予想以上に、ほぼ全ての謎が解けたので、これ以上何を紐解くのか。
おそらく、アンクゥ周りがメインだろうなとは思うんだけど……セレスちゃんと、アンクゥ、そしてアドルフが何を掴み、それをどう希望に繋げるのか。いよいよ物語の全てが明らかになります。
あと、漸く推し候補筆頭のアドルフエンドにも辿り着けるのでね、しっかり見守りますよ!