終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Side End-Encore-シアンの物語 感想
encore3人目はシアンです。
それでは、いつも通り感想いきましょーう！
↪︎以下ネタバレあり。特に今回は前作の三幕や他のキャラの√ 、物語の核心及び真相関連もがっつりネタバレありで感想を書いております。前作をフルコンしていない方、今作にてマティスくんencoreとリュカ先生encoreをクリアしてない方は、これらをフルコンするまでは読まないでくださいね…！
シアン√ は、実験の真実を知った夜から。
アンクゥと少し会話をし、シアンとは距離を置いた方が良いと、新たなパートナーを見つけるべきだと、彼の意見は変わらず。そんな様子にセレスちゃんの心も揺れ動くのであった……ここでリコリスの花弁に紛れて消えるアンクゥ、人力での演出だと分かっているとセレスちゃんのために頑張って死の番人に徹してるのが容易に想像出来てちょっと微笑ましい気持ちになっちゃった😊
相変わらずシアンはセレスちゃんが居ないとその辺に落ちてるパンとか、そこら辺に落ちてるパンとか食べようとするわね！😂
それと、ダハトくんの「ぷんっ！」があまりにも可愛い。
セレスちゃんの言葉を見て気付いたんだけど、この√のセレスちゃん、自分が普通の人間になれるか国の呪いが解ける日までシアンには会わないつもりなんだね…そこからどういう流れで再びシアンと運命が交わるのか。
カプシーヌ「毎日届けているものも、研究に使う何かしらの資料か、サンプルか」
はるきち「サンドイッチだよ🥪」
サンドイッチだよ🥪(大事なことなので2回以下略)
変死体の原因を流行病の可能性に切り替えて、目撃した人達を診るという名目でセレスちゃんの体質を調べようとしているってこと…？上手いこと考えたな〜！
でも、カプシーヌにセレスちゃんのリコリスの遺伝子が見初められてしまう流れが見えてしまったな……シアンもセレスちゃんの体質のことを知っちゃいそうだし…今回のシアン√ はシアンの個別ではあるけれど彼が味方なのかどうかまだ少し不明瞭な気がしている。
マムが、セレスちゃんとカプシーヌが出発するよりひと足遅く訪ねて来たシアンに言い放った「連絡もなしに訪ねてきたジジイの相手をしてる暇はないのよ」がシアンと居る時のマム全開で笑ってしまった😂
子ども達と一緒に寝るセレスちゃんの場面、今回は何度か出てくるんだけど、何事もなくどうか幸せな場面であってほしいと、ちょっぴり緊張しながら見守っていたんだけども、カプシーヌの薬でおそらくセレスちゃんの体質を抑えていたアンクゥの力が切れてしまう。セレスちゃんのこと、リコリスの姫君と呼んでるけれども、ナディアちゃんは花嫁でセレスちゃんは姫君なんだなと何となく思ったりした🤔
本編ではセレスちゃんが一緒に居た場面も今回はシアンのみで進んでいき、シモンがセレスちゃんの体質をシアンに明かしてしまう。これ、本編でセレスちゃん自身から体質のことを聞いても実験体にしなかったのはシアンがその時既に彼女との会話を通して感情を是とする覚醒したシアンブロフィワーズだったからであって、それがまだであるこの段階で明かしたら、研究・解明にその体質を利用したくなるに決まってるじゃんか〜！まだシアンには言うのは時期尚早なやつ〜！
しかもシアンの雰囲気がなんだか黒い感じに…！これ、エンドの内ひとつは希望が感じられるエンドになってるよね、信じてるよ終ヴィルくん！！
ここで、あの掃除を一緒にした女の子の場面。セレスちゃんのことばかり、まるで自分で状況を考えも見もせず言葉の刃を投げる国民達。彼らが道を開けてくれたら、助かったかもしれない命。アドルフが言う様にこの国民は相変わらず性根が腐ってるなと感じてしまった時、そのアドルフが駆け付け放った「我が身可愛さに助かる命を見捨てたのはお前らだろうが」という言葉。こういう時に状況を把握して真っ直ぐに思ったことを言葉に出来るところ、本当に頼りになる。
ここでも、なんと話の流れでアンクゥとアドルフが2人並んでセレスちゃんを守ろうとする姿を見ることに！この2人とセレスちゃんの絡み、もっと見たいです！アンクゥはアドルフのこと何者か分かってるから未熟者って呼んでるけど、アドルフはアンクゥのこと何も分からないままセレスちゃんを守るという一点のみで意気投合してるの、ほんとに似たもの同士だね！
本編と同じくアドルフはその命を散らし。セレスちゃんが、近付く近衛兵を見据えながら神様に助けを願うと、この国における【神様】が返事をする。この登場、終ヴィルでのシアンの役割とか神としてのイメージを色濃く反映している気がする。多分、今作のこのシアンencoreで描きたい彼の立ち位置ってこういうポジションなのかも。
マムの、国の呪いを解くという望みよりもセレスちゃんへの愛が勝ったという描写。マムは何度かリライバーになって持ち越せない感情も沢山あっただろうに、それでもアドルフやセレスちゃんへ本物の愛情を注いでいるところが前作からずっと印象的で。マムはずっとそのままのマムで居てほしいな。
そして、【ダハト】くんと【サロメ】さんの邂逅。お互い全く素性には気付かずというか、気付くためのヒントが何もないから当たり前なんだけど、ここで2人の本当の正体をただ1人知っている私(我々乙女げーまー)は三幕の2人を思い返し、切ない気持ちと正体を知らないまま交流を深めていく世界線もあったのかなという気持ちでSwitchを見つめるのであった…。「セレスさんの母様」と呼ぶダハトくんと彼の笑顔に既視感を覚えるマム。この2人が普通の人間として手を繋ぐ未来も見たいなって、やっぱり思っちゃうよね。
そして、この流れは前作のイヴくん√ でも見たぞ…！
今回は他でもないシアン自身の√ だから、笑顔で計画に頷くセレスちゃんを諭す人が居ない！計画実行まであと4日という日から、セレスちゃんは甲斐甲斐しくシアンのお世話をする…ここで4日間の交流を通してやっぱりセレスちゃんを生かしたまま一緒にアルペシェールも救っちゃおうぜ⭐︎という展開になったりしませんか？？エンド2つあるし、ひとつはそんな方向だと信じてるよ終ヴィルくん！(2回目)
セレスちゃんもシアンもお互いを少しずつ未練に思いながらも、特にセレスちゃんは絶対に口にはしない。そして彼への恋心に気付いても、そっと心に秘めておく。なぜなら、生きたいと願ってしまいそうだから。こんな切ないことある？？？？セレスちゃんは、自分の意思で犠牲になることを選んでいて、そもそもきっと彼女は犠牲だなんて思ってなくて…これまで沢山の人の命をその体質ゆえに摘んで来た自身が今度は誰よりも尊敬し想う人の力によってこの国の呪いを解く一手となる。そのために、この命がお役に立つならと、そんな風に思ってる様に見える。
そして、流石はシアン。セレスちゃんの秘めた想いにはちゃーんと気付いていた、けど本編と同じく「期待はするな」とひと言。まあ、そうなるよね…しかもこれから自分の実験で死ぬって誰よりよく分かってるのもあるからね……なんかやっぱり切ない！
ところがどっこい。実験開始の寸前、マティスくんと自警団、そしてアンクゥがセレスちゃんを助けに登場。確かに思ってたんだよ、マムとダハトくん以外誰もセレスちゃんのこと気に掛けてる様子がないのは静か過ぎるなって🤔
それに加えてダハトくんからの通信映像。そこには真っ赤に染まったもぬけの謁見の間とそこに立つマムとダハトくんの姿、そして堂々名乗られた【クリスティーヌ・レーヴポワール】の名と【リアム・レーヴポワール】の名。
…………( ﾟдﾟ)
それをそこで明かしちゃうの？！前作では三幕まで秘密にしてた真相をシアン√ で出すんだね？！しかも、2人は何をきっかけにお互いの本当の名を知り合ったの？！だって、ダハトくんは普通の人間を目指していたクリスティーヌ女王がまさかリライバーとして蘇ってることも、セレスちゃんの母として施設で過ごしていたことも想像してなかっただろうし、マムもリアムが生きていることも研究所の副所長という立場で研究をしていることも思ってなかっただろうし、マムとダハトくんの間の会話気になり過ぎる…！そんな私の気になるに応える様に、気付いたきっかけを話してくれるダハトくん。マムの王族への態度に「間違いなく母様だな〜」と思ったと…流石息子👏
でも、三幕では見ることが叶わなかったリアムとクリスティーヌ女王が手を取り合い同じ目標を目指す姿が(相手がシアンというのがやるせないけど)まさかここでこんな形で見れたのは意外な展開。
マムがセレスちゃんに「母が助けてあげるからね」と声を掛ける場面を見てふと思ったんだけど、リアムにとってもセレスちゃんにとってもマムは母だから、平和な世界線の上でこの3人がお互いの素性を知ることがあればセレスちゃんはダハトくんにとって妹同然の存在になり得たかもしれないし、アドルフもダハトくんにとって弟同然で…そんな日常も見てみたいな。
今のシアンをこのまま生かしておくと、普通の人間が人間ではない何かになる可能性を秘めた、人の手に余る技術も生み出してしまうのではないか、と正直な気持ちを口にするダハトくんへのシアンの答え。
「人間をあらゆる可能性に導くためなら、どれだけ犠牲が出ようが関係ない」これ、本編の感情を是とした後のシアンと言ってることが真逆で。あの時のシアンは「誰ひとり犠牲にせず呪いを解き国民に生を取り戻す」そう誓っていた。辿る道が違うだけで、こんなにも考え方も変わってしまうのか……
とうとうシアンの元にイヴくんが辿り着く。
前作のイヴくん√ を思い出すなあ…あの時もイヴくんは呪いを解くことよりもセレスちゃんの命を、彼女とのこれからを選ぶって来てくれて…今回も大切な友人だから失いたくないって言ってくれて…ありがとうね…🥹
その後に続くセレスちゃんを救いに来た理由も、アドルフのこと、そしてシアンのことも考えた上での行動だと分かるものでイヴくんのこういうところ、本当に推せる。
シアンのセレスちゃんに向ける感情。
これは、愛というより、もっと歪でもっと重い、彼にとって初めての【特別】
だからこそ、犠牲にするのも、その犠牲を救済に繋げるのも自分だけ。他の誰にも絶対に譲らない。ここまで来たら、このシアンは誰にも止められないし、意志を曲げることはないんだろうな…。
「俺は、セレスの前では絶対に負けん」この言葉、凄く凄く力と想いと覚悟が込められていて、もっとこんなイヴくんと相対しての状況ではなく、個人的には彼女と生きる未来を掴むための状況や場面で聞けたら感動したかもしれない、なんてことをふと思ってしまった。
セレスちゃんを犠牲に品種改良されたリコリスの色が、紫。
紫の個体が混じってたとシアンの言葉にはあったけれど、私にはこの色がセレスちゃんからシアンへ向けた全ての感情や想いを表している様に思えて、あまりの切なさに心がきゅっとなっちゃった…(切なさに語彙力もお散歩中)
次は信念エンド。
こちらでは本編と同じくダハトくんが救う人間は選別すべきだと主張。そして選別した後はシアンと同じくセレスちゃんを実験体とする、と。こちらの√ では、シアンがそこまで狂って(という表現が合ってるかは分からないけど他の言葉が思い浮かばなかった)はいない気がする🤔
途中で最後のコマンドを押す手が止まって、やっと過ちに気付いたのに、ここまで来たら実験を途中で止めることはせず、最初で最後の過ちだ、俺のために笑って逝けと零すシアン。このシアンの表情が、私にはどこか泣きそうで、寂しさを感じる表情で、今からでも実験を止めて他の方法を一緒に考えようよ！！！！と画面越しに伝えようとするはるきち。しかし、セレスちゃんは最期に笑顔で逝き…舞台はアルペシェールの呪いが軽減された半年後へ。
またシアンのモノローグで切ない気持ちでエンド…かな…と思ってたら。
思ってたら。
思ってたら！！！！！！！
セレスちゃんの記憶のバックアップを直前に取ってて、リライバーとして蘇るセレスちゃんの姿が…！！
涙腺決壊。
もうね、私このFD始めてからずっとずっとどのエンド見ても切なくて、やるせなくて、そんな気持ちで見届けることが多くて、このシアンencoreもどちらのエンドもシアン自身の心境に違いはあれどセレスちゃんは結果的に救済のための犠牲になる未来しか選ばないんだって思ってて。他でもない彼女の意思だし、シアンの信念も揺るがない。
だけど、アンクゥの説得や協力、シアンの中に芽生えていた想い、それらがきっとこの結果を呼んでくれたんだなって思った。
そして極め付けはこの言葉。
「──お前が最初に恋をする相手は、俺だ」
信念の章 神が望む初恋を より
本編のあの名場面、シアンの告白。
「最初に恋をするなら相手はお前が良い」この言葉に対するこんなパーフェクトな特大アンサーある？？？？しかも、これからまた惚れさせれば良いとか、焦がれるように自分を見つめる彼女を独占したいとか、シアンさんリライバーだけど絶対恋愛感情ありますよね(確信)
この後本人曰く【まだ】恋愛感情は抱いてないけど、セレスちゃんが恋愛感情を抱くのは自分でなければならないとかいうシアン節全開の理論を展開して来て、何だかそんな様子も微笑ましくて泣けてしまった。
最後の最後に、神でも悪魔でもないただの人間と名乗る、この締めまで完璧な流れ。
2人の物語を諦めずに見届けて良かった。これから先も2人が一緒に生きていく未来が繋がって良かった。アンクゥも本当にありがとう…！
シアンencoreも、これにてクリアです！
信念エンドの終盤まで、どちらのエンドでもセレスちゃんは生きられないのか……シアンずっとラスボスみたいだな……なんて思っていたんですが、ちゃんとセレスちゃんのことを特別で失いたくないと思っていて(アンクゥの多大な協力のお陰もあり)その気持ちをセレスちゃんを蘇らせるという行動で形にして、尚且つそれをした自分を神ではなくただのシアンブロフィワーズという人間だと名乗ったのが、セレスちゃんへ芽生えた想いにシアンなりに素直にそして真摯に向き合った証の様に感じられて、リライバーになったら愛を失うと言うけれど、この2人の間にある感情は間違いなく愛だったんじゃないかな。
リライバーにはなったけれど、またセレスちゃんが今度は犠牲になどならずに時にはイヴくんやマム、アンクゥとも手を取り合いながら途中で終わったと思われた人生の続きをシアンの隣で笑って歩んでいける…うん、沢山沢山幸せになるんだよ、セレスちゃん！
あと、セレスちゃんを自分に惚れさせるために頑張っちゃうシアンさん凄くすごーーく見たい。そういう糖度の高さはシアンは救済後日談で見れそうな気もしてる😉✨
次はイヴくんencoreです！