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終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris-Virche de La salut -Ankou-感想

↪︎以下前作含むネタバレあり。そしてめちゃめちゃ長文です。気付いたら18000文字越えてた。






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愛しき日々を〜!!この手に掴め〜!!

漂流者の物語の感想にも書いたこのアンクゥ√ におけるスローガンを心に留めつつ。どうも、はるきちです。

アドルフとアンクゥのemotionの前にアンクゥ√ に進みます。

クリアした私のフォロワーさん達が皆感動していて、実は凄く気になっていた物語…!
アンクゥといえば私の中では、セレスちゃんの幸せを何よりも誰よりも優先していて、彼女の幸せのために己の全てを捧げる、それくらい全力でセレスちゃんを愛していて。ただ自分自身の幸せについてはもうセレスちゃんが幸せならそれ以上は望まないといった風に見える印象。セレスちゃんの隣にふさわしいのはイヴくんの様な人で、三幕では自分にセレスちゃんの隣にいる資格はとうにない、みたいなことを言っていた記憶もある。
そんな彼が、どんな未来を掴むのか。
そしてセレスちゃんはどんな道を辿ってアンクゥの手を握るのか。
2人の物語をしっかりと見守っていきたいと思います!

それでは、れっつら感想〜!

物語はアンクゥがアンクゥとなる始まりの分岐点とも言えるあの場面…そう、セレスちゃんの自死に間に合わなかった、まだアドルフだった頃の場面。
これは本編でも見ては切なくなってた。

そしていつものセレスちゃん視点へ。
な、懐かしきこれは前作の一幕の冒頭…!
なるほど、アンクゥとの物語を紡ぐためにはもう一度始めからお話を辿って行く必要があるってことか。
色々忘れてることもあるだろうし、おさらいがてら見ていきましょう!

アンクゥと出会うところまでは、ほぼ本編をなぞる形で進んでいき、アンクゥの契約の提案を断るセレスちゃんに、当然彼女を生かすため、白き未来へ導くため、そして友と交わした約束を果たすためここまでリコリスを食み続けたアンクゥは絶対に死なせないと声を荒げる。しかし今回のセレスちゃんは死にたい気持ち…というよりこのまま生きていくことへの怖れが思ってた以上に強くて中々譲らない。こんなところでアドルフ譲りの頑固さ発揮しなくて良いんだよ…!

アンクゥは、時間さえくれれば契約を受ける気になる理由を与えてみせると半ば強引にセレスちゃんを納得させ、ここから新たな展開。
なんとなんとセレスちゃん、アンクゥの住処へ一緒に帰ることに!アンクゥ√ らしい雰囲気になってきましたぜ!

数分後、既に切なさに目頭を押さえるはるきちがそこに居た。
アンクゥは、在りし日のアドルフだけど、セレスちゃんにとっては【アンクゥ】だから、アドルフが言えば納得して貰えたであろう言葉も。アドルフが言えば心に響くのであろう言葉も。セレスちゃんからすれば初対面で冥界から来たとか言われて信用出来るかもまだ分からない【アンクゥ】が発したところで、意味を成さない。そのことをアンクゥは痛いほど分かっていて、それがまた切ない。切な過ぎる。
でも、眠っていると思って呟いたひとりごとに込められた彼女を心から想う優しい気持ちはセレスちゃんにも今はまだほんの少しだけど伝わった様で、これから先もっともっと2人の距離が縮まることを願うのであった。

さてさて、夜は明けアンクゥと物資調達のお買い物へ行こうの巻!
…本当はセレスちゃんの作ったシチュー食べたいんだろうな、アンクゥ。
それにしても、セレスちゃんの自死への気持ちが
まだまだ頑固でやるせない(´・_・`)
やるせない展開は続く。
買い物のためマルシェへ繰り出した際、セレスちゃんを探すアドルフとヒューゴの会話により、三幕でもあったアドルフがリライバーになるつもりがないことをこのタイミングで路地の陰から聞いてしまったのだ。当然、あと2年でアドルフは死ぬつもりなんだと思い込むセレスちゃん…違う、違うんだよ…アドルフは呪いが効かないからリライバーにならなくても生きられるんだよ……私の声は液晶越しではセレスちゃんには届かない(´・_・`)

そんなこんなで。
セレスちゃんは考えに考えた末、はっきりとした答えはまだ出ないけれどアンクゥと共に行動することを決断します。

「アドルフやマムたちといった、大切な人たちの命を守りたい……というのもありますが」

「……アンクゥさん、あなたが、出会ったばかりの私に、そんな顔を向ける理由を──感情を」

「知らないまま死ぬのは、なんだか嫌だな……と思って」

この決断の決め手が、彼が提示したメリットや救済よりも、何度も何度も本気で心配し、心の底から想ってくれているその理由や自身へ向けられた感情を知りたいというアンクゥへの気持ちなのが、アンクゥと歩む未来のスタート地点の様にも思えて、きっとここから2人は素敵な物語を紡いでいってくれる…そんな予感もしたし、個人的にセレスちゃんがアンクゥに歩み寄り始めてくれたのが凄く嬉しい。

その晩。
海辺を2人で歩いていると…人が!!倒れてるよ!!なんで?!死の海域越えて来たんか?!
どうやらその様で、彼女の名はスピネル。
傭兵を生業とする流れ者、とのこと。
なんかこの自己紹介で聴いたことない軽快なBGMが…スピネルさんのテーマかな…?🕺🎶
思わずリズムに合わせて踊っている間にも話は進む。とりあえず、私もスピ姉ちゃんって呼ぶね🕺🎶

スピ姉ちゃん、何となく酔った勢いとか、そういうので自分が漂流者であること明かしちゃったりしないかな、大丈夫かな(小声)(後にアドルフも同じ様なこと言ってて気が合うね!と喜ぶまでがワンセット)

そんなスピ姉ちゃんに早速配達人の正体を確かめる計画に協力して貰うことに。

海辺で花の瓶を持ったスピ姉ちゃんに近づく白い影を、背負い投げ!!!!
多分カプシーヌだと思うけど背負い投げ!!!!
やっぱりカプシーヌだったけど背負い投げ!!!!(実際は片手で投げ飛ばしてたらしい)
スピ姉ちゃん、セレスちゃんのために近況をカプシーヌから聞き出そうと「教えてくれたら、お前が困ったとき、一度だけ私が助けてやろう」なんて言ってるけど、これが何かのフラグにならんと良いが。
でも、この後の会話でアンクゥはちゃんとカプシーヌの正体が分かってたから少し安心かな。

そしてまたまた流れるスピ姉ちゃんのテーマ🕺🎶
しかし、交わされる会話は中々に重要だった。必要に応じてセレスちゃんの護衛を依頼するための報酬にアンクゥの両耳の耳飾りを渡すことに。そ、それは…アンクゥがたったひとつ元の世界から持って来たセレスちゃんの形見で……環さんが加工してくれた………
その青い石自体は今目の前のセレスちゃんの首飾りにも付いてるはずよね。
でもさ、環さん言うてたよね、その石は世界でもアドルフとセレスちゃんしか持ってなくて国がひっくり返せるくらい希少価値があるって。スピ姉ちゃんのことは信用出来るとは思うけど、報酬にして大丈夫なん…?
ちょっと複雑な気持ちになりつつもアンクゥとスピ姉ちゃんの交渉は成立し、セレスちゃんは一時の主の証として特殊な笛を託される。
これを吹けばスピ姉ちゃんが来てくれるって訳ね!

アドルフとアンクゥとセレスちゃん。
3人お揃いの青い石。兄妹であり、同胞である証。……まだこれだけじゃアンクゥがアドルフだってところまでは気付かないかあ。

スピ姉ちゃん、アンクゥの青い石に何やら並々ならぬ価値を見出している様子。
初めて会った時からじっと見てたもんね。
でも、命をかけても構わないはちょっとばかし大袈裟では…?環さんが言ってたくらいの価値に気付いているのか…?ここに来てあの石が結構重要な役割を担っている気がしてきた。

アドルフ達の邪魔をしない様にしつつ、ブローから情報を聞き出そう計画withスピ姉ちゃん開始!
このまま勝てるか?!といったタイミングで次から次へわらわらとブローのリライバーが乱入してくる。
アドルフと陰ながら援護するアンクゥだけでは抑えきれないと咄嗟の判断をしたセレスちゃん、スピ姉ちゃんの笛を初めて吹く…!!
すると、あの軽快なテーマと共に空からスピ姉ちゃんが飛来!ブローへ一撃をかます!!格好良いよスピ姉ちゃん〜!!🕺🎶
これにはアドルフも(突然のセレスちゃんの登場もあり)驚くばかり。さあさあ、驚いてる間もスピ姉ちゃんがブローを蹴散らすぜ!!と思ったらブローは退避してしまった。とりあえず、安全は確保されたかな…と思いきや、アドルフがアンクゥに剣の切っ先を向ける。めちゃめちゃ警戒してる〜〜!!落ち着けアドルフ、その人は在りし日の君なのだよ!!

アンクゥがアドルフに対して冷たい視線と言葉を向けるのは、かつてセレスちゃんを死なせてしまった時に何も出来なかったと心の底から感じた自分への無力感や憤りからなのかなとずっと思ってて。この世界のアドルフに向けてはいるけど、それと同時にアドルフだった頃の自分自身にも向けている言葉達なのかもしれない。

スピ姉ちゃんの介入とセレスちゃんの説得により落ち着く2人。
ところで皆さん。私が本編で掲げていたスローガンを覚えておいでだろうか。

久々にスローガン!せーの!
\サブキャラを〜!すぐに信用しない〜!/

スピ姉ちゃん……信じて良いんだよね…?
でも、アドルフを見た時の反応といい、その後の「なんで2人?」という呟きといい、アンクゥとアドルフのことにうっすら気付いている雰囲気…?

三幕同様、今後はアンクゥと共にアドルフの家に居候することに。
やっっっっとアドルフと合流出来たぜ!(はるきちはアドルフ推し)アドルフが心配してるって分かっていながら、中々直接会わずに行動するセレスちゃんを見ているのは少し寂しかったからね🥹

こちらも三幕を思い出す場面。
アンクゥの、レッツ家探しinアドルフのおうち〜!!

「ここには小物が入っているのかな?
ほう、これは日記帳か──……」

「……………………うん、見なかったことにするか。読んでいるこちらが恥ずかしい」

アドルフの日記帳、すごーーーーく気になる。

なんだろう、やっぱりセレスちゃんへの想いが沢山綴られてるのかな。
あとは、イヴくんやヒューゴとの他愛ない日常とか自警団での日々とか、知られざるアドルフの本音とか……うーーん、読みたい。

2人は早速街へ調査へと向かおうとするもアンクゥが極力目立たない様にとセレスちゃん、以前からコツコツと作っていた彼の服をお披露目!
めっちゃんこ素敵なお洋服〜!アンクゥも宝物が増えた、と嬉しそう。アンクゥがさ、環さんから贈られた煙草のことも、セレスちゃんが作ってくれたこの服も、大切な人が絡んだ大切なもの達を「宝物」と称して大事にしているところが本当に温かくて、そして友や愛する人との繋がりごと宝の様に想っている彼の優しさが滲んでいて、「宝物が増えた」なんて笑う様子を見てると何だか胸がいっぱいになってしまう。幸せにしたいな、アンクゥ自身のことも。

三幕でもあったかな、セレスちゃんのシチューを夕食に食べてはアンクゥとアドルフが同時に身体をふる、と揺らす。
ここでセレスちゃんはまだアンクゥの正体に気付くところまではいかなくとも、ちょっぴり同じ動作をすることを疑問には思ったみたい。これからも、こうしてアドルフの面影を発見して、それが積み重なって、アンクゥという存在の答えに辿り着くのだろうか。

リュカ先生との会話を通して、セレスちゃんは自身に生きる強い意志があることを意識し始める。あれだけ頑なに自死を願っていた彼女が今や「簡単に死なない」と考えていて、アンクゥが与える影響がこの時点で既にかなり大きいことが分かる。
あと、リュカ先生がアンクゥのことをセレスちゃんにとっての「幸せの象徴」って表現してたのもめちゃめちゃ心に残ってる。幸せの象徴。素敵だ。

スピ姉ちゃんのことを、お姉さんが出来たみたいで嬉しいとふわりと笑うセレスちゃん。守りたい、この笑顔。(訳:信じたい、スピ姉ちゃん)

自分が居なくなっても、別の者がセレスちゃんを光ある未来へ導いてくれるから大丈夫と言うアンクゥに、他の誰でもないアンクゥが居てくれないと寂しいことを分かってくれないと、思わずむっとしちゃったセレスちゃん。
頬を膨らせ指先でアンクゥのほっぺたをふにふにしまくる…!その様子があまりにも可愛さの限界突破で、はるきちさんはにっこりした!気力が大幅に回復した!(てってれー🎶)

リュカ先生との会話でも話してたけど、このアンクゥ√ のセレスちゃん、いつにも増して色んな感情や表情をころころと見せてくれて凄く可愛い。

『──アンクゥの代わりなんて、きっと何処にもいない。』

アンクゥのことがセレスちゃんの中で凄く大きくてかけがえのない存在になってることがストレートに伝わってきたこの言葉。
今はまだアンクゥと自分を冥界の番人と人間で住む世界が本来は違うといった風に思ってる様で。だけども、アンクゥの正体に気付いた時セレスちゃんはどんな感情を見せてくれるのかな。大切であることに変わりはないけど、自分と同じ人間であると知ったら、別の世界線のアドルフだと知ったら、一緒に生きていくという選択肢も生まれるはずだよね…!
そんなことを考えながら辿り着いた4章、この章冒頭のモノローグでついに…!来ましたよ漂流者の物語で張られていた伏線!指切りのことを語っております!セレスちゃんとアンクゥの指切りシーン来るかな〜!

先の頬ふにふにからまだ拗ねているセレスちゃんを見てアドルフが「安心した」と声を掛けるもセレスちゃんは何に安心したのか分からず。それを問うと…

「お前が自分のために、怒ったり拗ねたりできることに、だ」

は〜〜〜〜好きだ、アドルフ🤦‍♂️

セレスちゃんが感情豊かになったことや彼女自身のために笑ったり拗ねたりする様になったことに関してはアンクゥに感謝していると優しい表情で語るアドルフ義兄さん。
この男はどこまで優しいんだよも〜〜!!
アンクゥ√なのに惚れ直しちゃうじゃんか〜〜!!何度でも恋に落ちるとはこのことか〜〜!!

アドルフからの励ましを貰いつつもタイミングが掴めずきちんと話せぬまま王城の書庫侵入ミッションへ。
…の前に、三幕と同じくアドルフが、嘘でセレスちゃんを騙し続けていることや自分の呪いを解く必要はないといった話を持ち掛けるあの場面カムバック。
でも、アンクゥからの言葉の影響が三幕より強いのか語るアドルフの瞳にはそこまで苦しさや切ない色はなく、いつか必ず自分から話すから待っていて欲しいと真っ直ぐに伝える姿にちょっと驚き。ここはアンクゥ√だけど、アドルフも三幕と比較して強く成長している様な気がする。それを証明するかの様に、「自分自身のために呪いを解きたいと願ってくれ」とセレスちゃんの未来も願ってくれた。こやつ、やはり三幕より心に強さだけでなく余裕も持ち合わせておるぞ…!

書庫での調査を無事に済ませ、ダハトくんとも得た情報を共有する流れは概ね三幕と同じ。
ところがどっこい。ここでダハトくんを見送ってる間に交わされたアンクゥとアドルフの会話場面が挟まる。
アドルフ義兄さん、彼に関わる内に前よりも感情的になったセレスちゃんにアンクゥ自身が戸惑っているんだろうと核心を突く。

「お前は一体、セレスを【誰】と比べてんだよ!!」

アドルフ、そこまで勘付いているとは流石は兄。セレスちゃんに関わることは本当によく見てるな〜!
と、思ったものの。2人はどんどんとヒートアップ。花瓶は割れるわ大きい声で怒鳴り合うわでセレスちゃんもびっくり。止めようにも体が竦んでしまう。
2人とも!!セレスちゃんが動けなくなってるよ!!
とっとと喧嘩をおやめ!!😠
やはり画面越しでは声の届かない(当たり前)はるきちの代わりに偶々様子を見に来てくれたスピ姉ちゃんが動く──!

「女が笑えない喧嘩なら外でやれ、男ども──!!!」

格好良い〜〜!!!!

『女が笑えない喧嘩なら』っていう言い方にスピ姉ちゃんらしい優しさが見えた気がするし、何より頼もしい。
彼女の好感度は上がるばかりなので、どうか、どうか信じさせてくれ……

まだまだスピ姉ちゃんの好感度はぐんぐん上がる。
この後の屋根の上でセレスちゃんと語らう場面。

これが、めっっっっちゃ良かった。


アドルフとアンクゥが衝突しがちなのは、セレスちゃんが未来を決めかねている影響もあるんじゃないかということ。
セレスちゃんは本当はどうしたいのか。
外の普通の人間にだって色んな人が居て、セレスちゃんが悩む死神だからという悩みも笑って吹き飛ばしてしまう程の心強い言葉の数々。
変わらない美しい星々を一緒に見上げたいのは、そしてセレスちゃんの描く【普通】の中で共に生きていきたいのは誰なのか。
もうとっくに答えは出ている様で、スピ姉ちゃんはその答えが表に出て来れる様にそっと手を差し伸べてくれたように感じた。
星を見上げるセレスちゃんが零した2度の「綺麗」そこに込められた感情を私もじっくり噛みしめる。
この場面、きっとこの物語の中でも凄く重要な場面のはずで、この役割はスピ姉ちゃんにしか出来なかったと思う。それだけで、彼女が新キャラとしてアンクゥ√ に登場した意味を私なりに見出せた気がする。

やっとアンクゥと2人きり話をする機会が巡って来た。
セレスちゃんは答えを出すためにひとつの確認をする。それは、契約を持ち掛けたのは本当に死者の管理のためなのか。
その答えは。

「ただ──……ただ君に……」

「死なないで、ほしかった」

「生きて……幸せになってほしかったんだ……」

アンクゥ(´;ω;`) (´;ω;`)

ただひたすらにセレスちゃんの生を、幸せを言葉にするアンクゥに涙が止まらない。
飾らない、真っ直ぐな愛情。セレスちゃんのことだけを想って苦痛に耐えながらリコリスを食み、過ごした気の遠くなる程の時間。
ようやく再び出会い、繋ぎ止めた彼女の命。
アンクゥのこれまでの旅路を振り返りつつ、この大切なターニングポイントを見守る。

そしてセレスちゃんがやっと出した【答え】

「──私は、生きたい」

(´;ω;`) (´;ω;`) (´;ω;`) (´;ω;`)
(言葉にならない感情に涙を流すことしか出来ないはるきち)


自死から始まった物語。
時を越えて止めてもなお変わらないセレスちゃんの自身の未来を絶ちたいという意志。
それが、他の誰でもないアンクゥの想いと行動によって「生きたい」に変わりしっかりと声に出して紡げた瞬間。
こんなん感動するに決まってるじゃんか!!!!!皆のもの、今日というこの日をアルペシェールの祝日にしようぞ!!!!

しかも、しかも(´;ω;`)
こんな素敵な指切りを見れるなんて(´;ω;`)
ありがとう、ありがとう終ヴィルFD !!

それから、アドルフを撫でながら「似たもの同士だよ」って言うスピ姉ちゃんの声音があまりにも優しくて、ずっと一緒に居てほしい。…スピ姉ちゃんってアルペシェールに永住するんかな?それとも、何かしらの方法で帰るのかな…🤔

場面は変わり、ナディアちゃんの容態が急変。
これはカプシーヌ的にも予想外らしく。その割にはリュカ先生に啓示をばんばん出してるっぽくて、その真意はよく分からん。
よく分からんと言えば、ダハトくんが夜にリライバー訪問禁止と知ってる上で病院に来てたのも謎っちゃ謎である。こっそりナディアちゃんの様子を見守りに来たとか…?

再びブローを捕獲するためアドルフの家に集まる皆。この√ ではシアンとマティスくんとはここでハジメマシテ。
作戦を練る中、シアンがスピ姉ちゃんも計画に参加させるようにと話す。
ここの答えで最初の分岐。いつも通り絶望エンドを回収しきってから救済エンドに行きたいので、まずは力をかりようぜ!を選びます。

スピ姉ちゃんに計画のことを話し、彼女はアンクゥにもセレスちゃんからの伝言を伝えるためにリコリス畑へ。
ブローとの戦力差の話になると、スピ姉ちゃんがまたも心に響く言葉を紡いでいく。

「──アンクゥ。私はお前が自分自身の手で手繰り寄せた【武力】なんだ」

「だから彼女を守りたいと願うなら、遠慮なく振るえ」

「……きっと私は、そのためにこの国に流れ着いたんだ」

スピ姉ちゃんは、アンクゥがセレスちゃんを想うからこそ手繰り寄せた奇跡であり、彼女を守るための存在。
そして、それをスピ姉ちゃん自身がこの国に漂着した意味だと語ってくれることの心強さと嬉しさ。
スピ姉ちゃんには何度感動させられるんだろう。もうこれは、信じても良いよね?信じるよ!
この時の笑顔が「星々を彷彿とさせる笑顔」と表現されていたのも、スピ姉ちゃんが変わらないものとして星々の輝きを挙げていたことから、彼女の変わらない強い思いを象徴しているかのように思えた。
余談なんですが、スピネルって宝石があるんですね。調べたら、挑戦や目標達成という意味が込められているとか。その辺りも考えて名付けられたのかな。

マティスくんが描く呪いが解けた後のアルペシェールをイメージして執筆されている小説に登場する様々な【セレス】から自身の中にある無限の可能性に気付くくだり。きっかけをくれたマティスくんの小説、中にはきっと沢山の人の笑顔や幸せが描かれているんだろうなと思うと同時にこれが未来として実現する日がきっと来る、そう自然と信じられる一幕でした。

その後、計画通り現れたブロー。
目まぐるしく展開を見せる物語。シアンの策略?智謀?により漂流者であることが知られてしまったスピ姉ちゃんとアドルフ。ブローを捕獲するつもりが、目の色を変えて2人に迫るシアンと間に割って入るセレスちゃん。
この√ でもラスボスになるんか、シアンよ…約束したじゃん、呪いを解くための協力をしてくれるって…!だが、さすがはアンクゥ√ 、すかさずヒーローの様なタイミングで助けに来るアンクゥ。ここでセレスちゃんのことを「大事な姫君」ではなく「大事な女」と言っていたのって番人としてではなく、アンクゥとして救いに来てくれたってことよね?!進歩だ…!

ひとまずスピ姉ちゃんとアンクゥと共にその場を後にする。ミロの協力で実はその場を見守っていたマムは、アンクゥがセレスちゃんを呼ぶその声だけで彼もアドルフであることに気付いたみたいで、マムが心からセレスちゃんとアドルフを母として愛していることを改めて実感。それと、多分マムはこれからも味方でいてくれる気がする。もちろん、ミロも。個人的にミロくん、セレスちゃんのこと気に掛けてるけど素直になれないところもあったりで可愛いなって思ってます☺️

アンクゥの拠点にて大切なひと時を過ごし夜明けが来るというタイミングでヒューゴから通信が!それは、アルペシェールで内乱が起き、場合によっては国が滅びかねないといった……三幕にこの展開あったっけ?!
だがしかし!三幕と違って今の我々には頼もしい助っ人、スピ姉ちゃんが居る!

絶対にアドルフを助けたいというセレスちゃんの意思を確認し、計画を練る3人。
ここで、セレスちゃんからトンデモ意見が飛び出す…!それはシアンと一時的に手を結ぶというもの。以前のセレスちゃんからは想像出来ないほど大胆な作戦に逞しい成長を感じますな。強くなりたいと常に願っていたけど、本人に自覚がないだけで確実に強くなっていってるよ、セレスちゃん。

逆に、この期に及んでアンクゥはまだ自分がセレスちゃんの隣に居る資格はないとかなんとか!!イヴくんやアドルフに託そうとか!!言っててもう!!もう!!も〜〜〜〜!!!!🐄🐄
思わず牛さん登場だよ!!セレスちゃんが生きたいと答えを出したんだから、今度はアンクゥが自身を想う彼女の気持ちに応えて共に生きていく決意をする番だよ…!
とはいえ、元々いた世界で誰より守りたかったセレスちゃんを死なせてしまった後悔は計り知れないことも分かってて…その気持ちにアンクゥがこの後どう決着をつけるのか。
なにはともあれ、まずはアドルフを助けてこの窮地を脱さないとね!

途中でアンクゥがダハトくんを味方だと信じてるなあってちょっぴり心に引っ掛かったり、かと思えば自身の正体を聞いたりオーティと会っても気持ちを乱さないセレスちゃんに頼もしさを覚えたりといったことがあったものの計画は滞りなく進む。
セレスちゃんとひっそり通信したイヴくんの優しい声にイヴくんemotionを思い出してときめいてしまったぜ。へへっ(なぜか照れるはるきち)

しかしだな、事態はときめくだなんて呑気なことも言ってられない展開を見せていく。
アンクゥがまた生首に……以前、イヴくんが助けた場面を見てるから大丈夫だという確信はあるけど、流石にセレスちゃんがこのFD史上トップクラスに激怒。この怒るという感情もアンクゥ√ で見せる感情のひとつではあるのかもしれないけど、日々成長しているセレスちゃんはそのまま怒りに飲まれることなく冷静に気を持ち直す。

国民の前での演説の日。次々と謎の死を迎える王族に突然空いた大きな穴、そして謎の声…誰もが混乱する中、それを振り払い走り出すセレスちゃん。アドルフの短剣と愛剣を回収し、シアンの部屋でアドルフを助け出す勇敢な姿に、また目頭が熱くなる。ほんとにこの子は…強く逞しく、勇気もある子に成長して……これにはシアンも「この混乱の中よく動いた」と評価。セレスちゃん、すっごく頑張ってる。全てが落ち着いたら美味しいもの沢山食べてね。

地下通路でアドルフのこれまでを聞いた後、彼が言いかけた言葉。

「そんなことだから、俺みたいな勝手な男に──……」

続きが紡げなかった🤦‍♂️🤦‍♂️

アドルフのセレスちゃんへの想いはこの√ では伝えられることはないまま、ひっそりと封印されるのだろうか…そんな切ないこと…でもだからって、アドルフがセレスちゃん以外を好きになるのは解釈違いなんで!!!!そのままの君でいて!!!!(強火アドセレオタク)

舞台は再び王城前へ戻り、空いた大穴へ落ちていくカプシーヌ。ああ、ここで退場か……認められたかった、が本音であり彼の原動力だったのかな…とほんの少し感傷に浸っていたら、なんとスピ姉ちゃんがカプシーヌを助け出してるじゃありませんか…!
これってもしかして、あの海辺で言ってた「一度だけ助けてやる」の約束…?立場関係なく約束を守るスタンスもスピ姉ちゃんらしいし、そんなところも好ましい。

このさ、セレスちゃんがアレロパシー能力で女王の遺伝子を受け継いでるってお話。これ、本当に偶然産み落とされた場所が一致して、なおかつセレスちゃんに遺伝子変異が起きてたことで生まれた出来事だと思うんだけど、彼女が言う様に全く血が繋がっていないにも関わらずその受け継いだ遺伝子の持ち主であった女王。彼女のリライバーであるマムが母になってるの、奇跡だよなあ…

リアムのアンクゥが死にも痛みにも何も感じないといった物言いに、「彼の感じるものを貴方が勝手に決めないで」とセレスちゃんが叫ぶ。そして、彼を想う気持ちや無事を願う気持ち、自分はここに居るから傍に帰って来てほしい、きっと色んな気持ちをこれでもかというくらいに込めて、たったひと言。彼の名前を呼ぶと、その声に応えるかの様にアンクゥが身体を復活させ舞い戻るこの展開よ。なんとも熱い展開にはるさんも思わず立ち上がり拳を突き出しながら雄叫びの様な歓声を上げちゃった。

ここからアルペシェール最後の王への反撃が始まる…!

と、思ったんだけど、なあ。
ダハトくんが穿った矢に塗られていた毒によりアンクゥの不老不死が維持出来なくなり、放置すれば待つのは死。しかし、アンクゥはそれがどうした、と。これまで孤独にリコリスを食んで来た道のりを思い返したのか、それに比べれば可愛いものだし、セレスちゃんさえ明るい未来へ送り出せればこの世に未練はないと不敵に笑う。
これにはアドルフも「この期に及んでまだそんなことを!」と声を荒げる。ほんとにそれな。私も同意見です。この期に及んでまだセレスちゃんの共に生きたいという願いだけは叶えてくれない。なんで、そんなに頑なに自分以外にセレスちゃんを託そうとするんだ。アドルフ譲りの頑固さをアンクゥも……って、アドルフ自身だったわ、そりゃ頑固なはずだ。

アンクゥに特大の切なさを感じていると、急に巨大な異形が現れる。
待て待て待て、これはお初にお目に掛かるやつだし、これは勝てないやつ!!!!
何ゲームしてるんだっけ?!と思わずにいられない展開に開いた口が塞がらないでいる間に、セレスちゃんがアンクゥを庇うため異形の手に掛かってしまう。
駆け付けてくれたイヴくんとスピ姉ちゃん。
「この国には変な生き物しかいないのか?!」ほんとにね…私も同意見だよ姉ちゃん……異形は王族の成れの果てなんだろうけど、これ、どう対処するん…?

異形の相手を引き受けながら、皆にセレスちゃんを連れて先に行けと叫ぶイヴくん。
アドルフとスピ姉ちゃんは数秒で飲み込み動き出すも、アンクゥは当然渋る。
だって、アンクゥはこの世界に来る前に一度イヴくんを似た様な状況で失っているんだもん……この思いを2度もさせるなんて、そんなこと、なんで………死なないでみんな…😭

なんとか逃げ延び、シアンから応急処置を受けるセレスちゃん。でも、その身体には異形の細胞が入り込んだかもしれず…イヴくんも地下からまだ戻らず。各々ひとまずは体を休めることに。
そしてここでびっくり、まさかのカプシーヌの掘り下げである。スピ姉ちゃんはカプシーヌの声がかつて想い合っていた傭兵仲間に似ているんだと自身の過去を語り、その会話の流れでカプシーヌはリライバーになるとしても死への恐怖があることが分かる。
この恐怖って、アルペシェール国民がリライバー技術によって狂った倫理観になったがゆえに忘れていた感情なんだよね。それを沢山の人達を犠牲にしてきたカプシーヌ…オーティが抱いていたこと。なんて言えば良いんだろう、皮肉という表現は近いけどちょっとしっくり来ない気もするな…でもその感情を持つオーティがもしこんな所業をしない真っ当で、呪いを解くための志を持つ人間だったなら。今とは違った未来だっただろうし、アルペシェールの状況も違っていたかもしれない。紙一重、そんな言葉が頭に浮かんだ。

一方、洞窟の中では目を覚ましたセレスちゃんが、2本存在する短剣やこれまでの様々な要因からアンクゥがアドルフであることに気付いた。「アドルフ」と呼ぶ声に答えるアンクゥの声が、凄く凄く優しくて、切なくて、泣きそうで、でもどこか嬉しそうにも聴こえて。また泣けてきてしまった。
アンクゥの長い、長い旅路を聞いたセレスちゃん。

「……おかえり、なさい」

「長い……旅、だったわね?」

ここで、『おかえり』という言葉を掛けなきゃと思えるの凄いな。
私だったらきっとありがとうってお礼を伝えることで頭がいっぱいになると思う。
でも、セレスちゃんは遠い未来からやって来た家族にきちんとおかえりが言えて、アンクゥもただいまが言えた。素敵で温かい。

そんな温かい気持ちに浸ってたというのに、絶望エンドよ。異形に成り果ててしまったセレスちゃんは死ぬことも出来ず、アドルフやスピ姉ちゃん、アンクゥをも飲み込み、永遠を生きていく……
あまりにも救いがないけど、救済エンドってどうなるんだ…?

とりあえず、もう片方の絶望エンドを見てみようね。2つもあるなんてほぼ本編じゃんね。それにしても選択肢スキップは便利だね。久々の絶望エンドを浴びて若干遠い目でスキップしてると、先程はなかった八章が。
今回は急ぎシアンも合流。セレスちゃんに入り込んだ細胞を持つ個体からそれを入手、解析を行えばあるいは救えるかもしれないとのこと。
勿論、アドルフやアンクゥを筆頭に動き出す面々。ここでさ、ヒューゴがさ、アンクゥにアドルフとして接するのがさ、ヒューゴにとってアドルフとの絆はどんなに時を越えても変わらないんだと分かって、ヒューゴの魅力にまたひとつ気付けた。

一緒に地下通路に行きたいと申し出るセレスちゃんと話し合うため2人は花畑へ。
自身のアンクゥへの想いを伝えるこの場面が、ひたすらに切ない。でも、こんな状況でも、いや、こんな状況だからこそ伝えられたアンクゥを心から愛している気持ち。それを聞いたからにはアンクゥも自身の命を大切にしてほしい…と書いたところで、さっき受けたダハトくんの矢の影響のことを思い出したんだけど、これも何とか解除?解毒かな、をしなきゃならんのでは…?まだまだ解決することてんこもりだけど、まあ、シアンが居るから救済エンドでは何とかなってオールオッケーになるでしょ!

この後もまた名場面ですよ皆さん!!
アンクゥとアドルフ、2人がここに来て初めて真正面から力を合わせようと誓い合う。

「【俺たち】で、あいつを助けるんだ」

お互いひとりでは無力だから2人でようやく1人分になるんだ、と拳をぶつけ合う男の友情!という感じのこういう展開、めちゃめちゃ好きです。この2人の場合友情とはちょっと違うけど。
……そしてやっぱりぽろぽろと砂粒の様に零れていくアンクゥの身体が気になる。絶望エンドだし、セレスちゃんは助かるけどアンクゥはこのまま身体が崩壊して居なくなる、なんて展開だったりするのかな。
そんなことを思う私の気持ちを様子を見に来たマムがしっかり伝えてくれました( ;∀;)

「妹を守るのもいいけど、あなたもしっかり自分の命を守らなくちゃダメよ?」

それ!!私が言いたかったのもまさしくそれです!!

そうだ。ひとつ気になってることがありまして。スピ姉ちゃんとカプシーヌの最後の会話で、スピ姉ちゃんが【宝たち】を守るって言ってたと思うんだけど、ここで複数形…?とちょっと引っかかって考えてたんだけどね。
耳飾りのこと、そんな言い方しないよな…と思って、そこで気付いた。これって、アドルフとアンクゥのことなのでは、と。そうすると、耳飾りのために命をかけるって大袈裟では?って書いた辺りの言葉にも納得がいって、スピ姉ちゃんが命をかけて守ろうとしてるのは青い石そのものではなく、その石を持った人物…ここではアンクゥ。そして、同じ青い石を持つアドルフにも出会い(だから最初もう1人石を持ってるアドルフを見て驚いてた)今は2人の宝たちを守りたいと思ってる。そうなると、スピ姉ちゃんは青い石のことを始めから知ってることになって、それはアドルフが兄姉から受け継いできた石。すると、スピ姉ちゃんについてひとつの仮説が立てられる訳ですよ。でもまだ確信出来る表現や場面がないので、もう少し見守ってみることにします!
もしそうなら、伏線も含めてシナリオが天才過ぎる。

では、いざ地下通路へ!
予想通りと言うべきか、異形がそこかしこに蔓延っている様子。
途中、アドルフとも分断されるも必ず生き残るという確かな意志を感じるやり取り、特にアンクゥとアドルフの清々しい表情での会話に一旦別行動になることへの不安が霧散する。ほんと、2人とも良い表情する様になったねえ…🥹

ほろりと感慨深さに浸っていたのに、スピ姉ちゃんが、スピ姉ちゃんが………スピ姉ちゃん行かないでぇぇなにこの異形よくもスピ姉ちゃんを!!やったれアンクゥ!!
スピ姉ちゃんが命を懸けて残してくれた情報、銃は異形の本体の中。そして、アンクゥの取った行動は…敢えて異形に取り込まれ中から銃で穿つこと。
それはアンクゥ自身ごと異形を冥界へ誘うことも意味していて。

この期に及んでまだそんなことするんか?!

なぜ?!セレスちゃんを助けるためなのは分かる、よーーく分かるよ。でも!アンクゥが死んでしまったら!セレスちゃんは自分が助かってもきっと喜ばないに決まってる!
アンクゥと生きる未来を望んでいるのに、なんで…スピ姉ちゃんを喪ったばかりなのにアンクゥまで行かないでくれよ……これはどこまで救済エンドと一緒なの……
泣きながら見守ることしか出来ないはるきちの前で、セレスちゃんは「諦めない…!」と決して俯かず、彼の進んだ前だけを見て後を追おうとしている。こんなに頑張っている、絶対に諦めないという強い…心の底から強く想い行動しようとするセレスちゃんを見たら更に泣いちまうよォ……( ;∀;)
身体に入った異形の細胞の影響で立ち上がるもふらついて崩れそうになる彼女をそっと支える人物が現れる。それは……リュカ先生〜〜!!( ;ω; )
先生の強さにセレスちゃんは自分が弱いことを嘆くと、今度は前方から「そんなことありません!」とマティスくんが駆け付ける。セレスちゃんが弱いと思ったことは一度もないと、自分の小説を読んでこの国の未来に希望を持ってくれたと懸命に言葉を紡ぐ。
2人のセレスちゃんへの温かくも力の溢れる言葉達にもう号泣( ;ω; )

「──自分の足で、頑張って走れますね」

リュカ先生の言葉、普通に受け取れば勿論アンクゥの元へという意味なんだろうけど、私にはそれだけじゃなくてセレスちゃんが彼女の望むアンクゥの居る【普通の未来】へと走っていけるから大丈夫、と言って貰っている様にも感じた。
その言葉の通り、アンクゥを目指して何度血を流しても、絶対に、絶対に歩みを止めない。まだ動けると、アンクゥを想うだけで強くなれると、進んでいく。
正直こんなセレスちゃん初めて見た。出て来る言葉がどれもこれも力が宿ってて、諦めるとか立ち止まるの文字が一切ない。ひたすらに大切な人を想い、未来を切り拓こうとどんな状況でも足掻いていく。凄いなあ、人ってこんなに変われるんだ。こんなに強くなれるんだ。こんなに生きる力に溢れてるセレスちゃんを見れただけでもFDをここまで進めてきた甲斐がある。
加えて、このタイミングでイヴくんとアドルフが来てくれて、また感動して涙腺が…ウッ( ;ω; )

イヴくんがセレスちゃんをアンクゥの元まで運ぶ途中、やはり異形が次々と襲い掛かる。
でも、彼も決して止まらず。

「リコリスの守護者、イヴ・ノワージュが──」

「長き時の果てに。今こそ魂の盟友、アンクゥとの契約を果たす!」

君が英雄だ。(観客総立ち)


この人を英雄と呼ばずしてなんと呼ぶ。
イヴくん、ほんとにほんとに凛としていて格好良いなあ。

しかーし!ここは絶望エンド。
セレスちゃんはアンクゥの死を止めるのに間に合わなかった。ここまでは何となく予想してたんだけど、ここからはるきちさん予想外の展開が繰り広げられ宇宙猫の顔のままタイトル画面に戻ってきてしまった💫🐈
なんと、セレスちゃんがアンクゥと同じ道を辿っているではないか。恐らくシアンに頼み不老不死の身体として生きていける様になった彼女は何らかの方法で外の世界のかつてアンクゥが使った時を越える技術で、大昔のアルペシェールに辿り着いたばかりのアンクゥへ死神を名乗り契約を持ち掛け、【セレス】を救う手伝いをすることに。

ま じ か ( ゚д゚)

これは予想してなかった。でも、個人的にアンクゥ形見の耳飾りを着け髪も伸び、瞳の色も髪色もアンクゥとお揃いになったセレスちゃんがめちゃめちゃ美人でこれはこれで好きだと思った私が居ます😌
タイトル画面でのボイスも、ツレが出来るなんてとか前にどこかで会ったことある…?みたいなことを言ってたから、このエンドの世界線ではセレスちゃんがアンクゥみたいに自分がアンクゥを失った世界から来たセレスだって打ち明けて、再び想いを通わせられたら良いな。…絶望エンドなんだけど、そこまで絶望感を感じなかったのはセレスちゃんがこういった形だけど孤独ではないからなのかな。けど、ここからどうやって【セレス】を助けるんだろう、2人で環さんに会うのかな🤔この2人の旅路も見たい(小声)
残された元の世界のアドルフ達の気持ちを考えると、切なさが限界突破しちゃうんだけどね。

さあ、お待たせしました!待ってました!救済エンドに突き進みますぞ〜!

分岐地点は、やっぱりここ!
アンクゥが異形に飲み込まれる直前、セレスちゃんは彼の元へ辿り着く…!ま、間に合った〜〜〜〜!!
その上、スピ姉ちゃんも生きて……ウッ…よくぞ生きててくださった……ウッ…🤦‍♂️

颯爽と現れたスピ姉ちゃん。愛剣は折れてもう使えないが、それでも雇い主を守ると異形に相対する。それを止めようとアンクゥは報酬の耳飾りをまだ渡していないと叫ぶと。

「──最初から、持ってる」

ああああスピ姉ちゃんの耳に、お揃いの耳飾りが、耳飾りがぁぁぁぁ( ;ω; )!
やっぱり貴女はアドルフとアンクゥと血の繋がった正真正銘お姉様…!

「今までよく頑張った。──あとは姉ちゃんに任せとけ」

待って行かないでスピ姉ちゃん、やっと会えたアドルフの、アンクゥの本当の家族なのに…!私とアンクゥの行くなという叫びも届かず、スピ姉ちゃんは異形に取り込まれ、でもしっかりと銃を穿つ。
スピ姉ちゃんを喪ったアンクゥは、暫し呆然とするものの「託された想いの分だけ君という大切な者を守れるよう、生きていきたい」と強く言葉を紡ぐ。

ようやく、生きることを決意してくれた。
長かった……何度アドルフとこの期に及んで〜!と言ったことか。
でも、信じてたよ、アンクゥ!(ガッツポーズするオタク)

瀕死ではあるがまだ生きていたダハトくん。
ナディアちゃんを助けてくれたことには感謝だけど、治療に必要な異形の心臓をかけてアンクゥと一騎打ちをする流れに。
物語もクライマックスだ…!
一騎打ち。しかも勝負は一撃で決まる。結果は予想出来るけど、やっぱり緊張する。

ここで、アンクゥのことを「この世界で一番異常で、この世界で一番愛の深い人間」とダハトくんが呼ぶんだけど、この言葉さ、今までアンクゥのことを化け物と称していたのがちゃんと人間と呼んでるんだよね。しかも、セレスちゃんへの愛にも理解を示してる。
世界や王族がもっと違っていたらリアムはきっと誰よりも愛や感情を理解して民を守り支えられる良い王様になれたはず。

決着は着いたのだろう。
真ん中にセレスちゃん、両脇にアドルフとアンクゥ、3人で手を繋ぎマムの元へ笑顔で帰って来る姿に何度目かもう数えるのもやめた涙を流すはるきち。これは泣くでしょ、セレスちゃん、治療して貰ってるしアンクゥも助かった。アドルフも生き残ってくれて、みんな本当によく頑張りました…!!!!(泣きながら花丸を書いた紙を渡す)

ひとつだけ。
マムもリアムも、お互いが生きていることは知らないままだったことは、寂しくもある。
けど、ダハトくんは最後に王として彼なりに誇りを持ってアンクゥに挑んだ。彼のこの物語での生き様を私は忘れない。

エンドロールの後。
元気になってきたのかな、自力で立てる様になったナディアちゃんが、ダハトくんへの想いを叫ぶ。アルペシェールにもダハトくんのことをずっとずっと忘れないで、想ってくれてる子がいる。聞こえてるか、ダハトくん。君が助けたナディアちゃんは懸命に生きてるよ。

その後の流れはアルペシェールに関しては三幕や他の呪いが解けた√ とそこまで変わらず。けど、マムはアドルフ達から話を聞いてリアムが生きていたこと、彼の結末を知った様で、ここにもダハトくんのことを誰より心に刻む人がちゃんといた。
聞こえてるか、ダハトくん。君が蘇らせたかった母様はここで君を想って生きているよ。

場面は変わり、白へと色を変えたリコリス畑でアンクゥに駆け寄るセレスちゃん。
セレスちゃん……セレスちゃん?!
あらーーーーーー!!髪が伸びて少し大人っぽくなったんじゃないの?!また綺麗になって〜〜!!(完全に久々に会った親戚のおばちゃんの反応)

さっきの絶望エンドで髪の伸びたセレスちゃん好きです言うた後なんで、お分かりかと思いますが、このスチルのセレスちゃん最高ですね!!別にロングヘアだから最高って言ってるんじゃなくて、呪いが解けて23歳以上生きられる様になって、心身共に大人になっていける、歳を重ねて年相応の魅力を身につけていける、そして大好きな人と幸せいっぱいの笑顔で映るその姿がこれまでの物語を見届けて来た身からすると最高なんですわ。
けど、アンクゥの不老不死はそのままで、いつかセレスちゃんはアンクゥを遺して逝くことになる未来を少し不安に感じている様子。
アンクゥはそれも覚悟の上だと言うけれど…よし!やっぱりここはシアンに無理とか言わず何とかして貰おう!頼んだぜカミサマ!

数百年分の愛を込めた白い花畑を贈る姿に、2人の幸せがずっと続くようにと願い、物語はフィナーレ。
これにてアンクゥのセレスちゃんを救うための数百年に及ぶ長い長い旅路は終着です。

なんか、なんかもう言葉にならない感情が沢山心の中でぐるんぐるんしてる。
アンクゥもセレスちゃんも、生きることを最初は片や諦めていたり、片や怖れていて、今思えば2人とも優し過ぎたんだなとも思う。
それでも、2人が惹かれ合って時には誰かに背中を押して貰いながら、それぞれのタイミングで生きることを決意して。アンクゥの深掘りは勿論なんだけど、セレスちゃんの成長が凄まじかった。丁寧に描かれていたし、何度も諦めないと顔を上げ続ける姿は気高くて勇敢で、とても冒頭自死を願っていた子と同じ子だとは思えないくらい。1番、いっぱい笑って、いっぱい拗ねて、いっぱい頑張った√ だったと思う。表情がころころ変わる彼女はとても愛らしかったです。

あと、スピ姉ちゃんね。
大好きです、スピ姉ちゃん。
もうそれしか言えんくらい好きになってた。
まさかここでお姉ちゃん出して来るとは思わなかったけど、スピ姉ちゃんが居てくれたからこそ成り立つ物語だったとも感じてて。
大事な場面では必ずと言って良いほど彼女が皆のことをリードしてくれていた気がします。最期だけは、助かって欲しかったけど、でも、あれが彼女の人生の結末ならダハトくんと同じくその生き様や貰った言葉、過ごした時間を心にしっかり刻んでおきたい。
また会いたいな、スピ姉ちゃん。

さてさて、段々とフルコンに近づいている終ヴィルFDですが、次回はアンクゥの短編とemotionでお会いしましょう!👋