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黒蝶のサイケデリカ 紋白√ 感想

↪︎以下ネタバレあり

























10年、リボンを紅百合ちゃんに返すことだけを希望にしてこの狭間の世界で過ごしてきた紋白くん。その心は寂しさでいっぱいで、『温かい』を忘れてしまっていたと語る。
でも、紅百合ちゃん達が来てから再び忘れていた気持ちを思い出す。

「『温かい』って嬉しいんだな。」

紋白くんは!!アタイが温め続ける!!


しかし、紋白くん。
皆を元の世界に戻したいと口にし、思わず紅百合ちゃんが一緒に帰ろうじゃないのか、と尋ねる。紋白くん、今までの√ でも帰る間際までそのスタンスだったからな…
まあ、紋白くん居るところに我在りなのでね。帰る時は一緒に帰りますよ。(紋白くん絶対幸せにするモード発動)

紋白くん、ひとりで緋影くんの元へ。
皆!!起きて!!!!紋白くんが相討ちになってでもって勢いだよ!!!!起きて!!!!私が行くには液晶と次元の差という壁が、くっ……⁝( `ᾥ´ )⁝
緋影くんの「自己犠牲か、虫唾が走る」とか「逝く者はきれいに散れて満足なんだろうね」って言葉、言い方はあれだけどこんな言葉が出るってことはやっぱり緋影くんには大切な人を失った経験があることが窺える。

ここで、気付いたんだけど、紋白くんが何かと自分以外を帰そうとしたり自分の命を省みないのって、自分が10年前にとっくに死んでると思い込んでたからか…!緋影くんが生きてることを教えたら、一緒に帰るという選択肢も彼の中に生まれるかな。

と、思っていたのに。鉤翅さんの言葉が紋白くんの絶望に染まりかけていた心に最後の一矢を放つ。
しかも緋影くん、お前いない方が良いんじゃない?って紅百合ちゃんにも言ってたと思うんだけど、自分が寂しいからってそんなこと言うのはおやめなさい😠個別で話は聞くから、素直になりなよもおおお(思わず地団駄)
帰って来れるかも分からない奈落に行く決意を語るアイちゃんの言葉。

「誰かを見捨てたり、犠牲にしてまで、自分が幸せになりたいなんて思えない。」

「そんなの本当の幸せじゃない。私、皆一緒に幸せになりたい……」

アイちゃんの、カズヤくんも皆一緒に幸せになることを絶対に諦めないという強い気持ちが伝わって来て、館に来たばかりの時と比べて逞しくなったなと何だか嬉しくなった。
その強くて優しくて眩しい気持ちは、今の紋白くんに凄く凄く必要な気持ち。

奈落で次々と知るここに来てからの紋白くんの記憶。
紋白くん……緋影くんのしていることをおかしいと感じて、離れる決断が出来て、こんな言い方しか出来ないけどあの世に行けたら寂しさから解放されたかもしれないのに、リボンを返すために自分の全部を忘れても孤独に10年も耐えた、真っ直ぐで一途で芯の強さもある人。こんな素敵な子に、いない方が良いとか言った緋影くんはそこに正座しましょう。

紋白くんエンド。
まさかのアイちゃんだけ現世に帰還エンド。
私は紋白くんとアイちゃんが奈落で2人きりでずっと居るエンドだと途中まで思ってたけど、あの坂の上の陽の光は館じゃなくて本当に現世に繋がってたんだね……
万華鏡の最後の欠片は鉤翅さんに預けたし、いつか皆も目を覚ます…かなあ。

カズヤくんエンド。
アイちゃんとカズヤくんだけ帰還。
アイちゃんのおかえりと、繰り返されるカズヤくんのただいまに涙が止まらない。
おかえり、おかえり2人とも…おかえり…!( ;∀;)
タクヤくんとアキちゃんは今もまだ館にいる様で眠ったままか…鉤翅さん、欠片預けてあるから2人のこと頼んだよ、緋影くんにナッちゃんも生き返らせて貰ってねという気持ち(次の大団円エンドで生き返らないかなと思っている)

カズヤくんとして目覚めてもテンポとか距離感が紋白くんの時と変わってなくてかっっわいいな〜〜🥰
アイちゃんが好きで隣に居るのが自分だったら良いのにってこっそり思ってた、と語るカズヤくん。

「願いは叶って……今、お前の隣にいられるけど……。」

「今はまだ『ヌケガケ』だから……。皆が帰って来るまで、『好き』って言うのは、我慢する。」

可愛い。可愛過ぎる。

ヌケガケて。ちゃんとフェアにアイちゃんの隣を勝ち取りたいところが男の子だな〜可愛いな〜さっきから可愛いしか言ってないけど可愛いな〜!
しかもこれ、アキちゃんとタクヤくん目覚めたね…!良かった、帰って来れて良かった〜…!😭

紋白くん√ 、カズヤくんとナッちゃんが館に来たばかりの記憶が見えたり、緋影くんが館でして来たことを垣間見たり、少し明かされたこともあったけど、やっぱり緋影くんのそれ以上の掘り下げはなかったので個別でしか分からない様になってるんだろうな。

紋白くんの孤独に触れると同時に彼の強さやガラスみたいな脆さ、陽だまりみたいな柔らかい温かさ、時にはちゃっかりしてる茶目っ気な部分など紋白くんの魅力を沢山知ることが出来た√ だったと思います。そしてひたすらに可愛かった。
何よりも孤独を嫌がる彼を何度もう絶対ひとりにしないと心に決めたか。最後は、アイちゃんの隣で陽の光を浴びながら笑う姿に、もうこの人が孤独に苛まれることも、温かさを忘れてしまうこともないと改めて感じられてうるっとしちゃった🥹
きっと目覚めた2人におかえりと伝えて、タクヤくんとも和解して、アキちゃんには「カズヤ、抜け駆けずっりーの!」なんて言われたりもして、賑やかに日常に戻っていくんだろうな。なんてことなかった日常が奇跡なんだと分かったアイちゃん達が、これから紡いでいく日々を描いた後日談のFD、作りませんか?待ってる乙女達沢山居ると思います!

次は緋影くんの前に大団円です。
ベストではなく大団円…ナッちゃんが鍵になってる様な気がする。
では、また大団円√ で!👋