終遠のヴィルシュ　リュカ√ 感想

↪︎以下ネタバレあり

1番衝撃的だと小耳に挟んでいたリュカ先生√ ですが…

すっっっっごかった！！

乙女ゲームでここまで色んな感情を詰め込んで描ききった物語は初めてかもしれないって位凄かった…。

そんなリュカ先生√の感想いってみよーう！

途中までは、ドキドキ☆初めての教師補佐！〜子どもたちとの交流もあるよ〜(ネーミングセンス皆無のハル)な流れだったんだけど、中盤過ぎた辺りから、めくるめく展開！！飛び交う専門用語！！交差する思惑と感情！！頭から煙を出し始めるハル！！といった感じで、後半は驚きの連続でした…！

年齢的に寿命の話は切り込んでくるのは分かってたけど、ブローの正体よ………確かにマティスくん√では正体までは明かされなくて、セレスちゃんはこの√でそれを調査すべくリュカ先生のお手伝いをしつつ情報を集めることに。
メイドの次は教師か〜！色んなことを経験するセレスちゃん。すくすく育って欲しい。(謎の親目線)

先生の手伝いをするって聞いた時の、

「教師の手伝いなんて、俺らにも滅多に回ってこねえ貴重な仕事だ。やるならとことん楽しんでこいよ」

ヒューゴのこの激励が、ほんとに良いお兄ちゃんで好きです🫶🫶
やっぱりヒューゴのことは好きでいたい。

あと、今まで誰にも話さなかったアンクゥのことをここで初めて他の人…リュカ先生に相談したのは意外だった！

あとカプシーヌさんね……これは私のスローガンが活きて来ましたね…😌
スローガン！せーの！📣

サブキャラを〜！！すぐに信用しない〜！！
(ヒューゴとダハトくんは信じてるよ😉)

その辺りの話は後ほど語るとして。

この√では【頑張る】ことが大事なキーワードになってた様に思う。
最初のリュカ先生とセレスちゃんが茶飲み友達になった場面。
イヴくん達に出会う前の自分を卑下しがちな彼女の生き方を『頑張りました』『偉いですね』と褒めながらそっと頭を撫でる。
リュカ先生の優しさにほろり。
この時貰った頑張りましたが、セレスちゃんにとって今後も凄く凄く大切な言葉になってて。

訪問授業では計算を自力で解けた！と喜ぶ女の子にリュカ先生から掛けて貰った魔法の言葉「よく頑張りました」を今度はセレスちゃんからその子に贈りそっと髪を撫でれば、女の子も喜び。帰り道、リュカ先生から「初めてのお手伝い、よく頑張りました」とまたセレスちゃんを撫でては彼女もはにかみ。さらには「私の可愛い可愛い、助手くん？」はずるいと思います。優しくて温かい時間を過ごす2人に私もほっこり。

「……人間は。日々を純粋に生きているだけでも、称賛されるべき命だと思いますよ？」

この言葉、リュカ先生の優しさと【生きる】ことを頑張る人達に頑張ってることを知ってるよ、ゆっくり自分のペースで良いんだよって、懸命に生きる人達の心にそっと寄り添ってくれている気がして、私の心にも沁み渡りました…

そしてそして、この√に欠かせない人物、ナディアちゃん！
めっちゃ可愛い〜〜〜〜！！！！笑った顔も拗ねた顔も天使。ほんと可愛い。

「早く素敵な人を見つけて、わたしを安心させてよね…！」って、言ってることが妹とは思えないくらい大人びていたり、ブローからセレスちゃんを守るためにリュカ先生と同棲することになったことを聞くと「姫と騎士様の恋物語みたい！」と恋への憧れを見せたり、とっても可愛らしい。
セレスちゃんと喜びながら名前を呼び合ってる様子も微笑ましい(´꒳`)

「死神だなんて。誰が流したかもわからない変な噂より……
わたしはあの日、見知らぬ子供の日記を拾ってくれた優しいあなた自身を信じるわ」

なんて良い子なんだ…！
この言葉、セレスちゃんがどれだけ嬉しかったか。今まで話したこともない人からも噂を信じた眼差しを向けられて来たセレスちゃんが、自分自身のことを信じてその上で友達になりたいと言ってくれた。セレスちゃんが思うよりもずっと、セレスちゃんは優しくて素敵な子だから、周りにも優しい人達が集まってくるんじゃないかなあ。

ナディアちゃんといえばこの発言も印象的でした！

「だって、兄様はーーもう何年も前から、あなたのことを女性として好きだもの……！」

わたし「(　ﾟдﾟ)？！」

そしてナディアちゃんがいつしかセレスちゃんが拾った日記を取り出す。
そこには、「私の天使だ！」「愛おしい！」と書かれているそうな…ナディアちゃんが言うには多分セレスちゃんのことだそうな……
ここで頬を染めるセレスちゃん、可愛い。

ナディアちゃんはダハトくんとも友達になるのは全く予想してなかったんだけど、思ってた以上にダハトくんも彼女を気に掛けててこの2人の会話ももっと見たかったな〜。

ナディアちゃんが誰にも言えなかった弱音をダハトくんにだけ零す場面も、ダハトくんはナディアちゃんの身体のことも色々と気付いていて、だからこそ軽々しく励ましたりはせず、ただただ、その細く小さな声が紡ぐ言葉を聞いていて。でも、ナディアちゃんも聞いて貰えるだけでも1人で仕舞い込むより寄り添ってくれる人が居るんだって感じられてると良いな。

個別√なだけあって、リュカ先生の素性も段々と明らかになっていきましたね！

まず、自警団の先代リーダーでありイヴくんとアドルフの師匠でもあったベルナールさんの息子であることが分かった場面。
この時の自警団トリオの反応が個人的に面白過ぎた😂

「はあああ？！嘘だろ、欠片も似てねえ！！」

ヒューゴのこんな全力ボイス初めて聞いたよ！笑

この先代からの教えやプルースト家の血筋により、人よりも力がとてつもなく強いことが明らかになり、後にこの国最強とまで表現されているリュカ先生。

そんな先生の正体を語る上で重要になる、リライバー。
冒頭、先生の寿命の話をする場面では、セレスちゃんもマムもミロくんも、リュカ先生がバックアップを取っていてリライバーになることを当然の様に話してるけど、共通の様子を見るにリライバーになることを選択しない可能性も結構高いように見えたんだよね…バックアップ取ってるのかな…と思ったりもしていたら。

シアンが今回の件に関わってる人達は無償でリライバーにしてくれると申し出てくれたことを聞くと、ひとこと。

「リライバーになど、ならない」

やっぱり…と思いました。
そして語られるエクソシスト教団の信徒の1人だということ。リライバーになることを盲信していた両親との意見の違いでナディアちゃんと家を出た過去。
でも、先生がリライバーにならないと固く決めてるなら、何をどうしたって寿命は来てしまう。この国の呪い自体を解くことが出来れば救えるのかな…

先生の主張はリライバーになることは、大切な感情を失い「偽物」になってしまうというもの。
ナディアの主張は、大切な人が触れた身体を失いたくない、大好きだという気持ちもなくしたくないというもの。
どちらの主張も家族や大切な人を想うからこその気持ちなんだよね。

ドニくんのお父さんの場面でも、リライバー化により、負の面の感情がなくなり、前の自分とは違うんだ！と主張するけれど、ドニくんはそんなお父さんの姿を見て自分はリライバーにはならない、と。子ども達も次々にその意見に同意。どの√でも出て来るリライバーという技術がもたらす恩恵と共に浮き彫りになるそれぞれの命や感情への考え方…これは答えがひとつじゃないと思うしスッと出る様なものでもないからな…リライバー化については多分シアン√ でもう少し深掘りされるのかな。

信徒だということが分かった暫く後。
ようやくブローの正体も分かります。

誰がブローから守るための護衛として傍に居てくれているその人こそがブローだと分かる？？

マティスくん√ に続き私の頭の中はまたも特大ハテナですよ。
それならリュカ先生と居る時に目の前にいたブローは誰なん？もう1人いるの？
さらに、リライバーの命を摘むことでナディアちゃんの体調が回復する奇跡も見たと。
さらに特大ハテナですよ。
なんでリライバーの命を摘むことでナディアちゃんの体調が良くなるの…？そんなことあり得る…？これって、奇跡に見せかけてタイミングを合わせた、とかじゃなくて…？

ここでエクソシスト教団ということは、彼が当然登場します。

カプシーヌ先生〜！！やっぱり貴方の命で動いてたんか〜！！
スローガン！ﾋﾟｯ！🪄

サブキャラを〜！！すぐに信用しない〜！！
(ダハトくんとヒューゴは信じてるよ😉)

先生といた時に見ていたブローは偽物ってワケね。ナルホド。OK、1つ謎が解けたわ。続きを聞かせてくれる？(物語の展開に洋画の吹き替え風に語り出すオタク)
リライバーの命を摘むたびに心停止しているところを蘇生して奇跡と思い込ませていたってワケね。ナルホド。OK、また疑問が解けたわ。とりあえず、カプシーヌさんはナディアちゃんから離れておいてくれる？(まだ続けるこのノリ)

ここでマティスくん√での謎もひとつ明らかになります。
ブローはリライバーしか相手にしない。
だから、最初にブローと会った時、マティスくんには目もくれずリライバーであるヒューゴに向かって行ったのか…！

それもこれも全てはカプシーヌの目論みだったことが分かる。スローガンはより一層心に留めておきます。カミーユといい…カプシーヌといい…自警団〜〜！集合よ〜〜！

ブローの正体がリュカ先生だと明かされた後も、先生のセレスちゃんへの態度が変わらなかったのが、リュカ先生らしくて、セレスちゃんのことは本当に可愛がると同時に想ってたんだなあと改めて感じ。
そして、この√ の名場面。

「あなたは充分ーー頑張りました……！！」

セレスちゃんがリュカ先生から貰った、幾つもの『頑張りました』
その言葉が今度はリュカ先生に届くように、セレスちゃんは声を大にする。

「あなたの【頑張らなくていい】に救われた教え子がーー全部、受け止めますから」

リュカ先生の正体を知ってから想いを封じようとしたセレスちゃん。
でも、真実を知り、寿命が間近の身体を引きずりカプシーヌの命に従おうとする先生に、懸命に伝える。正体がブローであろうと、救われたこと、セレスちゃんにとって大切な先生であること、ナディアちゃんを想う優しい兄であることは変わらないんだよね。
そして、やっと聞けた先生の本音。
ただ、普通の兄妹として幸せに穏やかに生きたい。先生の心根は、ずっと優しいままだった。それを知れただけでも、私とセレスちゃんの見てきたリュカ先生がまだ居てくれていると分かったので少しだけ安心しました。

こんな時に、もう自分達は家族の一員だ、というお話に。いつの間にやら先生からの求婚を受け入れる意を固めていたセレスちゃん。やっと想いが通じ合う2人。幸せにしたいよ……

ここでカプシーヌの正体も明らかになりましたね…！元研究所の研究員オーティさん。
カプシーヌ…改めオーティがその優秀な頭脳を良い方向に使っていたなら、呪いそのものに対抗出来る術も見つかった可能性だってあるよなあ。

リュカ先生√ で語っておきたい人物がもう1人います。そう、アンクゥです。

アンクゥはリュカ先生の正体にセレスちゃんより早く気付き、セレスちゃんの無事を確かめ、彼から離れる様に必死に伝えに来てくれたり、暴走してしまったリュカ先生の元へ生存者を助けながらセレスちゃんと走ってくれたり。道中、アンクゥのセレスちゃんと話している時の声が優しくて、彼の秘めているセレスちゃんへの想いが垣間見えて、少し解像度が上がった気がした。
どちらのエンドも先生を止めるための作戦に協力もしてくれて、セレスちゃんにここまで献身的な理由を早く三幕で確かめたいな。

ちなみに途中の、アドルフに会いたいの選択肢ですが心の中で100回選んだよね！

ちょっと余談というか気になったことを話すと、途中のベルナールさんのブローとなったリュカ先生へ向けたであろう言葉。
あの言葉、確かマティスくん√ でマティスくんがブローに向けて言ってたんだよね。
マティスくんの中にはベルナールさんの記憶もあるってことなのかな🤔
唯一良識のあった王家の人間、という話も重要なキーワードになってくる、かもしれない！

2つのエンドを見て率直に思ったことは、リュカ先生だけ生き残っても、セレスちゃんが一緒でも、寿命は等しく訪れるということ…
そしてヒューゴもセレスちゃんも失ったアドルフとイヴくん2人の気持ち……セレスちゃんも生きてほしいよ命を大切にしてほしい………私の秘技を出すか…

秘技！！このエンドは夢なのだ！！🪄

救済エンドでは、なにをどう救うんだろ……

でも、この√でブローの正体や目的が分かったのは結構大きな進歩だと思う！あと、あの夜マムの声がしたのって、セレスちゃん達を助けるためだった様な気もしてきている。

それから私のスローガンなのですが……もうサブキャラがヒューゴとダハトくんとマムくらいしか居なくて…3人とも信じてるから残りの√ でも頼もしい仲間や友人、味方でいてくれることを心から願いつつ、シアン√へ行きますよ〜！

そんな訳で、リュカ先生√ 感想でした！