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終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Side End-Encore-アドルフの物語 感想

アンコールではラスト、アドルフです。
最推し来たよ!では、早速いってみましょーう!

↪︎以下前作(真相含む)や今作のネタバレあり





















アドルフの物語は、アドルフが第二の漂流者であることが分かった場面から。

セレスちゃんを守るため、彼女へ行う予定だった実験を可能な限り自分に回す様にとカプシーヌへ交渉しその実験を受けるアドルフと、家族なんだから自分だって兄を守りたいと偏っていた実験の量を平等にして貰うセレスちゃん。
そんな彼女への実験はアレロパシー能力の強化。ここで本編でも見た花の模様が肌に浮かび上がる現象が既に見えるセレスちゃんの姿が。encore始まったばかりだけど元に戻るんか……?

実験を行うためカプシーヌに付き従う兜を深く被った近衛兵と顔を布で覆う信徒。
この表現を見た時からいつもなら顔を隠してる描写なんてないもんな…と少し引っ掛かってており、絶対これはどちらかかどちらも2人の味方に違いない!って思ってたら、信徒が!!
イヴくん〜〜!!!!😭😭このタイミングといい、このヒーロー感といい、君は英雄だよ、さすがメインヒーロー!!
イヴくんの明るい声を聴いたら何だか安心して涙が…( ;∀;)そんな私の安心を後押しする様にシアンの頼もしい声と、アルペシェール最強の男リュカ先生が現れる!!皆〜〜😭😭(皆の心強さと頼もしさに涙脆くなるはるきち)
なんかね、アドルフアンコール始まってからアドルフはセレスちゃんの想いを聞く前に自己犠牲で自己完結しようとするし、セレスちゃんもそんなアドルフを守ろうと実験を受け入れて弱っていくしで、見てても心が痛かったから皆が来てくれて本当に心強い…!

アドセレちゃんを先に地下通路へ逃し、アンクゥを救いにひとり駆けるイヴくん。
生首のアンクゥを見つけ「生きてる…よね?🤔」からの身体を再生した彼に「結果的に無事になったね!😄」(顔文字ははるきちのイヴくん可愛いなフィルターを通して見えた表情です)な会話が、こんな状況でも何だかイヴくんらしさが感じられて和んだよね!この√ にイヴくんが居てくれて良かった。

元に戻るのかなと冒頭でも思っていたセレスちゃんの肌に咲くリコリスの花。シアンによって吐血の頻度は減ったものの根本的な治療には研究所で詳細なデータが必要で、このまま放っておけば1日、保って2日の命……これは、どうなるんだアドルフアンコール……アドルフも自分の命をもっと大切にして…セレスちゃんの願いはアドルフと一緒に生きることだっていうのを忘れないでいてほしい。

そして合流しないイヴくんとアンクゥ。
これは、2人が辿り着いたのはダハトくんの研究室だったのでは…?という予想は概ね当たっていると思われる描写もあったので、2人の無事を願いつつダハトくん…リアムの元へ向かうアドルフとセレスちゃんを見守るターン。
露払いは必要だと偽物のブローを排除するためその場に命を懸けて残るリュカ先生。その表情は「君の先生になれて幸せだった」と笑顔を浮かべていて、最期は多くの命を屠ってきたハルバードを大切な教え子を守るために振るう……うぐう、切ない。

そして切なさだけでは終わらないのが終ヴィルくん。リアムがセレスちゃんの実験データを削除し、ここでとうとうアドルフの心もぽっきりと折れる。でも、そうよね、リュカ先生が、イヴくんが命を落とし、更にセレスちゃんを救うために必要なデータも消えてしまう…これで折れないのはよっぽど強靭なメンタルの持ち主くらいのもんよ…でも終ヴィルくん、もう少しアドルフに優しくしてくれても良いんじゃないかな………?!

施された実験データがない以上【現状】のまま生かし続けることで手一杯だとシアンから告げられたり、アンクゥがいつかの自身であることにアドルフが気付いたり、と物語が進むも状況が変わる一手が見当たらない。そんな時、凛とした声が響く。その声の主は、マム……!無力だと嘆く言葉だけがぽつりぽつりと零される中、マムの諦めるには早いという姿勢がアドルフの家に色濃く漂う絶望の香りを少し和らげた様な気がして、まさしく母は強し。思考停止しそうになっていたアドルフに喝を入れつつも、「どんな選択をしても私だけはあなた達の味方」と笑う。
この状況でも、息子や娘を想い前を向く気高さ。これが女王の器…そこに母の想いも合わさり、私も気合いを入れ直す。シャキッ。

けどさ、ここまで読んでて察してしまったんだけど、このアドルフアンコールのエンドって片方は現状維持のままセレスちゃんを生かし続けるエンド(多分シアンにも協力して貰う)とセレスちゃんの希望を受け入れて楽にしてあげるエンド(アドルフとアンクゥがセレスちゃんの居ない世界で生き続けるかどうかは物語の展開次第のところがある)だよね??そうだよね??明るい未来くんは、三幕救済後日談で待っててくれよな!

ここからうっすらと意識のあるセレスちゃん、アドルフのことを自分にとって義兄かを考える。答えは、「それは、違う」この選択肢選んだ時に愛キャッチ出るの、アドルフが喜んでくれた様な気がしてうるっとしちゃったな…私の涙腺はさておき、セレスちゃんにとってアドルフのいる世界は輝いて見えていた、と。自分自身の中に芽生えていた彼への好きに気付く。

しかし、当のアドルフと来たら、ほんっとにもうあんたって子は!!まーーたイヴくんと自分を比べて、「死ぬべきは自分で生き残るべきはイヴだった」みたいなことを言ってほんとにもう!!ほら、セレスちゃんも聞いてるよ!!などと思っていたら、自分の声がまだ聞こえることに気付いたアドルフ、セレスちゃんの手を握り、まるで子どもの様な泣き顔を見せる。こんな顔を見せられてしまったら、私まで泣いてしまう。それでもやっぱりセレスちゃんにとって誰より大切なアドルフが、自分が死ねば良かったなんて悲しいことを(セレスちゃんも言っていた様に)言わないで欲しいんよ……その気持ちとまだあがきたいという思いが握り返す手から、そしてセレスちゃん自身の言葉からもアドルフに伝わり、ようやく大事なことに気付く。

「お前の意思を確認せず、勝手に絶望していた俺が……馬鹿だったんだな」

よく気付いた…!馬鹿とは思わないけど、セレスちゃんはまだ懸命にアドルフとアンクゥの想いに応えようとしてるのに、そのアドルフが絶望したまま俯いてたら世界は真っ暗なままだったと思う。でもここでセレスちゃん自身とセレスちゃんのあがきたいという意思に触れることが出来て、アドルフの瞳に少し気力が戻って来た、はず。ここのスチルのアドルフの耳飾り、それを裏付けるかの様に輝いてる風に描かれてるんだね。

からの、決意。「どんな結末になっても、必ず最後の瞬間までお前の傍にいる」
救えない可能性のが遥かに高く、世界で1番大切な人の命がいつ消えてもおかしくないこの状況で、それでもこの決意を言葉にして伝えられる強さよ。セレスちゃんの強さがアドルフのことも強くしていく…愛だなあ。

時間は移ろい半年後。
シアンがマムの施設を拠点としてるのは意外だった!マムがセレスちゃんのために受け入れたんかな?施設で見るシアンの姿も何だか新鮮である。

そして、迫る決断の時。
この決断を前にアンクゥがアドルフに言った「精々誇れよ、役立たず」の言葉。今まで、役立たずだと思っていたし、実感もしていた【アドルフ】に、【誇れよ】って、もう、もう、感動の涙が止まらない。アドルフもアンクゥも、セレスちゃんへの想いは同じ。やっぱり愛だなあ。

セレスちゃんへ最後の言葉を伝えるマムもアンクゥもその表情は笑顔で、誰も絶望なんて見せてなくて、「ありがとう」と感謝を伝えていて…セレスちゃん、貴女はこんなにも大切な人達に愛されてるよ、決して不幸を呼ぶ死神なんかじゃなかったよ…!(画面越しから溢れる愛情に思わず号泣)

最後の決断を彼女が愛したリコリス畑でセレスちゃんに委ねるアドルフ。ねえ、終ヴィルくん、こんな選択肢をFDで選ばせる?どっち選んでもアドルフはきっと涙を零すの分かってて、選ばせる?
選ばないと物語は進まないので、選びます…分岐です…まずは生きたいエンドから………生きたいって言葉は前向きなのに私の気持ちは最上級の切なさでいっぱいだよ…

時はまた移ろい。
アドルフはセレスちゃんと共にとある辺境の空き家で自給自足をしながら静かに暮らしている。イヴくんから教わったお野菜作り、ここでも役に立ってるよ、イヴくん…( ;∀;)
暴れるセレスちゃんに傷跡を刻まれながらも「お前は今日も──よく生きた」と笑うアドルフ。もう、ほんと、愛しかないじゃんこんなん。心から愛してなきゃ出来ないことだよ…セレスちゃんもまだ「あなたと一緒に生きたい」と伝えられる理性は残っていて、これもアドルフへの強い想いがあるからこそ、懸命に、本当に懸命に生きていて。
そんな彼女に初めて「愛している」と伝える。ねえ、終ヴィルくん、こんな切な過ぎるキススチルある?しかもタイトル画面に戻った時の言葉、「生きていてくれてありがとう」って、あまりにも優しくて大きな愛にまた涙😭😭
きっと、アドルフはセレスちゃんの命が尽きるその日まで、毎日よく生きたねって微笑み掛けながら生きていくんだろうな。でも、その人生に決して絶望はしていなくて。救済エンドとは呼べないかもしれないけど、絶望エンドでもない。そんなアドルフとセレスちゃんの間に生まれ大きく育まれた愛をひたすらに感じるエンドでした。

切なさを心に刻み、別離の章エンドへ。
セレスちゃんの死を願う気持ちを叶えようとした刹那、彼女から紡がれた想い。これは、アドルフだってずっとずっと聞きたかった気持ちだし、返事をしたい、生きてほしいって思うに決まってる。
でも、セレスちゃんを愛しているからこそ幸せなまま眠らせ、自身の心臓にも短剣を突き立てる。冥界まで迎えに行く役割はどんな英雄が来たって譲るつもりはない、と先に眠るセレスちゃんの手をしっかりと繋ぎ。この繋いだ手が最後に映るの、アドルフ√ だなって感じた。どんな時も一緒に居て、死する時も、死しても共に居るという誓い。そんな風に感じた。

これにてアンコール、全√ クリアです…!
本編救済よりも救済なのでは?と思うエンドもあれば、これがFD…?と感じてしまうくらい本編を越えていきそうなエンド、そして本編では語られなかったそれぞれの心情など、FDとは思えないくらいの大ボリュームでした。そして、まあ、何度も泣いた。切なくて泣いたし、感動して泣いたし、ティッシュ何箱使ったか分からん。
まだEmotionがあるからね、本編のエンドから更に先をまた見届けに来るので、そこで今度はどんな物語が紡がれるのか。そんなことを思いながら、次は漂流者さんのストーリーでお会いしましょう👋