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終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Side Story -Interlude-感想②

こんばんは、はるきちです。

今回は前回の続き、短編集の感想そのに!
短編にしておくのがもったいない様なお話ばかりで、前作よりも登場人物への解像度が上がる上がる。
そんな短編集感想、いってみましょう!

↪︎以下前作含むネタバレあり


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◼︎ありそうでなかったイヴくんお料理特訓編!特別ゲストはお菓子作りもお手のもの料理も任せてください☆なダハトくん。
見た目は凄く美味しそうなのに謎の煙を漂わせる料理にダハトくんもびっくり。その様子に子犬の様にしょぼんとするイヴくんという描写がなんとも可愛い。しょんぼりしないでイヴくん!練習しよう!じいさまの口伝のことは一旦置いておくんだ!ちょっと待つんだイヴくん!その家の敷地内を歩いていた謎の生物はシチューに入れてはならぬ!
そしてイヴくんのお料理探究の道はまだ続いていくのであった、まる。

◼︎アドルフの言葉で私も気付いたけど、呪いが解けたということは皆23歳の先へ行ける様になったんだから背も伸びて成長していけるんだ…!アドルフの大きめの服を貰い受けるイヴくんを見て、歳を重ねるという私達にとっては当たり前のことに何だか感慨深くなった。皆でセレスちゃんに似合う服談義を締めるイヴくんの言葉。

「……未来のことを、当たり前のように語れるって──幸せなことだよね?」

他の国では当たり前が当たり前ではなかったアルペシェール。それが、当たり前になったことはこの国では、そしてこの国に生きる人々にとっては心から望んでいた奇跡。
当たり前を大切にしたい、そんな気持ちになったお話。

◼︎で、でた〜〜!!!!またまた腐海!!!!
しかも腐海の主「部屋が勝手に散らかる」と言い放っている!!…あれ?この話って腐海のお掃除がメインじゃないよね?セレスちゃんにとっての特別な日の話よね??とりあえず、特別な日の詳細が分かるまで掃除だけしとく?🧹
皆がセレスちゃんのために何やら準備をしている様子。サプライズをするのに若干口が滑り易い人物も何人か居るが、うまいこと周りがフォローしセレスちゃんも時折不思議そうに首を傾げるくらいのリアクションで留まっている。なんとサプライズにはナディアちゃんの付き添いでカプシーヌも来るらしいことに驚きつつ…施設へ帰ると……セレスちゃんの誕生日会が!!皆が祝ってくれている…セレスちゃん、君はこんなにも沢山の人に愛されてるよ😭😭😭😭ここのセレスちゃんの本当に幸せそうに笑いながら涙を浮かべる顔、これを見たらもう私の涙腺は決壊。見守る皆の笑顔(特にアンクゥの少し泣きそうな愛に溢れた表情よ)もめちゃめちゃ心にグッとくる。良かったね、良かったねェ…!!(感動の嵐)自死を選ぼうとしたあの日のセレスちゃんにこんな幸せな日が訪れることを伝えたい。

「私も──。
生まれてくることができて、よかった……!」

全アルペシェールが感動した。


生まれてくることができてよかった、ですよ。セレスちゃんの言葉ですよ、これ。
あんなに自分は死神だからと時には大切な人をも突き放して、何度も絶望する彼女を見てきた我々がこの言葉を聞いて感動しない訳がない。これもう短編の域じゃないよ本編並みに大切過ぎる話だよこれ最後にしてFDフィナーレしたいくらいだよわたしゃ( ;∀;)
こんなに温かい気持ちになれるお話をありがとう終ヴィルFD。

◼︎プルースト兄妹 幸せであれ。

◼︎「死神の少女は愛しき女へ」もうタイトルが天才なんよ。どなたですかこのタイトルを付けた方は。美味しいものを食べて末永く幸せに暮らして欲しい。想いを自覚した途端、当たり前だった景色や少女だと思っていた相手が180度がらりと様子を変えて目に映る…それはまさしく恋だよアドルフくん(回る椅子に足を組んで座りくるりと振り向きめがねをくいっ👓)
守る【だけ】の行いが間違いだと言ってくれるのが、とある男だと表現されてたけど、そのとある男がまさか別の時間軸から来た自分自身だとは思ってなかっただろうなあ。アンクゥもこの晩を経験してるなら、きっと誰よりもその行いだけではセレスちゃんを幸せにするには足りないと分かってて、だからこそのアドルフへの助言だったのかも。
ところで、アドルフとアンクゥってどこまで同じ経験をしてるのかな、セレスちゃんが自死をしようとしたあの瞬間までは同じ様な人生を歩んでると個人的には思ってるんだけど、多分そうよね🤔

◼︎番人を演じることを恥ずかしいと思いつつも自分を番人だと思い込んでる人の前では完璧に演じるアンクゥ、健気だ…
【アンクゥ】という存在自体が在りし時空を生きたアドルフからセレスちゃんへの愛そのもの、だと私には思えてアンクゥが居るからこそ、この終遠のヴィルシュという物語が壮大な愛に溢れた物語になったんだと、改めて思った。

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ここからは前作のスチルなしの絶望エンド後日談が挟まります。
しっかりばっちりメンタルを整えて読みたいと思うので、感想②はここらでお開きです〜!👋