Detective CONAN Memorial 1-10 ~1997-2006~
1 時計じかけの摩天楼 1997
犯人の目指す美徳は、とても人間的で、許されるものではないけれどもわからなくもない。子どもながらにそう思ってた。
赤と青。姿かたちは違っても、きっと繋がっている。
壁越し、背中合わせの会話と、
劇中で彼らが見ようとしていた映画看板を見上げてから、エンディングが流れ出すまでの数秒間が、とてもすき。
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2.14番目の標的 1998
犯人に同情する。自分の絶対的なものを奪われたのだから。
おっちゃんの過去と、その過去にまつわる、父に対する娘の不信感。
大切な人を護るために放った銃弾は、相手に傷は残しながらも、それはきっと皆を救っている。
原作にもあまり出てこない、夫婦・家族の絆が色濃く出ていて、それがまたすきなとこ。
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3.世紀末の魔術師 1999
ロマノフ王朝、ロシアの世界観に魅せられた。
ロシア語の五感に惚れたのも、この頃。。
お城の中で、エッグの秘密が明かされるシーンの曲(i'll Be there)は、
本当に心が洗われていく。
作中で語られる世紀末は、19世紀の時代。喜一さんによってエッグが作られたころだけど、映画がつくられた当時もまさに、世紀末だった。
BOJIШEБHИК КOHЦA BEKA ”世紀末の魔術師”
——皇帝一家が殺されずに、エッグを受け取っていたら、これほど素晴らしい贈り物はなかったでしょう。
/*i'll Be there*/ https://www.youtube.com/watch?v=XwlVg4df7pE
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4.瞳の中の暗殺者 2000
園子が病室で、人知れず涙するシーン。とても良い友達だね・・・。
記憶喪失の蘭を見て、灰原がコナンに向けて放った言葉は、きっと冗談じゃなく彼女の本心なのだと思う。その思いが、次回の映画の彼女の行動に繋がるのだろうなぁ。
はじめの噴水シーンはとてもとても、ほっこりするし、
最後の対決のステージにもなり、、感慨深いです。
Need not to know....
最後の小田切氏と、コナンのやり取りが良かった。
小松未歩さんの「あなたがいるから」が、染み渡る。
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5.天国へのカウントダウン 2001
ご飯粒は残しちゃいけない。
みんな、仲間。
子どもたちの想いがシンプルでとっても響く。純粋な心が灰原の心を徐々にとかしていく。そりゃさみしかったよね。大切な大切な、肉親を失ったのだから。
炎の中の、決死のバンジージャンプ。二人だからこそ、一緒だからこそ飛べたんだね。
30秒。胸の鼓動。
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6.ベイカー街(ストリート)の亡霊 2002
シンドラー社長の苦悩、
親の敷いたレールの上を歩く世襲制の世の中。
社会にもまれ、この世を去ることしかできなかった少年と、その遺志を継いだ人工頭脳。
身なりは変わっても、気持ちが通じ合う工藤親子。
きっとコナンなら・・・。彼を信じて護るために消えていく仲間たち。
そして、彼の好きなホームズの言葉が、彼女をあの行動へと向かわせる。
キャラクターの微妙の改変というか表現にはてなな部分はあったりするけれど、野沢さんが描く、人間らしさが色濃いストーリーがすきで。
コナン映画としてだけでない、人間臭さがにじみ出るこの映画がすき。
だからこそ、野沢さんがこの世を去ることと決められた時、変に納得というか、受け入れざるを得ないんだ。。という気持ちになったのを覚えている。
万事休す~コナンの賭け のサントラ曲。ため息が出るほど、すき。
安らかに眠れ・・・ヒロキくん。
B'z Everlasting ・・・ロンドンの映像・・・。
何が起きても起こらなくても
あの空は進み続ける
いくつもの糸 もつれ合う中
僕たちは 繋がっている
…いつまでも、途切れぬ思い。
野沢さんも、、どうか安らかに。
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7.迷宮の十字路 2003
平次が矢を放たれて襲われた現場。牛若丸が修行をしていた山道をかき分けて、実際にその現場にいったとき、何とも言えない感動があった。
牛若丸と弁慶の出逢い。コナンと服部。うん。良い、仲間だね。
やっと逢えたっちゅうわけか・・・。
服部も、蘭も・・・。
ハンカチを見つめて頬を赤らめる蘭と、彼女を真ん中に引いていく画面。
そこに流れていく、倉木麻衣・・・・ (ふぅ・・・)
伏見稲荷大社、だいすきです。
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8.銀翼の奇術師 2004
映画の冒頭が時系列順でなく、唐突にあの場面から入る、というのが結構好きで。
キッドのテーマ曲って、コナンとはちょっと対局あるというか、やっぱり異質のキャラなのよね・・・という感じでそこがまた好きで。
同一作者の異なる作品で、こんなにまで作品に浸透してるキャラクターって、ほんとうにすごいよ。
観劇しているときの、セリフがなく音楽のみのシーン。あの音楽が、ただただ、好きです。
栄光と、没落と、そして未来へと・・・。
自分の両腕にのしかかる、人々の命。極限状態の中で漏れる、彼女の気持ち。
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9.水平線上の陰謀 2005
おっちゃん・・・。素敵すぎて、ため息しか出ません。
今だにこんなこと言うのは失礼なのですけど、神谷明さんの独特なこのかすれ声がすきなのです。まさにシティーハンターリョウちゃん。
秋吉さんと、おっちゃんの会話、ぐっときますね。
人生経験がまだ未熟な新一(コナン)は、まだたどり着けない部分なのかな。
子どもたちの作った貝殻の輪が、蘭を動かし、コナンを救った。
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10.探偵たちの鎮魂歌 2006
最高の探偵なんて、必要なかった。
あなたの一番愛する人の名前は?
犯人(CV:古谷徹さん・・・!)の人間臭さは、歴第一位じゃないだろうか。
愛する女性と秘密を共有することが、最大の愛情表現・・・・男女の思惑が、事件を生む。
竜役を、小山さんが演じられているんですよね^^
山村ミサオ氏とおばあちゃんがしっかり映っていることに感動 笑
10年目の節目、そして次の10年へ。
”ゆるぎないものひとつ”へ。
追記:真犯人 清水麗子。
あの少々鼻につく、色っぽい声。
その声の主・平野文さんは2018年現在、帝丹小の謎の副担任・若狭留美として声を当てて下さっている...!
平野文さんはうる星やつらのラムちゃんの声でもあるけれど...
え、?RUM??
いやいや、どちらかというとASACAよね?
秘密を共有したかった男
自分だけを信じる女
古谷徹さん
平野文さん
こうしてまた声が聞けて嬉しい...!