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仕事中の無数のメール攻撃~寂しさは怒りに変わる。限界設定なんて役に立たない。BPDの妻の目的は人間関係の破壊!

仕事中…、趣味で友達と会ってる時…、車を運転中…、こちらの都合を考えずに、BPDの妻から突然無数のメールがきます。

BPDの妻>パパ、疲れた、ママはひとりぼっち。

即答しなければ『無視するんだね』と非難されるので、私は自分がどんな状況でも一所懸命返答します。

私>疲れたんだね。お疲れ様。どうして一人なの?子供達いるよね?大丈夫だよ、一人じゃ無いよ。

出来るだけ早く、出来るだけ丁寧に、出来るだけ傾聴と承認を心かげます。しかし、その努力はあっさり無になるのです。

BPDの妻>誰もいない、独り。

居ないはずは無いのです。その時間は子供達も家に居るはず。ただBPDの妻と一緒の部屋に居ないだけのこと。でもそう言われては仕方ないです。私は更に丁寧に、傾聴と承認、共感まで加えて答えます。

私>一人なんだね。寂しいね。パパは必ず帰るからね。安心して休んでね。

しかし、これも即答で否定されます。

BPDの妻>誰にも必要とされてない。

すかさず、応えます。

私>パパには必要だよ。

しかし、その言葉はすぐに否定され、また無に戻されます。

BPDの妻>ママは何も出来ない。空っぽ。中身が無い、何も出来ない。

私>そんなことはないよ。ちゃんと子供達は元気だよ。ママは御飯も作ってるし、洗濯もしている、お弁当もちゃんと作ってるよ。

BPDの妻>ママに何があるの?空っぽ、御飯作るだけ。

私>そんなことはないよ、子供達も必要としているよ。

BPDの妻>何にも無い。パパの邪魔するだけ、生きる資格無い。

ああ言えばこういう、こう言えばああいう。だったらどうすればいいの?仕事中にもかかわらず禅問答みたいなことを繰り返し、ここまでくるともうかなりうんざりします。

それに、そんなこと言って暗くなってるから、子供たちも近寄らないんだと思います。仕事中に、こんなに返信しているのに、こんなに必要だと言ってるのに、その言葉は全く無視されて…本当に腹がたちます。昔ならここで『もう分かったよ。帰るよ!』とキレていたところです。

しかしBPDの本を読んだ私は、病気と本人は別物…と自分に言い聞かせて、更に冷静を装って返します。

私>寂しいんだね。それは親のせいだよ。親が大切にしなかったから、心の安全地帯を作ってもらえなかったから、いつもいつも寂しいんだよ。悪いのはあの親。でももうここには親は居ないからね。安心してね。パパも子供たちもママが大切だよ。

これはこの時初めて言ったのではなく、普段から何度も何度も話し合って、本人も確かにそうだと納得していた事柄です。それを思い出してもらおうと、出来るだけ私のうんざりとイライラを見せないように丁寧に返答したのです。しかし、これで立ち直るようならBPDではありません。更に何事も無かったかのように無にされます。

BPDの妻>ママは必要ない。どこにも要らない。

私>それは親にすり込まれた嘘だよ。信じちゃダメ。

BPDの妻>誰が必要っていうの?そんなの聞いたこと無い。

その前の文でこちらが何回も必要だと言ってるのに、それは全く聞いてません。私の発言は全く何も聞かなかったかのように振る舞います。私はこの態度で本当にがっかりして嫌になってきます。しかし、諦めるわけにはいきません。

私>パパにはママが必要だよ。何度でも言うよ。

BPDの妻>必要ない。御飯だけ作ればいい。死んで保険金が下りればいいだけだ。

私>そんなことはないよ。それは昔の親の態度がそう思わせているんだよ。親はもう居ない。パパも子供もママが必要だよ。

BPDの妻>死にたい。死んでお金だけ残せばいい。みんなそうしろって思ってる。

もう本当にうんざりです。早く死ねばいいのに、って本気で思います。

認知のゆがみは極に達して、何を言っても『自分が必要無い』という価値観を解くことが出来ません。これ以上なんと答えればよいのでしょう?そしてこの後も、こんな禅問答みたいなメールのやりとりがずっと続いてBPDの妻はますますエスカレートしていきます。

そして最後は必ず、死にたい、死にたい、の連呼になるのです。私には、今現在はもう、こうなる理由がよく分かります。うちのBPDの妻の場合は『独りぼっちで寂しい』のは、両親との人間関係構築に失敗し、心の安全地帯を作れずに育った結果だと思います。

子供の頃から愛着を持って接してもらったことがなく、話しかけても親に迷惑そうに答えられることばかり、だからBPDの妻は慢性的に寂しいのです。

寂しさは怒りを生みます。自分を寂しい状態に置き去りにした存在に対しての強い怒りになるのです。そしてその原因が親であっても、現在の依存相手にその矛先を向けます。依存させてくれると言ったのに、依存させてくれない(寂しさを消してくれない)じゃないかと。

では、こうならないためにはどうしたらよいのか?私には未だに、その方法が分かりません。『相手にしなければいい』そういう意見もあるでしょう。実際にそうしたこともありました。

しかし、その時は電源を切った私の電話に1時間で100件以上のメールを入れ、その後リストカットして自ら警察と救急車を呼び、私(パパ)を捜索しろと怒鳴り散らしたそうです。

しかし事情を聞いた警察がそんな事に対応するわけもなく、怒ったBPDの妻は救急車に入院させろ、と怒鳴り散らして、私が保護者として引き取りに行くまで病院で過ごしたのです。警察も病院も私を保護者として扱い、引き取りに行かされました。その後は地獄です。

この事の顛末を全て、私が携帯の電源を切ったから悪いんだとBPDの妻から非難されるのです。私はもう本当に嫌になりました。『相手にしないように』と言った相手を心底呪いました。相手にしなくても、結局それで怒ったBPDの妻を引き取りに行ってなだめるのは私なのです。

だから相手にしない状態を作っても、自分が辛くなるだけなのです。また、BPDの本には落ち着いている時に、制限や境界を設定するように指示がありますね。BPDの妻が落ち着いている時に、もしここまでしたら…という話し合いをしておくのです。

例えば…『会議中のメールは答えられない。それでも何通もメールされた時には携帯の電源を切るけど、けして見捨てたわけでは無い。会議が終わったらちゃんと連絡するから』ということを話し合って決めておくのです。

でもね、こんなの何の役にも立ちません。そんな約束や制限は一瞬で破られて、破った自分は死ぬからいい!と怒鳴り散らしてまた騒ぐだけなのです。私達だけでダメならと、精神科主治医の前で約束したこともありますが、すぐに破られました。そしてリストカットや過食嘔吐でめちゃくちゃになってうやむやになるのです。

また、こうなることが事前に予測できる時もよくあります。朝から疲れていたり、何かのイベントが近づいて不安が大きくなってきているような時、BPDの妻の目を見ればすぐに分かります。そろそろ爆発しそうだと。

そして私はそのことを優しく指摘して休むように言います。『不安が大きくなっているから、疲れが溜まりやすいと思う。また、少しのことにイライラすると思う。なるべくいろいろなことをしないで休んで欲しいよ』そう伝えます。

しかし、その心配は大当たりするのに、全く生かされません。BPDの妻は言われた時は頷くのですけど、そんな日に限って散歩に出かけたり、子供達と何かのゲームをしたり、普段なら行かないような遠くの店に買い物に行ったりするのです。

そして必ず私の予測通りぶち切れて、また私が仕事を早退することになるのです。BPDの妻との生活はこんな辛いことばかりです。それが、寂しさと認知のゆがみと不安からくる心の疲れであることは分かっているのですが、今のところ止めることが出来ません。

私はこのような私の行動を『介護』と呼ぶようになっています。BPDの妻が病気なら、私のこの行動はその妻を否応なしに支えなければならない介護作業なのです。ストレスがどんどんたまっていきます。

・・・上まで書いてブログにアップした後、私は深夜2時頃就寝しました。しかし、その後すぐ早朝4時に、大きな怒鳴り声で起こされることになります。

BPDの妻「う゛ーんんんんん!!!」

私はびっくりして目が覚め暗闇の中「何?」と声を出して聞きます。だけど返答はありません。無言無視。私はもしや何かの勘違いか?寝ぼけているのか?と自分を疑ってそのままうとうとしますが再び・・・

BPDの妻「んんんんんんんーーーー!!!!」

私「何?!どうしたの?!!!」

それでもやはり返事はありません。無言、無視です。もううんざりを通り越して殺意のような感情が湧いてきます。私は起き上がって、暗闇の中のBPDの妻に向かって言葉をかけます。

私「なに?どうしたの?何があったの?」

それでもやはり無言無視を貫きます。そして仕方なく布団に戻って眠りにつこうとすると暗闇から声がします。まるで獣の雄叫びか、怒りのこもったうなり声が暗闇に響くのです。

BPDの妻「んんんんんんーーー!」

私「なに?どうしたの?」

BPDの妻「眠れる人はいいね!」

私「どういうこと?眠れる俺が悪いの?なんとかしてあげたいって言ってるじゃん!」

眠る前にさんざん、ゆっくり眠れるようにしてあげたい。家事もしなくていいから、ゆっくり休んで欲しいと言ったのに。他にも、ドライブに行こう、何か食べよう、お風呂に入ってリラックスしてから寝よう…いろんな対策を提案したのに、どれも言うことを聞かずイライラしながら薬で眠りについたのはBPDの妻です。

突然深夜にうなり声で起こされてこの言い草。本当に憎しみが芽生えました。その後もBPDの妻は、大きな声で怒鳴るように話すので、私は子供たちの安眠を考えてとにかく妻をドライブに連れ出しました。

まだ外が明るくなる前『洗濯しなければならないから行かない!』と怒鳴るBPDの妻に『俺がやるから』と言って、半ば強引に真っ暗闇のベランダに洗濯物を干して出かけたのです。そしてどうにかなだめて帰宅して、日中はまだ落ち着いていたのですけど、夜になって眠る時間になると突然BPDの妻が言います。

BPDの妻「もうドライブ行かない」

私「どうして?」

BPDの妻「あくびばかりされるの嫌だ。もう見たくもない。」

それはそうです。2時間睡眠で行きたくも無いドライブに行って、『ママは悪くない、悪いのは病気だから』と何度も何度も説得して、やっと落ち着いた頃になればあくびも出ますよ。

いったい誰のせいでドライブしているのか?時間も金も使って何のためにドライブするのか?全く分かってない。本当に怒りがこみ上げました。結局、BPDの妻の目的…それは、私と喧嘩することなんです。あくびとか、洗濯物とか、どうでもいいんです。

もっと言うと、私をイライラさせて怒らせること、それこそがBPDの妻の目的なのです。

こんなにイライラさせても離れていかないか?という一種の試し行為なんです。そしてこの問題を解く鍵は会話の最初の方。「寂しい」にあると思うのです。つまり、漠然と寂しい…寂しいから捨てられたくない。でも自分に自信が無い。

だからきっと捨てられるに違いない。捨てられるのは恐い…捨てられるくらいなら自分から捨ててしまえ!こんなストーリーが妻の中で展開されているようです。だからといって、こちらをイライラさせても何の得にもならないのですけどね。

これがBPDの妻の不思議な思考回路だと思います。

※2024.3.14更新
※この記事は別のブログ「はる書店」で公開していたものを再編集したものです。


BPDの妻の介護にはとてもお金がかかります。もし私の記事を読んで、ためになった、良かった、共感した、などありましたら、お気持ちだけで良いのでサポートよろしくお願いします。