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月に一度の切り花習慣

最近始めた習慣がある。

某大手スーパーでは、毎週火曜日に季節の切り花が107円で手に入る。

あまりたくさんは管理しきれないから一輪だけ。

毎月の初めに切り花を買い、1ヶ月の間はそのお花のお手入れをするのが、最近の習慣だ。

初めて買った時は約1ヶ月花が咲き続けてくれたことに驚いた。

昔花を買った時は1週間もしないで変色してしまったと思うのだが、毎日水換えや枯れた葉っぱを取り除くなどの基本的なお世話を毎晩やっていたところ、気が付けば長持ちしていた。

自然が心にくれるもの

最初の頃は花を買うのは少し恥ずかしさもあった。
気取っているように見られるんじゃないか、そんな気持ちがあったのだと思う。

けれど実際に家に飾って、蕾から花になっていく様子を見ていると、本当に心が安らぐ。

日の光が葉を透かし、グラデーションした花びらがふわりと広がる。
人工的な物ではない、自然というものの尊さを感じる。


自分の手でできることを知る

それまでの自分は分不相応なものを欲しがっていた。
実力はないのにすごいと思われたい、褒められたい。
人よりも優れていたい。

人からの評価や誰かと比べた栄光は、褒められないと、評価されないと、他の人よりも優っていないと、幸せになれない。
上には上がいて、いつまで経っても満たされることはなかった。

けれど花を育て始めてから自分にできることの限界を知ったような気がする。

どう頑張っても花はいつか枯れてしまう。

昔は長持ちする薬を入れたりもしたけれど、
薬を使わなくても、毎日毎日丁寧にお世話をしていれば長い期間、楽しむことができる。

誰かに褒められるわけでも、競っているわけでもないけれど、綺麗なお花を愛でたり、お世話したりしている時間は、何よりも心を満たしてくれる。


昔読んだ石田ゆり子さんのエッセイにも自然の尊さが書かれていたけれど、自然のものと触れることでしか得られない幸せや、気づきはあるのだろうなぁ、と思っている。

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