靴屋のミキシング

靴屋でバイトしてて、商品の陳列とかをきれいにしたり、たまにコーナー一角丸ごと作ったりしてるんだけど、商品陳列の楽しさに気づいた。

商品棚が4段くらいあって、縦にくつの種類、横にサイズを揃えて並んであって、その靴の良いかんじに見える角度で、揃えていく。

最初は角度とか、位置とか、靴紐の結び方とかがそろってない。この状態だと、遠目に見るとただ靴がたくさんあるだけみえる。

そこでの、僕の作業はくつ一つ一つをちゃんと揃えていくってだけなんだけど、終わった後にそのコーナーを遠目に見ると、「お店の感じ」がはっきりみえるようになる。

これがなんかきもちいい。
なんか一個一個、靴を状況に合わせて、5センチメートルくらい移動させてるだけなのに、全体のイメージがめちゃ変わるっていうのが面白い。

この感じを前にも味わったことがあった。
遊びで、daw(音楽作るソフト)の体験版をやってて、適当にピアノのメロディーをつけて、外してない808をつけて、ドラムで遊ぶみたいな何も考えてない感じでやってた。

だけど、全体の音域を調整したり、ピアノのノーツを手で引いた感じにずらしたり、それぞれの音量調整もちょっとずつやっていくと、全体で聞いた時に、「結構良くね?」ってなる。

この感じに靴の陳列は近い。

ちょっとずつ手直ししていって、全体を薄目で見てみると、お店のやつやんってなる現象めちゃ好き。

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