真珠はグリーフからできている
上智大学グリーフケア研究所主催、特別講習会「悲嘆とともに生きる」にて、名誉所長高木慶子先生のお話をうかがう。高木慶子先生は、終末期にある人々のスピリチュアルケア、及び悲嘆にある人々のグリーフケアに長年取り組まれている。
先生がよくお話されるという「真珠」のエピソード
貝の中に石など異物が入ると痛む。
その痛みから自分を守るために、美しい膜で異物を覆ってしまう。
それが真珠となる。
生きている間、痛みや悲しみは避けて通ることができない。
その痛みや悲しみは、時間をかけて、美しく価値ある宝物となる。
宝物となる時間の長さも、その形も、その価値も、
人それぞれちがう。とはいえ、
誰しも、自分の中に、その力を持っている。
痛みや悲しみを宝物にする力を。
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