人魚と零れた星の夜(最後まで突き抜けるぞー)
泳いで泳いで、泳ぎ尽くしたお陰で、サメはいつの間にか、見えなりました。けれど、そんなことにはお構いなしで人魚は泳ぎ続けたので、しまいには動けなくなって、岩場の上に倒れ込んでしまいました。
そうやって、どれくらいじっとしていたでしょうか。ようやく人魚は目を覚ましました
「ここは一体どこなのかしろ」
疲れて重くなった身体を抱きしめながら、人魚は不安そうにあたりを見回しました。辺りにはなんの生き物も見当たりません。何も見えないし、何の音も聞こえません。それにここは暗くて、とても寒いのです。人魚は寒さで冷たくなった身体をさらにきつく抱きしめました。心は心細くて、身体だってへとへとで、もう少しだって泳げません。ただでさえ、どこをどう泳いだのか、どうやってここに辿り着いたのかわからないのです。海の上まで行くことはもちろん、海の底へ帰ることさえできないと、人魚は思いました。
「どうすればいいの……」
(つづく)
ちょっと開いたけど、続きかけました!
しかも、日にち跨がなかった!すごい!
朝も7時台に起きられたし!
気力を失くした人魚は果たして、空を見つけることができるのか!?
乞うご期待!
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