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人魚と零れた星の夜(またおそくなっちゃったよ)

「あれは何かしら」
思わず起き上り、人魚がじっとみつめていると、光の粒がゆっくりゆっくり、人魚のほうへ降りてきました。そして、人魚が差し出した両の掌に、そっと、落ちました。
「なんて小さくて、なんて明るくて、なんてキレイなのかしら」
人魚は、眩しそうに、けれど、まじまじと、手の上を眺めました。こんなにちっぽけで、美しくて、魅力的なものを、人魚は見たことがありませんでした。
「あなたは誰なの?」
人魚は尋ねましたが、光の粒はただ、光り輝くばかりで答えません。
「あなたはどこから来たの?」
もう一度、尋ねましたが、光の粒は答えません。人魚は、光の粒が落ちてきたほうを見上げました。水のない世界があると、昔、群れの人魚が教えてくれたことがありました。

(つづく)

ああもう、また遅くになってまったー
でも、3日目もできました。

ではまた~

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