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人魚と零れた星の夜(2日目続いたぞ)

海の底は、もうすっかり夜でした。
海草や水草、珊瑚の植物たちは、静かに身を潜め、魚や貝の生き物たちは、思い思いに寝息を立てています。大きな岩場の陰の中には、人魚の群れも眠っています。海上では珍しい人魚も、海の底では当たり前のように泳いでいるのです。みな、麗しい睫毛を伏せて、柔らかな眠りに身をゆだねていましたが、年若い人魚だけは、宝石のような瞳を開けて起きていました。
人魚は夜の海が好きでした。一人で寝静まった海を見ていると、人魚が海にいるのではなく、海が人魚のためにあるような、たった一人で海を独り占めしているような、なんともいえない特別な心地になるのでした。人魚はそれがとても好きでした。いつものように人魚がワクワクしながら海を見上げていると、はるか遠くの頭上から、きらきらゆらめきながら、落ちてくるものがありました。

(つづく)


こんばんは。晴季です。
直前まで、うっかり電子漫画の無料にはまって、読みふけってしまいました。
これはいかんとヨガで気分切り替えて、なんとか童話進みました。

前回の投稿、旦那さんにラインで送ったところ、
「ものすごい最初だけだね」と。
うん。その通り。
恥ずかしいよ。こんなん投稿していいんだろうかとか思うよ。
でも、もう、できないはやめたんで。
未完成で未熟でも行動することに決めたんで。
ということで、
明日(もう今日か)は、もちょっとはやく、も少し長く投稿できるようにしよう。

おやすみなさい。

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