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「好景気」を知らない私たち

こんにちは。 はるのきです🌸

私、「好景気」を知らないな、とふと思ったので、徒然なるままに考えたことを書いてみようと思います。先にお断りしますが、まとまりはありません笑 日本語教育もほぼ関係ありません!

バブル崩壊前後に日本に生まれた平成世代は「好景気」というものを経験したことがないのでは、という話。

(今回お話するのは、GDPなどの正確なデータに基づく景気の状況ではなく、個人の実感としての景気についてです。)

ニュースで「不景気が続いています」とか「景気回復の見込みは…」とかそんな言葉を聞いて育ってきました。中高生のころは、景気が良い状態を知っている立場だから出る言い方なのかな、なんてひねくれたりもしました。

知っているのは、社会科や公民科で習った知識だけ。モノがたくさん売れて、企業が儲かって、お給料があがるらしい!そんな程度です。

知識として習いはしたものの、そして2000年代初期の好景気や、コロナ直前の売り手市場(就活)は確かにあったけれど、社会全体のムードとして、「好景気だ!」という明るい雰囲気を知らないなあ、と。

むしろ、ただでさえ不景気なのに、さらに経済に打撃を与える出来事には、今のところたくさん遭遇してきています。東日本大震災、豪雨、台風などの被害が大きかった自然災害や、まさに今起こっているコロナ・ショック。

(「豊かだけど貧しい」社会しか知らないから、「貧しくても豊か」だった昭和に憧れる平成生まれが増えたのかな。とか。)


そんなこんなで「好景気」を知らない(?)平成生まれですが、
そんな世代である私にとっては、「不景気」が普通、当たり前という感覚です。

そして平成生まれなら大体は見たことがあるであろう、この図。
若い世代一人につき何人の高齢者を支えなければならないか、を現した図です。(当時の社会の教科書を思い出して自作。今の教科書はどうなっているんだろう?今度図書館で調べてみよう。)

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これを小学生や中学生のころから見て学ぶので、年金に期待はしていません。笑

ここまで書いてきましたが、決して「私たちかわいそうでしょ」みたいなアピールをしたいわけではないのです…。

何が言いたいかというと、将来経済的にシビアな現実が待っていることを突き詰められながら育った今の若い世代は、お金のことを割としっかり考えているのでは、ということです。

私自身や私の周囲の人たちと接していての体感なので、全員がそうだとは言いません。そうでない人ももちろんいると思います。
でも、youtuberとしてはちゃめちゃやって荒稼ぎしているように見える若者も、そのあたりを考えている人が(ざっと見た感じ)一定数いるような気がします。

日本語教育という観点から見てみる

若い世代が日本語教師を目指すときに「食っていけない(からやめておけ)よ」という類のアドバイスを必ずいただきます。私もたくさん言われました。親、教師、年上の知人…それはもういろいろな方から。
(この「食っていけない」系アドバイスについてもいろいろ思うことがあるので、それはまた別で書こうと思います。)

ひとまずここでお伝えしたいのは、
「日本語教師を目指している学生は、厳しい現実があることも受け入れたうえで志しているかもしれない」
そして、不景気を当たり前として育ってきた若い世代は、
「収入や老後のことも割と考えているかもしれない」
ということです。

日本語教師志望者が、ただただキラキラした思考で「日本語教師になりたい!」と言っているわけではないのかもしれない。

日本語教師を目指す人が、必要以上に打ちのめされることなく、むしろ応援される世の中になることを願って、
私は小さくても私のできることを、私のペースでやっていこうと思います。

(「みんなのフォトギャラリー」からピッピさんの素敵なイラストお借りしました!#ピッピの絵)


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