とても、とても苦しくてどうしようもなくなってしまいそうな、そんな時があるんだ。私はどうしたらよいのかわからなくて、右の手のひらで心臓のある部分を覆っている服をぎゅっと力強く握る。動悸が激しいのを抑えるように。理性を保とうとするように。そうして、ただ時間だけが酷薄と刻まれていくんだ

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