ここが居心地がいいや。『黒い雨』の矢須子の最後の執念には凜子たる強さがありましたよね。私も、最後まで不満足なソクラテスでありたい。人間の強さを抱懐していたい。この、この忌むべき不安と生活にとらわれたくない。諦めたくない。何故なら、私は眉目秀麗で、優等で、そして死ねないからだ。

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