辛過ぎて母さんと一時間ほど電話で話した。母さんはレントゲンに黒い影があると言っていた。健康でまだ若いのだから諦めないで、と。うちは実家がない。貧困に喘ぐ母と私は無情に投げ出された。私は路頭に迷うかもしれない。けれど、母さんのためにもまだ生きたい。

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