「パラダイム」公演概要のご案内


たにかわ夕嬉&福田晴香 二人芝居企画
【パラダイム - case 1 -】

早速たくさんのご予約を頂戴しております。
本当にありがとうございます…!

改めてこの公演について、概要のご案内をさせていただきます。
少しでもご観劇いただく皆様、検討してくださっている皆様のお役に立てましたら幸いです。


「パラダイム -case 1-」とは


ざっくり言うと「二人芝居を1回3本ずつ、5日間毎日違うペアで上演するよ!」という企画です。
夕嬉と共同主催をすることになった経緯はこちらの記事に書いておりますので、宜しければご覧ください。

case 1 の全体テーマは「思考実験」。
作品の中で実験が行われていたり、実際に存在する思考実験をもとに物語が書かれていたり。
公演の形式そのものも、ひとつの実験だったりします。

1作品目の『端緒』と2作品目の『ガマズミ』は、それぞれ片方の役は夕嬉と私が固定で。
もう片方の役は、5日間すべて異なる日替わりキャスト様に生きていただきます。
脚本は一緒でも、相手が変われば全く別の化学反応が起きる。
その日その瞬間、その物語の中で2人が出逢ったからこそ生まれるものを、間近でご観察いただけたらと思います。

そして、1回につき3本の上演と申し上げましたが
「real ver.」と「dream ver.」で、最後にお届けする作品が変わります。

上演スケジュールはこちら ↓

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 5月29日(水) 15:00 dream|19:30 dream
 5月30日(木) 15:00 real|19:30 real
 5月31日(金) 15:00 dream|19:30 real
 6月1日(土)   15:00 real|19:30 dream
 6月2日(日)   12:00 dream|16:30 real

 real ver. 『端緒』『ガマズミ』『具象の匣』
 dream ver.『端緒』『ガマズミ』『toy Box』

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現実を知るか、夢を見たまま終わるか、ご自身で選んでいただけるところも愉しみのひとつになりますよう。
詳しくは各作品の項目でご案内いたしますね。

上演時間は今のところ【1時間30分】を想定して前後のご予定を組んでいただけたら安心かな、と思っています。
各作品の稽古が進んだら改めて正式にお知らせさせていただきます。


最後に。
ご来場いただく貴方も、この実験に欠かせない参加者様です。
(上演中に演者が絡みに行ったり物理的にご協力をお願いすることはありませんので、そういった演出が苦手な方もご安心くださいませ◎)

毒と薬は紙一重だし、同じ人間でも、趣味嗜好や欲する娯楽が日によって変わったりする。
前述の役者2人がその日その瞬間に出逢って生まれるものと一緒で、その時の貴方だからこそ受け取っていただけるものって、きっとあると思うんです。

どのキャストの出演日に「real」と「dream」どちらのエンディングを選んでくださるのか。
それぞれの物語に何を感じていただけるのか。
シーンや言葉、人物、空間、音、明かり、暗闇、
何が印象に残るのか。
それがご自身にとって良いものだったのか、そうでなかったのか。

勿論、夕嬉が伝えたいことを込めて書いてくれた作品達ではあるけれど。
どんな風に受け取ってくださったとしても、私達は「面白い」って言うと思います。

思い思いの視点で、この実験に加担していただけましたら嬉しいです。

上演作品① 『端緒』

日替わりキャスト

5月29日 石巻遥菜
5月30日 ひろなかたけと(ネムノキ)
5月31日 杏奈(poco)
6月1日   鈴木千畝(少女蘇生)
6月2日   山内里紗

テンポ感が気持ち良い会話劇です。
なんというか、ジェットコースターみたい。

日替わりキャスト、お人柄も纏う空気感も見事バラバラなこちらの5名様が全員同じ役なのですよ…!
ここでお一人お一人のことを書き始めると大変な分量になってしまうので、皆さんの初回稽古が終わったら、作品ごとに改めて見どころ紹介の記事を書きますね。

そしてこの作品、夕嬉が主宰を務めるユニット「負け犬の遠吠え」が今年の秋に旗揚げ公演を控えているのですが、その前日譚にもなっています。
それぞれの作品単体で完結しているので、片方だけ観てもちゃんと楽しい。
両方観ると何倍も楽しい。という感じ。
是非あわせてお心に留めていただけましたら幸いです。

稽古を見ていると、人間の好奇心ってのは恐ろしくて愉快だな、と思います。

目の前で行われる実験に面白さを見出したとしたら、貴方も。


上演作品② 『ガマズミ』

日替わりキャスト

5月29日 ゆうこ
5月30日 波音
5月31日 松井明知
6月1日   原敬子
6月2日   桜井ゆるの

私が日替わりキャスト様とご一緒させていただく作品です。

実は脚本上に《人物設定が一切書かれていません》。
それもあって、お相手それぞれとの関係性や向き合い方も、かなり自由に構築させていただいています。
脚本を書いてくれた夕嬉と演出の怜ちゃんに許可をいただいて、呼び方を変えた方や、ある台詞を敢えて削った方もいらっしゃったり…
こちらも皆さんとの初回稽古が終わったら改めて記事を書きますね。

『端緒』とは打って変わって、静寂が物語るものがとても多い作品です。
少し哲学的で、抽象的で。でも確かにそこにある。
そんな不思議な空気感に浸っていただけたら嬉しいです。

世間一般的に見ればきっと「普通ではない」会話劇。
普通って何だろうね。


上演作品③-a 『具象の匣』

現実を見たい方向け《 real ver. 》の3作品目です。

物語としては『端緒』の後日談。
この作品の中で、1作品目と2作品目の答え合わせが行われます。

とはいえ特に『端緒』に関しては、『具象の匣』まで観ないと謎が残ったまま…ということは無いと思います。
漫画や小説のスピンオフでよくある、本編ではいわゆる脇役として登場する人物にフォーカスが向けられて、読んだ人にだけ裏側で起きていたことが明かされるみたいな。
それを知った後に本編を読み返すと面白さやしんどさが倍増する、みたいな。あんな感じです。
伝わるかなぁ。

『ガマズミ』は抽象的な作風なので、気付きのピースは散りばめられているものの『具象の匣』をご覧になって初めて「そういう状態だったんだ!?」と驚かれる方も多いかもしれません。
ひとつでも多く真実を知って帰りたい、という方には real ver. がおすすめです。


上演作品③-b 『toy Box』

夢を見たまま終わりたい方向け《 dream ver. 》の3作品目です。

とある部分から察してくださった方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこちらの作品は『ガマズミ』と繋がっています。
でも気付かなければ全く別の世界のお話に見えるだろうな、というくらい。

大人になるためにどこかに置いてきたものを思い出させてくれる。
4作品の中でいちばん後味が優しい作品なんじゃないかと思います。
観てくださった方が、明日を生きるのが少しでも楽になったらいいなぁ。

知らない方がいい真実もある。
目を向ける必要のない現実だってある。
これから先の未来に少しでも希望が持てれば、それでいい。

物語は物語のまま、最後は光を見て終わりたい方には dream ver. がおすすめです。


スタッフ

《脚本》たにかわ夕嬉
今回お届けする4作品すべて書いてくれました。
夕嬉の脳内を覗きたいあまりに即決で共同主催の誘いに乗った私としては、とても心が躍ります。
いや、贔屓目をなくしても面白いと思うんです、どの作品も。
人間という生き物が心底好きなひとが書いた脚本だなって感じる。
本人は脚本家を名乗るつもりはないって言っていたけれど。
彼女が書いて初めて世に出す物語の中で、生きられることが幸せです。


《演出・制作・音響・照明》漆山怜
こんなに役職を兼ねる人、初めて出会いました(ありがとう)
「全部怜ちゃんにお願いしようと思っている」と最初に夕嬉から聞いた時は、あまりにも重労働なのでは?と正直心配でもあったのですが…
演出としては、一人一人と丁寧に的確に向き合いながら、それぞれの良さが最高に活きる形を一緒に探ってくれていて。
スタッフ業務もとてつもなくスムーズに進めてくれて、本当に有難くて心強いです。頼りにしています。


《美術協力》山内里紗
6月2日、最終日の『端緒』にご出演いただくりっこさん。
なんと空間をより魅力的なものにするべく、美術面でもご協力いただけることになりました!
ご自身の企画や出演舞台のイメージでアクセサリーなどを手作りされているのを拝見して、技術もそうなのですが、感性と発想力が本当に素敵だなぁと常々思っていて。お力をお借り出来ることが嬉しいです。
劇場空間に存在するもの一つ一つ、是非注目してみてください。


《当日制作》鈴木千畝
6月1日の『端緒』にご出演いただく千畝が、ご自身の出演日以外は当日制作のお兄さんとして劇場にいてくれます。安心感が半端ない。
(6月1日の当日制作担当者様については追ってお知らせいたします)
何やら広報用の動画も一部作ってくれるそうで、稽古初日に小さな録音機材を持ってきてくれていました…有難いです…
役者としても、公演そのものを一緒に動かしてくれる心強い味方としても、楽しそうに関わってくれているのがとても嬉しいです。

劇場

エリア543
〒167-0021 東京都杉並区井草5-5-25 西ビルB1F
西武新宿線「上井草駅」北口より徒歩1分

1公演につき、ご招待できるお客様は20名様ほど。
舞台上と客席の距離が近いからこそ、その境目を限りなく曖昧にしたいね、なんて話しながら稽古を進めています。

小さく零した言葉も逃さず拾える空間。
その場で生まれるものに、心ゆくまで没入していただけますように。


チケット

今回は全部で 3種類 ご用意しております。

① 通常チケット:3,500円
前売券、当日券ともに同じ料金でご観劇いただけます。

② 特典チケット:4,000円
お目当てのキャストの【非売品L版ブロマイド】が1枚ついてきます。
※サインやメッセージの記入はございません。
チケット1枚につきブロマイドも1枚つくので、いろんなバリエーションのブロマイドが欲しい!という方は是非こちらのチケットをご活用くださいませ◎

③ キャスト応援チケット:18,000円
お目当てのキャストの【非売品サイン入り2L版ブロマイド】が1枚ついてきます。
チケット代に応援費用が含まれているため、選択いただいた役者への直接的なご支援に繋がります(他のチケットも料金の一部を扱いのキャスト様へお渡ししますが、その割合が最も高くなるイメージです!)

そしてチケット1枚で【5回】お好きな回を選んでご観劇いただけます。
役者ごとの違いは勿論、同じ人間同士でも、お昼と夜で全く同じになることはありません。
この実験を最大限に満喫したい方にもおすすめです。
※ご予約フォームの備考欄に、ご来場日時のご入力をお願いいたします。

特典チケットとキャスト応援チケットのみ
【5月22日(水) 23:59】までの受付となりますのでご注意くださいませ。


予約フォーム

福田晴香扱いのご予約

https://www.quartet-online.net/ticket/paradaimucase1?m=0zfeihe

他キャスト、スタッフ扱いのご予約

たにかわ 夕嬉
杏奈
石巻 遥菜
桜井 ゆるの
鈴木 千畝
波音
原 敬子
ひろなか たけと
松井 明知
山内 里紗
ゆうこ
漆山 怜
団体

※上記の予約システムがサーバーダウンにより開けなくなった時のために、別フォームもご用意しております。
万一の際はこちらからご予約いただけますと幸いです。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfvow5IPhsqR8JEmheZI-fUVPwG-kXhxpDkddHZYgior0skjg/viewform?pli=1


私自身も初めて共同主催という立場で臨んでいる企画だから、たくさんの方に応援していただけたら心強いなとか、特典ブロマイドが記念として皆様のお手元に残ったら嬉しいな、なんて気持ちもあるのですが…

何よりこの企画に出演することを選んで、日々作品に想いを向けてくださっている皆様のお芝居を、たくさんの方に届けたい。
私達自身が感じている演劇の、人間の面白さを、お客様にも最大限に楽しんでいただきたい。
究極それさえ叶えば幸せ。
そのために全力を尽くしたいと思っています。

だから誰の扱いでお越しいただけるのも嬉しいです。
5日間どの日もおすすめです、心から。


差し入れ代行システム

今回パラダイムでは【差し入れ代行システム】を導入しております。

劇場に入った後は何かとバタバタするので「お水なくなりそうだけど買いに行く時間ないな…」とか「本番前に何か食べておきたかったなぁ」ってなることが結構あったりします。
キャスト・スタッフの皆様が本番に集中出来るよう、お水や食べやすい軽食、昼夜間や終演後の体力回復に役立つケアグッズをセレクトしてお届けいたします◎
(商品は贈り先のキャストを中心に、全員に行き渡るよう購入いたします。ご支援が増えると商品内容や配布数がグレードアップするイメージです!)

また、公演を行うのにかかる費用そのものに充てさせていただく「公演支援」という項目も作らせていただきました。
こちらも含めたすべての商品にて、ご支援金の一部を選択キャストへ、応援費用としてお渡しいたします。

ご来場が難しい方、さらに応援したいと思ってくださる方。
応援しているキャストが何人もいてチケットの扱いに悩むな…という方にも。
もしもお心が許せば、お力添えいただけますと大変励みになります。

《 差し入れ代行特設サイト 》
https://torinokoiro.theshop.jp/


概要のご案内だけで…5,000字を超えた…!!!
ここまで読んでくださってありがとうございます。

今日で、初日までちょうど2ヶ月。
まだ先の公演にも関わらず日々ご予約をいただけていて、土日の回は早くも残席がかなり少なくなっています。
本当に本当に感謝が尽きません。

ご予定に加えてくださった皆様にも、ご検討いただいている皆様にも、幕が上がるまでの期間も含めてさらに楽しんでいただけますよう。
今後も様々な発信をしていけたらと思います。

【パラダイム - case 1 -】

宜しければ引き続き気にかけていただけましたら幸いです。


劇場にてお会い出来る日を心より楽しみにしております。

季節の変わり目、どうかご自愛くださいませ。


福田晴香



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