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ステロイドアレルギー。

ステロイドのアレルギーがあると言うと、今まで出会った医者に100%の確率で「それは絶対にない!聞いたことない!」って言われる。

実際に何度もなっているのに…

最初の頃はそれほどでもなかった症状が、呂律が回らなくなったり、そのうち歩けなくなったりして悪化している。

思えば今から20年以上前にメニエールになって、そこの耳鼻科が「1ヶ月はしっかり飲んでね」と、ステロイドを処方してくれた。回転性のめまいはなかなか良くならず、真面目な正確の私は1ヶ月守って飲み続けた。

すると、メニエールは治ったものの、顔がパンパンに膨れ上がるムーンフェイスになった。それに一番困ったのが、それまで小さい頃からガリガリだったスタイルだったのに、太りやすくなってしまった事だった。

その後もメニエール、突発性難聴となる度にステロイドが処方され、だんだん自分でも説明ができないような話しにくさや、脱力が出てくるようになった。この頃はまだステロイドを飲んだ時にだけ出現していた…

1度目のアナフィラキシーは、胃痛で処方してもらった胃薬に入っているアスピリンでアレルギー(蕁麻疹)が出た。それを抑えるために使ったステロイドの点滴がヤバかった…

のどが腫れてツバが飲み込めない。頭はぼーっとなって、呂律が回らない。何より、誰かに支えてもらわいと立てなくなった。

救急に行くと、「息ができてるから大丈夫!」と帰された。

次の日、紹介された病院の待合室で意識を失った…

この時はまだ良かった。3日くらいで回復したから。ただ、入院中は壮絶だった。原因不明のアレルギー症状にドクターも頭をかかえた。全身のかゆみは壮絶で、とにかく体が寒さで震えるほど冷やさないといられないくらいだった。

それからはステロイドを絶対に使わないと心に誓った…

はずだった…

脳梗塞で使ったバイアスピリンがダメだった。とにかくバイアスピリンの点滴の液が体に入るをウォーと声が出るほど強烈な…なんっていうんだろう…痛みではない何か、全身が拒絶する感じがした。

5日間はバイアスピリンの点滴を使わないといけないという事で、打った腕がパンパンになって、蕁麻疹も出てきて、その後シロスタゾールの飲み薬に変更になったが手遅れだった…

退院から5日後、蕁麻疹が全身に広がり、その後に皮膚科で処方されたステロイドの塗り薬を塗った30分後に体が硬直し、救急搬送。それから13日間の壮絶な入院生活が始まった…

そもそも、皮膚科を受診した時に「ステロイドアレルギーですが…」と伝えたけれど、先生からは「塗り薬なら大丈夫!」と言われたから使ったけど…蕁麻疹がどんどん広がってきてどうにもならない状態だったから、なんとかしたかった…

でもその結果、アナフィラキシーになり、アドレナリンを注射。一時的に回復するも、24時間はまた症状が出現するという事でHCUに入院となった。

HCUでは広い部屋に8台くらいのベッドがあって、それぞれが動けないような重篤な患者さん達がいて、夜中誰かを呼ぶ声がところどころから聞こえて怖かったが、それより怖かったのが再度アナフィラキシーがきた事だった…

姉(看護師)から、アナフィラキシーは津波の様に2波、3波が来るよって聞いていたが、本当だった。苦しさと怖さで気がつくと気を失ってた。

翌日からは尋常じゃない痒みと高熱が続いてせん妄状態だったのか、それとも大丈夫と言ってステロイドを処方した先生が一度も診察に来なかったからか、先生を連れてこい!と叫んでいたのを覚えている。

こんなに頭がおかしくなったのは、出産よりも今まで経験した痛みよりも苦しかったからだ!窓が開いていたら確実に飛び降りてると思うほど、痒みが壮絶だった。毎日死にたいと思うほど苦しかった…24時間壮絶な痒みで寝れない。ヤケドした時に冷やさないといられない…そんな状態。自分でボウルの氷水につけたタオルを絞ってかゆいところに当てる…これを24時間×10日間はやっていたと思う。

昔テレビで元傭兵が「痛みって訓練すれば耐えられるんですけど、痒みって頭がおかしくなるんですよ!」本当にそれ。頭がおかしくなる。しかも治す薬がなく、先生達も悩みあぐねていた…

「もうステロイド使うしかないと思うんだけど…」こんな提案をされ、「絶対に嫌だ!!!無理!!!」と拒否し続けた。こんなに悪化してるのに、更にステロイド使ったら死んじゃうよ…もう限界だった…

体中に気持ち悪いほど紫の斑点が広がり、珍しい症状だからと皮膚を切り取り、大学病院で検査してもらう事になった。でも、結果は新発見ではなかったらしい。なんの解決法も見いだせなかった…

脳梗塞よりも長い13日間の入院。退院後も普通に生活できるわけもなく、その後も蕁麻疹の痒みと戦う生活が続いた。

ステロイドはたぶん、使い方さえ間違っていなかったならこんな事にはなってなかったんじゃないかと思う。おそらく、最初にメニエールで行った耳鼻科のステロイドが多かったのかもしれない。紙袋いっぱいのステロイドは今でも覚えているほどだから。真っ白い大きな取っ手のついた紙袋。

ステロイド=副腎が関係していると思う。私の病気。人間の大切な何かがぶっ壊れてしまったんじゃないかと思う。

ただ、それが説明できる人がいないだけ…私はそう思って毎日世界中の情報を集めている。なんせ検索大好き人間なので。

最後に、今日はこんなの見つけた。日本ではステロイドのアレルギーはないって言われるけれど、海外ではいるようです。

『verywellhealth』https://www.verywellhealth.com/steroid-allergy-83058

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