九日ナインソール2 登場人物の話
前回はこちら
九日ナインソールの話の続き。
今回は登場人物に焦点を当てて書いていきます。
前回話したとおり九日ナインソールは道教をモチーフとしたお話で、主な話は主人公である『羿』の道教のエピソードを土台として進行していく。
また出てくる人物も同じく中国神話に出てくる伝説上の人物や怪物が多数登場する。
全ての人物を紹介すると大きくネタバレとなりそうなので、序盤中盤に出てくる人たちを中心に紹介していこうと思う。
またせっかくなので各人物のゲーム上での役割と中国神話でのエピソードを並べて紹介していこう。
羿
ゲーム内概要
主人公である太陽人。
舞台となる新崑崙での最高権力者である『太陽』の10人のうちの一人。
物語の冒頭で何者かに襲われるが長い時をかけ息を吹き返し、太陽人のため自身の信じる義のため各太陽が持つ王璽を奪うため太陽たちに再度挑む。
武術を嗜んでおり、卓越した剣技と呪符を使った道術を操る。
また本職は科学者であり、ハッキング技術も各所で披露する。
妹がいるが故郷である蓬莱の夏国に残してきている。
ニヒルでクールな皮肉屋。
科学こそが真実を写すことを信じ、オカルト的な事柄には常に疑ってかかる。
しかし自身が気の許した相手には情を持ち、憎まれ口の裏には優しさを滲ませる。
神話
『羿射九日』という神話の主人公。
『羿射九日』のなかでは太陽を弓で撃ち落とすという偉業を達成する。
他にも大陸中を周り数多くの怪物を退治して周った中国神話史上孫悟空に並ぶ大英雄。
そんな英雄なのに他のエピソードでは、天帝の怒りを買い夫婦揃って不老不死の力を取り上げられてしまったり、不老不死の薬を手に入れたら妻に全部持ち逃げされたり、弟子に弓の技を教えたら「師匠殺せば俺が世界一の弓師じゃね?」と背後から撲殺されたりと悲惨。
せめてゲーム内くらいは幸せになってくれと願うばかり。
軒軒
ゲーム
猿人であるが森で倒れていた羿を助けた後に羿を兄と慕うようになった。
軒軒の住む村では定期的に祭りを行っており、村人を太陽人に生贄としてささげてきていた。
軒軒も生贄としてささげられるところだったが、間一髪のところで羿に救われ命を拾う。
その後村に戻るわけにもいかず、新崑崙内の羿の私室にて過ごすこととなる。
天真爛漫な性格で村にはない高度な太陽人のテクノロジーや文化にも興味を示し、羿の渡す様々な道具にチャレンジしていく。
神話
おそらくオリジナルキャラクター。
というのも中国神話は好きでそこそこ知っているがく彼についてまったくピンとこない。
彼について神話にまつわる何か知ってる方は是非とも教えて欲しい。
神農
ゲーム
毒物を喰らって文句ばっか言う怠惰な猿人。
だがそれは彼の一面というだけであり、羿が過ごしていた村の中で唯一彼が自分達とは違う生き物だということを見抜いていた。
羿を化け物と呼ぶ割に自分の見た目もどうなんだ?と誰もが思わずにはいられなかっただろう。
神話
中国神話に登場する三皇五帝の一人。
医療と農耕技術を人々に教えたとも言われる。
エピソード濃すぎてここでは書ききれないから彼についてはまた別途まとめる予定。
蚩尤
ゲーム
詩と文学と珍しい道具を愛するコレクター。
猿人とも太陽人とも違う生き物で、人口生命体と思われる。
生き別れの兄弟を探しつつ、兄弟を助けるために金を収集する。
神話
人の体に牛の頭と鳥のヒヅメを持つ怪物。
神農の時代に暴れまわり、神農に代わり王となった黄帝に討たれた。
弓矢や斧などの優れた武器を数々生み出した。
キングダムだとこんななのに・・・
李耳
ゲーム
主人公である羿が新しい技を覚える時に教えてくれるおじいちゃん猫。
物語の後半まで正体は謎のまま進んでいく。
敵か?味方か?果たしてその正体は一体・・・?
神話
道教の開祖、老子その人を指す。
道教は黄帝の教えを老子がまとめたのが始まりと言われる。
また中国神話での三清と言われる最高神の一人『太上老君』とも同一視される。
老子の話だけでも一本か二本は書けるくらいエピソードがある。いつか書きたい。
他にも様々な神や怪獣が登場する。
気になる方は是非プレイしてみてください。
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