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今さら聞けないExhibit-10契約、2way契約とは?

こんにちは!Haruです!

近年NBAの注目度が増している中で、「初めて見る方々にも魅力を知ってもらいたい!」、「NBA玄人でも知らないようなコラムを掲載したい!」という思いで、noteというプラットフォームを用いて活動を始めました🏀

さて本日は、今年夏頃からNBA界隈をはじめ、日本バスケットボール界全体で話題になっているExhibit-10契約、並びに2way契約について、初めての方々でもわかるように解説しようと思います!ぜひ最後までお付き合いください🙌


Exhibit-10契約って何?

さていきなり本題となりますがExhibit(エグジビット)-10契約とは一体何なのでしょう?
Exhibit-10契約(以下E-10契約)とは、2017年の労使協定で導入された新しい契約形態で、いわば「キャンプ契約」のようなものです。契約を結んだ選手は、契約チームとのトレーニングキャンプに参加することができます。

各チーム最大で6人の同契約を結ぶことができ、これは実力ある選手を海外へ流出することを防ぐためであります。そのため、期待の若手、往年のベテラン選手などが契約下に置かれることが多いです。

無保証の最低年俸契約となり、シーズン開幕までに2way契約に切り替えることが可能です。今年でいうと、ペイサーズとE-10契約を結んだ(後に解雇)富永啓生(ネブラスカ大)や、グリズリーズとE-10契約を結んだ河村勇輝(横浜ビーコルセアーズ)が代表的です。

グリズリーズと契約した河村(左)とペイサーズと契約した富永(右)

日本人というくくりで見ると、2019年にはマーベリックスと馬場雄大(後に解雇)、2020年にはラプターズと渡邊雄太(後に2way契約へと昇格)などがいます。

ラプターズと契約した渡邊(左)とマーベリックスと契約した馬場(右)

実際、日本人離れした高い運動能力を持った馬場や、全米トップクラスのシュート力を誇る富永が解雇されてしまうあたり、上に上がることがどれだけ厳しいことなのかが伺えます。これを突破した渡邊は非常にすごいことですし、現在進行形でトレーニングキャンプを行っている(10/4時点)河村も道を切り開いてほしいですね!

NBA全体で見てもE-10契約の80-90%は解雇されてしまうため、2way契約、さらにその先の本契約までの道のりは茨の道であることがデータでもわかります…
しかし、解雇されてしまった選手でも、傘下のG-Leagueチームと契約することが可能であり、60日間在籍するという条件を満たせば、最大7万5000ドルのボーナスが支給されます。そのため、チームも選手に期待を持ってE-10契約を打診するわけです!

2way契約って何?

晴れてトレーニングキャンプ、その先のプレシーズンで結果を残した選手は、2way契約に切り替えられます。
2way契約とは、NBAチームと、その傘下にあたるGリーグチーム双方が選手と結ぶ契約であり、こちらも2017年に導入されました。

基本的には傘下であるGリーグの試合に出場するのですが、その中でもシーズンの50試合にNBAの試合メンバーに登録ができるという契約です(50試合に出場できるとは限らない)。NBA、Gリーグの両方の試合に出場することで、試合の機会を増やし、そこで結果を残せば、シーズン中でも本契約を結ぶことができます!

日本人だと渡邊雄太がグリズリーズ、ラプターズで2way契約を結んでいました。特にラプターズでは、傘下であるラプターズ905での成績や、シーズン中の成績も相まって、念願の本契約を結ぶことができました👏

NBA全体で有名な2way契約からの選手といえば、元レイカーズのアレックスカルーソ(現サンダー)、ヒートのダンカンロビンソンなどでしょうか。カルーソはエネルギッシュなプレイと、個性的な風貌から、ファンから絶大な人気を誇っていました。

カルーソ(左)とロビンソン(右)

まとめ

ここまでExhibit-10契約から本契約までの流れを見ていきました。
流れとしては
①Exhibit10契約を結ぶ
(①'途中で解雇されても傘下のGリーグチームと契約可能)
②2way契約を結ぶ
本契約を結ぶ
となります!

NBA挑戦のため渡米した河村、富永。ここから先の挑戦にも期待がかかります!
ここまでHaruでした。また次の記事でお会いいたしましょうm(__)m

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