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友達の実家に夏休み中、お邪魔した。
私の実家とは違って、自然がいっぱいで海がある素敵なところ。
せっかくだからって、夜、友達と友達の家から10分位のとこにある海に行った。
テトラポットと電車の線路に囲まれた、幅10m位の砂浜。
立ち入り禁止の柵をくぐらないと行けない、秘密基地みたいな場所。
柵をくぐるまではあんなに、自然に囲まれてたのに、いざ砂浜に降りると、無機質な人工物に囲まれて、見えるのは、どこまでも広がっている地平線。
海は、何を言うでもなくぶっきらぼうに、たまに、投げやりに、波を運ぶだけ。
その、世間から放って置かれていて、でも、全くそんなことを気にしていなさそうな空間が、心地よかった。
私が知っていた、旅行客とかの、不特定多数の人々に媚びを売るような海、なんかよりも。何百倍も。

そして、なによりも、私が愛してやまない、私の友達の人生を、この海が、空間が、作り上げたことが嬉しくてたまらなかった。

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