ハル

思ったこと、感じたこと、なんでもないようなこと、どっちでもいいこと。

ハル

思ったこと、感じたこと、なんでもないようなこと、どっちでもいいこと。

最近の記事

アバウトなはかり

私は、料理を作るのが 特に上手でも、特に下手でもない。 だいたいいつも、食べたいと思ったものを 自分のお腹を満足させるくらいのレベルには、 作ることが出来ているような感じだ。 今はそんな感じなのだけれど、 まだろくに料理を作ったことが なかった頃、母のそばについて 作り方を教わっていたことがある。 料理上手で、どちらかというと 感覚派である母の作る料理は、 いつも全て目分量で作られていた。 また使う調味料も、毎回少しずつ 違ったりするので、見て真似はすれど、 なかなか

    • フロランタンの彼女

      仕事帰りに、 無性にフロランタンが食べたくなって、 コンビニで買って帰った。 フロランタンを食べると、思い出す人がいる。 彼女は会社の元同僚。 彼女と私は勤務地が違ったので、 (在職中)直接顔を合わせたのは、 彼女が入社した直後にたった一度だけ。 しかも私が出張のついでに、 彼女の職場にちらっと顔を出して、 軽くあいさつを交わした程度だった。 しかし彼女はなぜか、それから私に ものすごくよく懐いてくれた。 確かに電話やメール、WEB会議なんかでの やり取りは頻繁にあっ

      • 夜の散歩ぶるり

        9月の中頃に同じ場所を散歩した時には、 生ぬるくて強い風にヒューっと吹かれて、 ふわりと髪が舞った。 それから約ひと月半たった昨日は、 すっかり冷たくなった風がわずかに吹いて、 髪は乱れなかったけれど 代わりに体がぶるりと震えた。 今からひと月半後の12月の中頃には、 どんな風が吹き、 どんなことを感じ、 どんなことを思うのだろう。

        • 時間をかけてもぐもぐと

          ※ネタバレはありません 今年の初めに、熱烈な小津ファンである友人に連れられて、映画館で『PERFECT DAYS』を観た。 部屋のシーンの画角からすでに、そもそも”平山”という名前も、 …なんて、この映画に関するレビューはすでに素晴らしいものがたくさん溢れているし、そもそも私にはレビューの類のものはさっぱり書ける気がしないので、略。 この映画について、私が個人的にすごいなぁと思うところは、映画を観てから約10ヶ月経った今でも、日々、自分の中でその内容をもぐもぐと咀嚼し続

        アバウトなはかり

          オアシスとの境界

          疲れた時、 頭を休めたい時、 息が詰まった時、 ほっとしたい時。 そんな時に逃げ込む、 オアシスのような場所がある。 路地とその場所への扉を結ぶ 細長い通路はまるで、 ガヤガヤとした現実世界の喧騒と、 独特のゆったりとした時間が流れる空間との 境界のよう。 さあ、 エネルギーをたっぷりもらったから、 再びこの細長い通路を抜けて、 あとひと息、がんばろう。

          オアシスとの境界

          旅のしおり

          行楽の秋。 ここのところフォローさせて頂いている方の、 旅行についてのお話をいくつか目にしたので、 私も旅行についてのお話を書いてみようと思う。 私の旅行のスケジュールは、 どこに行っても大体いつも一定。 旅のしおり風に書いてみると、 ほぼこんな感じになる。 ☆行き  家→(移動)→喫茶店→(移動)→宿泊先   ※到着後、辺りを適当にぶらぶらと散策 ☆帰り  宿泊先→(移動)→喫茶店→(移動)→家   ※出発まで、辺りを適当にぶらぶらと散策したりしなかったり   な

          旅のしおり

          週末の過ごし方

          この週末、少しだけいつもとは違う時間の過ごし方をした。 一つ目は、 昨日のnoteの記事を書くために、尊敬する人にたくさん思いを馳せたこと。 とても大きな影響を受けたから、もちろん忘れることなどない人なのだけれど、こんな風に改めてプライベートの時間にしっかり考える機会を持てたのは、記事を読みたいと言ってくださった方、読んでくださる方がいるおかげだと思う。 それに何よりも今回、自分のためにも、書いて本当によかった。 トップの写真は、記事を書き上げたご褒美。美味しかった。

          週末の過ごし方

          ある上司と気の利かない部下の話

          誰よりも、声が大きく 誰よりも、物言いがきつく 誰よりも、眼光が鋭く 誰よりも、毅然としている 誰よりも、叱ってくれ 誰よりも、見守ってくれ 誰よりも、味方になってくれ 誰よりも、信頼してくれる 誰よりも、視野が広く 誰よりも、思考が深く 誰よりも、芯がぶれず 誰相手にも、一切態度を変えない 誰よりも、不器用で 誰よりも、誤解されて 誰よりも、煙たがられて 誰よりも、敵が多い そんな彼を慕う人たちは皆、 彼に負けず劣らず、癖のある人ばかり。 そして彼らも皆、彼と同じ

          ある上司と気の利かない部下の話

          カメラロールは頭の中

          先日、スマホを買い替えた。 その機会に、ひさしぶりに 撮りっぱなし溜めっぱなしになっていた カメラロール(写真フォルダ)を 見返していた。 noteを始めてからこそ、 記事に使えるかな?と意識して 少し写真を撮るようになったのだけれど、 元来、私はあまり写真を撮らない。 大概なんでも 写真に撮るより、1秒でも長く目で見たい、 と思うほうなのだ。 そのため撮りっぱなし、溜めっぱなしとはいえ、 大した枚数はないのだけれど、 私のカメラロールは 5割が風景、 2割がいいな

          カメラロールは頭の中

          やっぱり紙の本が好き

          出先で通りかかった本屋さんに、 ふらりと入った。 心をくすぐる、店のディスプレイ。 家にはまだ 買ったまま読んでいない本が 何冊も何冊もあるというのに、 気持ちの向くまま、 今まで読んだことのない作家さんの本を、 数冊手に取り、レジに向かう。 やっぱり本は、 こんな風に本屋さんで、 気になったものをあれこれと 手に取って選ぶのが、 たまらなく楽しい。 また、読むにしても、 デジタルではなく 紙の本をパラパラとめくりながら読むのが、 好きだ。 家に帰ると、 まだ読ん

          やっぱり紙の本が好き

          ケセラセラ

          あれは、ああだ。 これは、こうしなければいけない。 それは、あれに決まっている。 それは、こうじゃないとダメだ。 私にはそんなところが、 人よりだいぶ少ないのだと思う。 言ってしまえば、 “生きてりゃいいじゃん” だけがポリシーなのかもしれない。 大事なことはそれだけで、 あとのことは、 大体なんでもいいし、 大体どうでもいい。 やれることはやるけれど、 あとはなるようにしかならないよ、 なんて思っている。 別に投げやりなわけではない、と思う。 私はそんな風にして

          ケセラセラ

          昨日の空と、予言者みたいな人

          昨日見た、きれいな空。 昨日、仕事でかけた電話の相手から、 「あれ?ハルさん風邪ひいてる?」 と聞かれたけれど、 まったく自覚がなかった。 今朝起きて、やっと思う。 「正解です」と。 朝から、咳は出るし、声が全然出ない。 今なら ハスキーボイスのミュージシャンの歌を 格好良く歌い上げることが できそうなくらいには、 カスカスの声をしている。 私は自分のことながら、 自分の体調にものすごく鈍感なたちだ。 だから、 しょっちゅうこういうこと (人に指摘されて気づくこ

          昨日の空と、予言者みたいな人

          目がしょぼしょぼ

          私は、目があまり強くない方なのだと思う。 瞳の色がやや薄い(茶色い)せいなのかどうかはわからないけれど、 昔から、日差しが強い場所や、雪などで照り返しが強い場所に行くと、まともに目を開けていられない。 眩しすぎて、思わず目の縦幅が、普段の5分の1くらいになってしまう。 また日光だけでなく、テレビやディスプレイ、スマホ、タブレットなんかを見ていても、割とすぐに目がしょぼしょぼする。 もしかしたらただ単に、私が人よりも色んなものをじっと見つめ過ぎるのかも、と思ったりもする

          目がしょぼしょぼ

          朝のルーティン

          おはようございます。 今年の夏の初めに始めた、 noteのある生活。 秋になり涼しくなってからは、 朝目覚めてコーヒーを淹れ、 それを飲みながら ノートPCで記事を書くのが、 いつの間にか朝の習慣になっていました。 仕事がお休みの日は、 そうじゃないこともあるけれど。 ちなみに記事を読むのは、 朝のこの時間に少しと、 あとは隙間時間にスマホやタブレットで ちらちらと楽しんでいます。 (こちらは圧倒的に夜が多い) もともと趣味は多くないのだけれど、 暇だ、と思うような

          朝のルーティン

          もうひとつの太陽と、パンの話

          バス停から見上げた南の空。 夕陽に照らされた、 もうひとつの太陽のような雲が浮かんでいた。 夏の間、行っていなかった喫茶店に、久しぶりに行った。 相変わらず、マスターの淹れるコーヒーはとても美味しかったけれど、食べ慣れたトーストのパンが、違う種類のものに変わっていた。 このご時世、個人経営のパン屋さんはなかなか、美味しくても続けて行くのは至難の業なのだそう。 ”値上がりしても良いから” ”サイズが小さくなっても良いから” なんて勝手な事を思うけれど、そんなに簡単に

          もうひとつの太陽と、パンの話

          アップルパイを食べたから

          “前回会った時、あのお店で桜のシフォンケーキを食べたから、会うのは春以来だね” 半年ぶりに友人に会った。 彼女は中学の頃からの友人で、 おそらく私よりも私のことを良く知っていて、 ほとんど怒ったことのない私が 過去に唯一、怒りをぶつけたことのある人だ。 社会人になってからは、 お互いの仕事の都合もあるから そんなに頻繁には会えないけれど、 会えばいつも、 まるで毎日顔を合わせていた頃のように、 リラックスした気分で時間を過ごすことが出来る。 おたがいあまりおしゃべりな

          アップルパイを食べたから