男性からのDV相談の顛末①

DV相談支援センターへの連絡

 「DV」、「相談」、「都市名」で検索をかけました。DV相談支援センターの連絡先が出てきたので、そこに電話をかけ、妻からのDV(暴言、暴力、子どもに対する配偶者の悪口、子どもの連れ去り)について相談したいと伝えました。ところが、この連絡先は女性専用だと言われ、別の窓口を紹介されました。男性専用の窓口の有無を尋ねたところ、「ない」ということでした。

 紹介された連絡先を事前にネットで調べ、男性のための面接相談があることを確認しました。その上で、電話をかけると、こちらもまた女性専用の相談窓口だと言われました。男性のための面接相談があることを確認した旨を告げると、面接の予約のみ出来るが相談は出来ないとのことでした。

 それならそうと、こちらから尋ねる前に教えて欲しいと思いました。もし事前に確認していなければ、男性の相談窓口自体がないものと思い、諦めるところでした。

 面接相談の予約をしたいと伝えると、2週間ほど先の日時を指定されました。確認しませんでしたが、その日、その時間の都合が悪いとどうなったのか、女性からの予約依頼であっても、2週間ほどもかかるのかといった疑問が、電話を切ってから浮かびました。結局、その予約も新型コロナの影響で当面の間、延期ということになりましたが。

「存在しない」ものとされる男性被害者

 のちに調べたところ、男性の窓口もあったものの、女性、男性でそれぞれ連絡先が異なり、電話での相談も受付時間に大幅な違いがあることが分かりました。

 女性対象は「月曜日~土曜日(日曜日・祝日・12月29日~1月3日 を除く) 午前9時 ~午後5時15分」であるのに対して、男性対象は「毎月第2・第4火曜日(祝日・12月29日~1月3日 を除く) 午後7時~午後8時30分」となっていました。

 女性の電話相談受付は、8時間15分×6日×4週で、おおむね一ヶ月あたり198時間となります。それに対して、男性の電話相談は、受け付けてもらえるのが、1時間30分×月2回で、一ヶ月あたり3時間です。

 まるで別居親と子どもの面会交流のようです。(面会交流であれば、まだ恵まれている方だと言われるでしょうか?)いずれにしても男女の差はとても大きいです。

 多くの人にとって想定内ではあると思いますが、都道府県によって多少の違いはあるにせよ、「DV相談支援」の対象はほぼ女性のみとされているのでしょう。女性の相談はいつでも受け付けていても、男性の場合は日時が限定されるなど、男性の被害者はほとんど「存在しない」ものとされていることがよく分かりました。

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