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ありがとう。さようなら。また会おうね。

16日、飼い猫が亡くなりました。12歳でした。真っ白な長い毛をフワフワさせながら、眠るように。少し早すぎる死だって、神様を恨みました。なんでこんなにも早く連れて行ってしまうんだろう。なんで?

猫は体調の不良を悟られないようにするって聞きました。
本当に、その時は突然やってくるんですね。嘘みたいに。

僕とニャンとの出会いは4年前。当時僕の彼女が母親と暮らしていた駒沢の家でした。小学生の頃、僕は猫アレルギーを持っていて近づいたり飼っている部屋に入ったりするとくしゃみ、鼻水、目の痒みと涙が止まらなくなり、大変でした。
大人になってからはあまり近くで猫と接する機会もなかったので心配でしたがニャンは全然大丈夫でした。

その後、皆一緒に暮らすためにペット可物件を探し、今の家に来ました。環境の変化に慣れず、今思えばなかなか辛い思いをさせてしまったのかもしれません。ごめんね。

それでも少しずつ、自分のお気に入りの場所を見つけてくれてたみたい。彼女が庭に作ったウッドデッキで日向ぼっこするのが好きだったのかな、おばあちゃんのお部屋の出窓のとこかな、靴箱も好きだったな、僕が作ったテーブルにも良く乗ってたな。最近は台所の戸棚の中が気に入っていて、いつも入ってた。

人に気を使わず、好かれるためにいい顔なんてしない、いつも自由気ままに、好きな時に好きな場所に、悠然と、優雅に。
憧れるよ、その生き方。

でも正直に言うとね、僕は幼少期から犬猫と暮らした事がなくってニャンとの暮らしのなかでなかなか慣れないこともありました。犬みたいに人懐っこい生活ではないし、ずーっと寝てるし、たまに急に膝に飛び乗ってきて引っ掻き傷付けられるし、お気に入りの本革ソファは傷だらけだし、黒い洋服はみんな白い毛だらけになっちゃうし、僕のごはんと同じテーブルに乗っかってごはん食べるし、本当のこと言うとね、もーー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾って思うこともあった。

でも。ニャンのおかげで彼女のお母さんとコミュニケーション取る事もできたし、何より彼女の癒しになってくれていた。だから、僕もニャンが好きだった。ただ居てくれるだけで、家族を繋いでくれていた。きっとたくさんのしあわを運んでくれていた。今は、本当にそう思える。


どう見たって、眠ってるようにしか見えない。いつもと変わらず、まぁるくなってね。もう動かない。


らっちゃん。12年間、本当にありがとう。
何もしてあげれなくって、ごめんね。

さようなら。
安らかに。ゆっくり休んで。

そして必ず、また会おう^ ^ 必ず。
彼女とお母さんのことは、僕に任せて。

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