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サービス業は難しい。。?

横柄なお客様や、お店や他のお客様に迷惑をかけてしまうお客様に対しては、対応に困る場面が多いと思います。
とはいえ、こちらは接客のプロである以上ご来店くださったお客様にはできる限りのサービスを提供し、なるべくたくさんのお客様に気持ちよく食事をして頂き、お帰りになられるまでに少しでもお店の事を好きになって頂けるよう各々が考え、努力する必要があるのも確かです。
こんな時、1番ありがちで1番やってはいけないと思うのが、横柄なお客様に同じように横柄に接し、失礼なお客様に失礼な態度で接し、迷惑なお客様にあからさまに敵意剥き出しな態度で不機嫌に接してしまう事。
人間ですから、必ずしも上機嫌で来店するとは限りませんし、何か嫌な事があったから美味しいものでも食べて一杯やって気分良く帰りたい、というシチュエーションは誰もが一度は経験した事があると思います。それなのに、店員の気分ひとつで気持ちよく食事すら出来ずお金を払って更に気分を害して。。

結果、そんな店員のいるお店をお客様は絶対に好きにはなれないし、なんならどうせ嫌われてるみたいだし、少しくらい迷惑かけてもいいや、なんてお客様もいるかも知れません。明らかに悪循環です。良いサービスが提供出来ていればマナーの良いお客様が集まります。そしてマナーの悪いお客様はマナーの良いお客様の中にいる違和感に気づき、態度を改めるか、もう来なくなるかどちらかです。
では、そんなお客様にもただただ笑顔を振りまいて尻尾振ってキャンッキャンッとかわいこぶって気を引けば良いのか、というと全くそうではなく、迷惑な事はしっかりとやめてくださいと言うべきで、それ以外の普通のやりとりに関してはプロとしてあくまで丁寧な対応をするべきだという事。"終始不機嫌丸出し"ではまるで子供です。こちらがプロとしてやるべき仕事をしっかりと全うしたうえで、言うべきことは言いましょうよって事です。
それでも、迷惑行為を繰り返すようなら残念ながらご縁がなかったと言う事で、さよならするしかありません。また、根気よく丁寧な対応を続けている事で、なんか良い人じゃん、迷惑かけてしまってるのにこんな丁寧に接してくれてる、あの人には嫌われたくないな、、といったように改心転意してくれる可能性も充分あります。
要は、好きなお店には迷惑なんてかけたくないのがお客様の本音で、嫌いな店ならそもそも行かない。つまり、好きにさせてしまえばこっちのもの。しめしめです。
思うに、お客様が来店してくださっているということは、料理が美味しい、美味しい日本酒がある、接客がいい、遅くまで営業している、行きやすい便利な場所にある、雰囲気が好き、などなど、少なからず一つや二つの行く"理由"があるはずです。
なので、恋愛に例えるなら来てくださった時点では"脈アリ"なわけです。デートに誘ってオッケーもらえた時です。まだ片思いですが、またとないチャンスなわけで、自分の良いところをさりげなくどんどんアピールし、あの手この手で好きになってもらえるよう攻め落とせばいいと思うのです。
そうしていつしかこちらの思いが伝わり、良いところも、時に悪いところも含めて好きになって頂けた時が、両思い。つまり、お店にとっては常連様、という大切な存在になったという事ではないのかなー、と思っています。
こうして整理して考えてみると、ごくごく当たり前な事であり、何を今更、、的な考察ではあるのですが、サービス業に従事していると往々にして見られる光景なので、お客様に不快な思いをさせないためにも改めて気を引き締めていかなければなぁ、なんて思う今日この頃でした。

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