読んだ本

大分前にすでに読んだ本だが、一通り読んだと言うことで書いておく。

「トゥー多様体」裳華房

これはLoring W. Tu「An Introduction to Manifolds」の訳本となっている。記述も丁寧で誤植や誤訳もほとんど無く可微分多様体の入門書として非常に読みやすいものとなっている。微分形式が何か?というモチベーションで読み始めた本としては満足いく内容(それ以外にも充実している)で、しっかりと自分の中で得られたものがあった。

行間がほとんど無く書かれているため、チャートの構成の仕方やde Rham cohomologyの計算の仕方などをしっかりと学ぶことができたと思う。この本に載っている演習や具体例を自分で解いてみるだけで、可微分多様体の入門としては十分だと思う。

この本ののちに、同じ著者の「Differential geometry」を読んでいる。こちらはよりリーマン幾何に重点を置いた内容で、種々の曲率や一般化された接続を扱っている。早く読了して、目標としているBott, Tus「Differential forms in Algebraic Topology」に向かいたい。

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