私はとある田舎の普通の6人家族だった。4人兄弟(兄・私・弟1・弟2)の唯一の女の子。 父のこと 父方の家系は地主でお金も社会的ステータスもあった。そんな父は某有名企業で働いていた。お酒を飲むと、いつも母に暴力をふるっていた。私の1番古い記憶は3歳くらいの時。おもちゃがたくさんある和室に布団を並べて寝ていると、酔った父が母をボコボコに殴り、母が泣いている姿。今でも寝る前に布団の中に入るとフッと思い出す。怒鳴り声と泣き声を・・・。父と母2人セットの記憶は“暴力”。時に、包丁持
いつも両親の喧嘩と暴力が日常だった。 4歳くらいまでは社宅に住んでいた。その頃の鮮明な記憶は唯一1つだけ。赤い蓋のクリアボックスにたくさんのおもちゃが入っている和室に布団が敷いてある。そんな部屋で毎日毎日、母が殴られている姿と父の怒鳴り声、私たち兄弟の泣き声。それだけが記憶に残っている。 薄っすらと、毎日みんなで歩いて兄を保育園へ送り迎えをしていたのもなんとなく覚えている。手をつないで、歩いているだけ。母は毎日毎日イライラして、泣きながら私たちを叩いていた。 (ずっとず