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Harry's Searchについて

皆さんはじめまして、Harry's Searchにご興味を寄せて頂きありがとうございます。本記事ではサービス紹介と立ち上げ背景について触れています。

サービス紹介

Harry's Searchではニッチキーワードに焦点を当てたスタートアップキュレーション記事をアップしています。各記事10社ずつ企業を取り上げており各企業ごとに事業/技術概要・競合優位性・トラクションなどの公開情報をまとめています。情報ソースは基本デスクトップリサーチ、全世界のスタートアップが対象となります。基本はEXIT前の企業を優先しますが、強いマーケットリーダーシップを持っている企業を無視できない市場環境であれば一部EXIT済み企業も含んでいます。1記事あたり500円の価格設定にしているのでどんなスタートアップがいるのか気になる方はぜひ読んでみてください。常々取り上げるキーワードを探しておりますのでリクエストのある方がいらっしゃればぜひこちらよりご連絡ください。harry@harrys.works

サービス立ち上げの背景

Harry's Searchは「針の穴(狭いキーワード)に、正確に針を通す(高い精度でスタートアップ情報をキュレーションする)」という信念を基に作ったサービスです。針だからHarryです、創業者の名前が由来とかではありません(笑)

創業者はこれまでスタートアップ→外資系戦略コンサルティングファーム→スタートアップ支援と経験してきており、特にコンサル時代に経験した苦悩を基にこのサービスを作ろうと思いました。私はコンサルには当初ジュニアポジションで就職しバックグラウンドからスタートアップ関連案件に関わることが多かったのですが、スタートアップ情報を集めようとするたびに何度も「クイックにまとまった情報が欲しいだけなのに、なんで誰もまとめて公開してないんだよ!」と(勝手に)憤っていました。憤っていた理由はリサーチ業務で大切なのはその先にあるSo whatの示唆を出すことなのに前段の基礎情報集めに時間がかかりすぎることでした。タイムプレッシャーもある中で直接関係ないスタートアップ情報がノイズとして入りすぎていて作業効率が著しく落ちていました。このアソシエイト泣かせ(特に就職直後のリサーチ業務のイロハが身についていないうち)の状況になっているのには下記3つの要因の相互作用があります。

1) データベース・キュレーションサービスの構造
便利な世の中なのですでに多数の素晴らしいスタートアップデータベースサービスが世界中に存在しています。ただそういったサービスで実際に自分が知りたいキーワードを検索窓に放り込んでヒットするためには一定のノウハウと工夫が必要です。これは構造上やむを得ないのですがスタートアップ情報は先進的で確立されたカテゴリーメイキングがされていないゆえ表記揺れが多く発生しているからです。例えば「Photovoltaics」「PV」「Solar Power Generation」では全く異なる検索結果が出てきます。これを全キーワード x 各DBで検索している暇などないので最初からこの作業をやった結果をどこかで誰かにまとめておいて欲しいと願っていました。これはDBに限らずスクレイピングなどをかけて情報をかき集めてきても同様の課題です。またキュレーションサービスも同様に後述2つの理由も相まって精度が非常に粗くなってしまっている現状です。知りたい情報の2レイヤーぐらい粗い粒度のものが多く例えば「AIスタートアップ10選!」的なAIのバリューチェーンのどこに位置する企業なのか、どの技術要素を強みとするものなのかなどを踏まえた上でまとめられている記事は多くはありません。結果、リサーチャーは1から毎回自力で調査することになります。

2) キュレーション記事作成事業の構造
これは業界構造上また事業採算上仕方のないことなのですがこういった基礎情報を取りまとめる作業は発信側からしてもジュニアポジションの人間の仕事となっているケースが多いです。ソーシング作業またその事業概要書き起こしを通じてある意味トレーニング的に理解度を上げていき、一定レベルに達するとよりスケールする活動に回り、また別のジュニアポジションの人材が担当になる・・・この流れが繰り返されるため上述のように「AIスタートアップ!」といった粒度でしか結果として情報がまとめられないというケースをよく見ます。ポイントは「まとめられない」という部分で良し悪しではなく、一から勉強していては記事投稿時間に間に合わないので理解度が多少足りなくとも出せるレベル、となると少々粗めになる事情は本当によく理解できます。

3) ビッグワードクエリ選好性
まとめ情報発信事業者からすると当然1記事あたりの売上/効果が上がるほうが良いのでビッグワードでGoogle検索などにヒットさせたくなる動機が働きます。例えば「自然言語処理」と「GPT-3」といった具合に検索ボリュームに大きな乖離が想定される場合、事業者的には前者のワードで取りにとりにいきたくなる気持ちは非常によくわかります。その結果極端な話「自然言語処理のスタートアップ50選!」的な自然言語処理を活用しているあらゆるスタートアップが粗々の盛り盛りでまとめられた記事が跋扈してしまうことになります。検索側が本当に欲しい情報はスモールワードクエリであることも多いのでその辺りをカバーできる事業者は現状非常に少なく感じています。

以上の問題を解決し、あの日の泣きながらPCを叩いて情報をかき集めていた自分自身に贈りたいサービスとしてHarry's Searchをローンチしました。

私は直近数年間に渡りニッチキーワードでスタートアップを探索するという業務に携わってきました。現在は組織を離れ独立していますが、その探索精度は一程度クライアントの皆様にも評価頂き大企業の方々と探索契約も締結しています。それを持ってメディアのような形式で情報発信を行っていこうと思った理由はシンプルで、優秀な皆さんがいたるところで基礎情報を集めることに余計な時間を使いすぎている現状は非常にもったいないと思うからです。ぜひ皆さんの時間は示唆やプロダクトの磨き上げに使ってください。私は狭いキーワードですこしでも精度高く情報をまとめていくべく尽力していきますので、ぜひ末永くよろしくお願い致します。

修正/削除依頼・ご意見・ご要望・キーワードのリクエストはこちらのメールアドレスまでご連絡ください。harry@harrys.works


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