ユニバーサル、東アフリカ最大レーベルAIの株の大半を取得

メジャーのレコードレーベルがこれまで以上にパワフルに動いている。

点と線、結び方、つなぎ方によって、見えてくる生地の色めきは全く異なる。

ワーナーもソニーもみな新しいトップやA&Rチーフの新戦略によって、SpotifyやDeezer他との新しいパートナーシップを構築し、リスナー、クリエイターとの新しい関係性を結ぼうと躍起。

"Try and fail"がかつてこれほど面白い時代はあったのだろうか。

そんな中私がコミットするユニバーサルも最近ガンガン動いている。

旧来のアメリカやイギリス、フランス、そしてスカンジナビア圏内のマーケットにおける配信形態上のシェア構造の変革に取り組んで。ユニバーサル(UMPG)はメジャーの中でも最もラディカルに動くプレイヤーの一つで、これからの動きも楽しみ。

先日はモロッコやアフリカのレーベルを買収、レバノンのレーベルをも買収してグループに吸収し、中東の特に湾岸エリアやアフリカでの新戦略がいよいよロンチしようとしている。

そんな中今回、東アフリカ最大レーベルの1つ、ケニアのAIレコードが所有する株の大半を今回、ユニバーサルが取得。

これらの決断はもちろんすべて、ユニバーサルのトップ、ルチアン・グレインジのリーダーシップによる。彼は2016年タイム誌の最も影響力ある100人のトップ5に入った。

アーメット・アーティガンやベリー・ゴーディ、クライヴ・デイヴィス、ダグ・モリス、LAリード。これまで様々なレコード会社のトップが歴史を作ってきたけれども、ルチアンは現在の音楽シーンを作る新世代のビジョナリー。

アフリカの音楽というと、馴染みがない方は本当にないと思うけれど、こうしたマッピングがもたらす音楽世界のうごめきは、マクロな意味でこれからどんどん変わり、ここ日本にも間もなく影響を及ぼす。

1980年代、ワールドミュージックブームなるものがあったな。2010年代のワールド、そしてそれを作るわたしたち。


ソース:こちら









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