みちのりHDによる佐渡汽船の上場廃止

こちらのプレスリリース案件規模の割に119頁と大作となっております。事実上の上場第三セクターとして何とか生き残っていた佐渡汽船さんですが、IGPI傘下のみちのりHDさんによる再建の道を探ることとなりました。複雑なスキームになるということはそれだけ再建の道も険しいということなのだと思います。

それにしても、提案自体は同じくIGPI傘下の日本共創プラットフォームさんとの共同提案であり、『本当初最終意向表明書の受領時点においては、第三者割当の割当先が JPiX 又はみちのりホールディングスのいずれとなるかについては未定でしたが、下記「ウ.みちのりホールディングス第三者割当、本株式併合及び本第 10 回新株予約権無償割当を実施することを決定した経緯及び理由」に記載のとおり、最終的にみちのりホールディングスが第三者割当の割当先に決定いたしました。』とのことです。日本共創プラットフォームさんも投資家から資金調達しておりますし、ちょっとコンフリクトっぽい印象を受けますがなかなか面白い関係ですよね。

なお、プレスリリースによれば最終的に日本共創プラットフォームさんではなくみちのりHDさんが第三者割当増資を引き受けることになった理由が『当初最終意向表明書の受領時点においては、第三者割当の割当先が JPiX 又はみちのりホールディングスのいずれとなるかについては未定でしたが、最終的にみちのりホールディングスが第三者割当の割当先に決定いたしました。これは、みちのりホールディングスとの協議により、みちのりホールディングス傘下の公共交通事業との「横串」を通した経営によってより当社の効率的な事業運営を実現し、事業構造改革等の効果を発現させることができると考えられたためです。』ってそれ最初から分かっていただろうという気がしますが、それでも共同提案にしたのはなんか理由があるのでしょうか?

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120220207581156.pdf


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