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ジョージアに海外移住して3ヶ月が経ちました。

 ジョージアに海外移住して3ヶ月が経ちました。

ジョージアに3ヶ月住んでみてどうだったかという総括を書こうと思ったのですが、ここ2週間くらいで事態が大きく変わってしまいました。

原因はみなさんご存知の通りコロナウィルスです。せっかくなので今回は日本で放送されることのない、ジョージアと言うマイナーな国での現場についてお伝えします。


コロナの影響で日本も自粛ムードになっていると思いますが、こちらで今取られている措置はかなり深刻です。
まず昨日、ジョージアでも緊急事態宣言が出ました。
それに伴いすべてのカフェ、レストラン、バーが閉鎖。
銀行、ガソリンスタンド、病院等を除く全ての営業がストップしている状況です。

ジョージアへの出入国に対しても特別な例を除き、飛行機が全て止まっている状態で、日本に帰ることも出来ず、もちろん他のヨーロッパの国に行くこともできず事実上鎖国状態です。

他にも10人以上集まる集会への禁止が一昨日、追加されたり、今後もっと制限が厳しくなっていく可能性があります。
そして最低でも4/21までの1ヶ月間はこのような状態が続くとされています。

自分のクリニックも初月、2ヶ月目と順調に推移していきましたが、今は営業出来ない状態なので今月、来月と収入が全く見込めない状態です。
ジョージア政府が起業1年目の何の実績もない外国人がやっているクリニックに何らかの救済措置を講じる可能性は低く、この期間は赤字を垂れ流し続けることになるでしょう。


この2週間、多くの日本人がジョージアを去るのを見てきました。そして僕も

「一時的に帰るべきなのか?」
「そもそも僕はジョージアに来るべきではなかったのか?」

と、正直色々考えたりもしました。

とりあえず今は先に述べたようにもう帰る手段がありませんので、一つ目については考えても無駄です。

人生に『If』はありませんが、時間だけはたっぷりありますので、もし3ヶ月前に僕がジョージア移住をしなかったらというのを考えてみました。


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ジョージア移住を除くと、3ヶ月前の僕が持っていた選択肢は2つでした。

1つはダイヤモンドプリンセスに乗船し、鍼灸師として働くこと。
しかしあの船がどうなったかは皆さんもうご存知だと思うので、多くは語りません。

「ダイヤモンドプリンセスに乗ってなくて良かったね。」

と周りの人から言われたりもしましたが。基本的にクルーズ勤務に生活費はほとんどかかりません。医食住全部無料です。

そういった意味では現在こちらで営業休止状態に追い込まれ、生活が圧迫していることを考えれば、どちらが良かったかは一概には言えないと思います。


もう1つは日本で何か仕事をすることでした。
日本は今コロナの感染拡大を抑えることに成功していると聞いています。

たしかに日本に住んでる友人のTwitterやSNSから見える日本の風景と、こちらではずいぶん温度差を感じます。

こちらはすべての商店、レストラン、カフェが閉まる中、インスタのストーリーに上がってくるラーメンの画像を見ていると、君よりワニに生きて欲しかった。と思うことも少なくありません。

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しかし気になるのは外国人の友人から
「日本は検査をしっかりやってないので、日本の感染者数は信用できない。本当はもっといるはずだ。」
と言われたことです。
僕も気になり調べてみたところ、先週までのデータですが確かに検査数が明らかに少ないことがわかりました。

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(韓国の20分の1以下)

人口相対比で言えば今後インドや、日本が爆発的に増える可能性があるなと感じました。


検査数を増やせば医療崩壊が起きると言っている人がいますが、お隣韓国では出来ているのですから、やり方によっては可能なのでしょう。

この原因として日本はコロナに対する根本的な対策が東南アジアの諸国や、欧米と違うことにある思います。

日本は感染者数のピークをずらすことによって医療崩壊を免れると言う選択肢をとっています。
これに関して良い悪いと言う事は、僕は専門家ではないので言えません。

いえ、むしろ死ぬリスクの少ない若年者層であるというポジションから恐れることなく意見を言わせてもらえるなら、むしろ賛成です。

今の厳戒態勢における不便さや経済打撃と、致死率の低さを天秤にかけた時みんな気にしすぎだし「もう、全員一回かかっちゃえばいいじゃん。」というのは僕に限らず、結構多くの若者が思っていることだと思います。


しかし今世界中で激痛をこらえて急激な収束を目指している中で、日本だけが割と緩い対応である事には若干の疑問です。
ましてや本当にオリンピックをやろうとするならば世界へのアピールも含め、WHOの方針に従って検査数を増やしたり、海外のやり方に準ずるべき国は真っ先に日本であるような気がするのですが、どうなんでしょうか。

そして実際ニュースにそんなに精通していなさそうな僕の友人ですら、日本を信じられないと言う事態になっています。

つまり3ヶ月前にあった日本で働くという選択肢も、オリンピックがなくなるかもしれない等の経済的打撃や、これから爆発的に感染者が増えるかもしれないと言うリスクの点で、あまりジョージアでの現状と変わらないと思いました。むしろ今はジョージアの生活コストの安さに感謝しています。

結局、大小あれどコロナの影響を避けるのは世界中どこにいても、どんな仕事をしていても不可能だと思います。


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人間は外に出ないと気持ちがどんどんネガティブになっていきます。人は大地や、外の新鮮な空気、自然から『気』をもらって生かされています(いきなりの鍼灸師目線)
今こんな状況で暗くなってしまいがちですが、ネガティブを無理矢理ポジティブにしようとすると、それはそれでまた『気』を消費してしまい逆効果になると言うこともよくあります。

こういう元気が無いときは元気が無いなりにするのが自然です。周りから叱られても励まされても虚しいだけです。

志茂田景樹さんがそう言っていました。



もう一つ鍼灸師目線で今の情勢を考えたときに、陰陽の法則があります。
皆さんも一度はきっと見たことがあるこのマークです。

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これは何を表しているかというと、いわゆる中庸の素晴らしさです。

陰陽論で素晴らしいとされているのは
『元気すぎでもなく、疲れすぎでもなく。』
『ネガティブすぎるわけでもなく、ポジティブすぎるわけでもない。』
陰と陽。光と影。この世界には両者が存在し、どちらが良いと言うことではなくバランスを取れている事こそが、健康で自然な姿だという考えです。
そして陰陽論にはこんな一説があります。
「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」

今世界は経済的にも人々の気持ち的にも落ちていき、明らかに陰が極まりつつある状態です。

しかし今はどんなに辛くても、陰が極まり陽に転ずる日が必ずやってきます。

どうかめったに無いこんな機会ですから、ゆっくり映画や小説でも楽しみながら冷静に落ち着いて日々を過ごしましょう。


では今日はこの辺でVon voyage!



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