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【遊戯王Advent Calendar6日目】カード採用における「必要性」「十分性」

始めに

この記事はキャベツさん(@mtbambooygo)主催の 遊戯王 Advent Calendar 2023 の6日目です。


昨日のたまご 【EXW】【JWK】さん(@takerun11213318)の記事はこちら↓


自己紹介

おつ。です。
実績らしい実績はないですが、

一応銀アイコン獲得者の調整相手してた事もあるので、それなりに正しい事は言っているつもりです。

以下本題です。


何故こんな事を考えるのか

用語の解説や本題に入る前に、今から何を問題提起したいかを説明します。

ある日、コントロール主軸の純六花の相談を初心者から持ちかけられ、それを複数人で受けていました。
その際に「Gが重く感じる」という話が出たので、最初に「じゃあ墓穴を入れよう」という流れになったのですが、果たしてこれは採用理由として正しいでしょうか?

それを考える為の概念として、今回は必要性と十分性にスポットを当ててみます。


「必要条件」「十分条件」とは

数Aの中でも面倒な概念で、知らない人や忘れている人が多いと思うので説明します。
多少は読み飛ばしても大丈夫です。正確に内容を理解したい人向けの内容になっています。

例として「おつ。は男性である」というロジックを考えてみます。
このロジックは「おつ。である」→「男性である。」と2つの条件を矢印で繋いだものとして考えられます。

この時、
・前半部分(「おつ。である」)を十分条件
・後半部分(「男性である」)を必要条件
と言います。

「おつ。である」ならば必ず「男性」です。男性ではない人をいくら集めても、その中に私は存在しません。
一方、「男性である」為に「おつ。である」必要はありません。私以外にも男性はこの世に大勢います。しかし、少なくとも目の前にいる人がもし「おつ。である」ならば、その人は「男性である」と十分言う事が出来ます。

そしてそれぞれの条件を満たしている事を、必要性(十分性)を満たしている。と言います。
カードの採用理由を考える時、必ずこれらをセットで考えていますか?

次に例を見てみましょう。


「これはデッキに入れる理由にはならない」

以下にシーアーチャーさんの切り抜き動画を置いておきます。

上記動画の流れは以下の通りです。(コメント=コ、シーアーチャーさん=シ)

〜オルターガイストのデッキを作成中〜
コ「マテリアゼーション2枚でも良くないです?」
コ「素引きも強い。墓地効果たまに強い時がある。」

シ「単純に強いからって、それ理由じゃないんですよ。」
シ「素引きでも強いなら(デッキに眠ってなくていいから)1枚でも良くないですか?」
シ「逆に本当にそれだけ強いなら3枚でも良くないですか?」
シ「2枚にするのって理由があるんですよ。」

つまり、「素引き強くて墓地効果使いたい時ある」→「2枚採用」は果たして必要性と十分性を満たしていますか?という事を彼は問いかけている訳です。(動画内でこのテーマについて深く掘り下げています。ネタバレになるので詳しくは動画を見て下さい。)


実際に考えてみる

最初の六花の例を考えてみます。
「Gが重い」となった時に取れるアプローチは本来2つあります。
1つは指名者やうららを積む事ですが、もう一つはGで止まれるようなデッキ構造にする事です。

六花の場合、ひとひらからボタンを手札に加えて特殊召喚する際にGを貰っても、来々サーチ→薄氷セットとする事で1ドローに抑えながら2面除去を構える事が出来ます。

初動兼リソース
「六花来々」をサーチ
薄氷をセット
「六花来々」によって相手モンスター1体をリリースして発動
相手モンスター1体のコントロールを奪う

つまり、残りの手札も防御札(誘発等)であれば、Gをわざわざ無効にする必要は無い訳です。
六花は手数が少ない上、誘発を貰わなかった際の指名者の防御力を考えれば、指名者を入れる事や六花を多く積む事は悪手だと思います。

今回のケースでは「Gが重い」デッキに「指名者を採用する」事は不自然ではないですが、「Gが重い」ならば必ず「指名者を採用する」べきか?という視点が欠けていたと思います。


最後に

採用理由を言語化した際に、その言語化内容がちゃんと正しいかどうかを考える癖は大事だと思います。
言語化したつもりというのは誰しもが陥りやすい罠で、僕も陥りがちなのですが、その際に言語化した内容を精査する道具として「必要性」「十分性」という概念を知っておくのは大事だと思います。


以上で本記事は終わりです。読んで頂きありがとうございました。
7日目はやまいもライス@さん(@StoneGoldCrazy)の記事です!

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