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いただきます。で、世界と繋がる

いただきます。

屋久島にいると、「いただきます」の時間が長い人がいる

手を合わせ、目を閉じて、
しばらく沈黙の時間が続く。

〈いただきます〉と心の中で唱えているのか、何か別なことを唱えているのか、はたまたなにもしていないのか

わからないけれど、
1分以上、沈黙の時間を過ごす人もいる

目の前の食べ物は
いったいどこで生まれ、
どんな人の手で育てられ、
調理され、運ばれてきたのだろうか

それに想いを馳せる時間なのかもしれない

今この現代において、完全に1人の力で食べ物にありつける人などいないだろう。
誰かがタネを植えてくれたから
誰かが水をあげてくれたから
誰かが泥を落としてくれたから
誰かが調理してくれたから

わたしたちは生きている

なにより、多くの動植物たちのいのちのうえに

わたしたちは生きている
生かされている

〈いただきます〉
を丁寧にすることは
その多くの命の中で生かされていることを実感し
そこへの感謝と祝福をする時間なのかもしれないね

「食べる」ということは、
今の時点でほとんど全ての人類がする行為。
だからこそ、丁寧に、味わいたい。
その豊かさを、知ってほしい。

いつもの食卓に、
手を合わせて「いただきます」と。
その一手間があなたと世界を繋いでくれる。


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