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守破離の破!

2023.09.04-06 環境系学生未来塾 in 泰阜村

ちゃんと数えてみたら、今回が15回目の未来塾だったらしい。 
泰阜村未来塾は始まる前からイレギュラー続き。

 ・発起人のやっくんがいない未来塾
   (わたしにとってはそんな未来塾ははじめて)  
 ・参加者が集まりきらず1泊2日の泰阜村の滞在 
 ・直前のスケジュール変更、そして意欲ある参加者たちによる有志の2泊目 
 ・豊橋、という都会の中で過ごすという選択

そんなイレギュラーの中、
"環境系学生未来塾 in 泰阜村"を楽しみにきた人たちに対して
わたしのできることはなんだろう…

と考え続けた日々。

ひとりひとりの声に耳を傾け
どうすればみんなの願いを叶えられるのか
現実可能な策は何か…

参加者も運営側も関係なくみんなで知恵を出し合って、リソースを分かち合って創り上げた未来塾。

・・・

やっくんがいないと未来塾じゃない
4泊しないと未来塾じゃない
〇〇というワークがないと未来塾じゃない
自然があるところじゃないと未来塾はできない

・・・

そういういろんな"思い込み"を打ち破って
今のわたしたちにできるわたしたちのための未来塾を守りあった3日間

昨年、内閣府の助成を受けて
「未来塾とはなにか?」ということを探求してきた
今までの歴史をギュッと凝縮し、
冊子や動画にまとめ上げた

▶冊子
https://miraijyuku.info/#book
▶動画
https://youtu.be/wD7owyEtsqQ?si=auBm7Fow02v7BtuC
https://youtu.be/gY6CQjOJ0Y8
https://youtu.be/_WyuWYmlND8?si=bCL5vLaps_EDjEBw


昨年が守の最終形態だったとしたら
今回は破の第一歩だったように思う

昨年、まとめ上げたものがあるから
安心して破っていけた

破ったとしても立ち還れる場所があるとわかっていたから、
核はここにある、とわかっていたから
自由に創り上げることができた

まとめあげるために使ったエネルギーが
報われた瞬間でもあったと思う

なにより限られた時間の中で、条件の中で、
「関わる人たちみんなにとって最大限にいい時間になるにはどうしたらいいだろう」
ということを"みんなで"考えて行けたことは
わたしにとって大きな一歩だった

「わたしの力不足でごめんなさい
わたしが1人でこの苦悩を背負います」

そうやってみんなにとっても大事なものを
背負い込むことなく

わたしはここまでしかできません
これは差し出せます
ここは困っています

と、声を出せたこと

小さなことかもしれないけれど
わたしにとっては大事なことだった

通常どおりに開催できなかった嘆きを抱えながらも
今できる最大限はなにか、と問い続ける

こんなことできるよ!
こんな場所あるよ!
わたしはこんなことしてみたいな!

みんなの声を拾い上げていく
組み合わせていく

そんな2泊3日を通して
わからないものに立ち向かっていく力
それを乗り越えて行く力が
わたしたちにはある、と気づけた

泰阜村で未来塾ができるように最大限調整し、表現してくれたくみさん
グリーンウッドで未来塾をやる意味を握りしめてくれていたゆべし 
そしてそれを信じて開催を許してくれたグリーンウッドさん
2日目・3日目に豊橋で過ごす道を開いてくれたたけおちゃん
泰阜村に行くことがなによりも大事だ、と声にしてくれたさえ
自然に浸る時間が必要なんだよ、と東京で生きるリアルを吐露してくれたたくみ
このメンバーに会えることがなによりも楽しみだ、と伝えてくれたはる

そして、「未来塾のワークをしてみたい!」と夜の時間を割いて参加してくれたグリーンウッドスタッフの皆さん

それぞれが、それぞれの願いをちゃんと握り
お互いの願いを尊重し
いま、差し出せるものを差し出しあう
そうやって困難を乗り越えた先に
きっと希望に溢れた未来が立ち現れて行くのだと思う

最後に、グリーンウッドのスタッフでもあり、未来塾焚人のゆべしがくれた言葉

「自然界の中でどんぐりは、豊作の時期と不作の時期がある。自分たちの命がちゃんと繋がるように、森全体のバランスを保つように、どんぐりの木自身が、ぐっと我慢して実をあまりつけない時期がある。
今回はきっと、私たちにとって必要な何かがあって、こういう形になったんだと思うな」

右肩上がりの成長が素晴らしい、良いことだ、とされる世界の中では今回の件は"失敗"と言えるのかもしれない

けれど、

もっと大きな自然の流れを意識した時に
この体験は必ず必要があって起こったのだと、肌で感じられている

必要があったのだ
大事な時間だったのだ

と、体験を共にしていない人に伝わるようにするためには、まだもう少し時間が必要そうだ

わかってもらうためにも
ここで得たエネルギーをちゃんと次に繋げていくことも大事だと思っている

けれど、少なくともわたしにとって
そして願わくばあの場にいたみんなにとって

必要で愛おしい体験になっていることを信じたい
タネが皮を破り芽生えるように
さなぎが殻を破り蝶になるように
今までの当たり前を超えて
新しいステージに昇っていく

"破る"という大事な体験を
みんなと一緒にできて
ほんとうに幸せでした




#環境系学生未来塾
#守破離の破
#泰阜村
#グリーンウッド自然体験教育センター


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