見出し画像

【ユニオンアリーナ】ゲームシステムの分析その3:先攻と後攻はどっちが有利?

皆さん、ユニオンアリーナを楽しまれているでしょうか。
私は先週ショップバトルに参加し、参加者の皆さんが優しすぎて人間の心を取り戻したところです。
フリー対戦を快く受けてくださったのは勿論、コロナ禍におけるデッキカットのノウハウ、TCG+の使い方など、懇切丁寧に教えて頂きめちゃくちゃ助かりました。

そして対戦する中で「先攻後攻どちらが有利なのだろう」といった自問をされていた方がいらっしゃったこともあり、今回はこの題目について記載したいと思います。

獲得リソースの比較

まずは先攻後攻の両方において、ターンが回ってきた際にどれだけリソースが相手よりリードしているかを比較します。

先攻の場合

1t目
手札+0、AP+1
総手札7
総AP1

2t目
手札+1、AP+2
総手札8
総AP3

3t目
手札+1、AP+3
総手札9
総AP6

後攻の場合

1t目
手札+1、AP+2
総手札8
総AP2

2t目
手札+1、AP+2
総手札9
総AP4

3t目
手札+1、AP+3
総手札10
総AP7

上記の通り、お互いターンが回ってきた際のリソースが、

・先攻ならAP2
・後攻ならAP1と手札1

だけリードするようになっており、エクストラドロー(手札1枚)がAP1と交換できる本ゲームにおいて、同程度のリソースを得ることになります。

しかし、先攻はAP2をエクストラドローによってAP1手札1に変換できる権利がある一方で、後攻が持つAP1手札1はカードの効果によってしかAP2に変換することが出来ません。

つまりリソースを好きに変換できる権利がある分、先攻にアドバンテージがあります。

またAPはとりわけゲーム序盤において【領域展開】の互換をデッキに採用してでも確保したいリソースであり、総量は同程度でもゲーム序盤の時間帯には明確に手札より価値のあるリソースになっています。

そのためそれぞれのリソースを比較した際、
・リソースを変換できる権利がある
・ゲーム序盤はAPが重要である
の2点から、先攻の貰えるリソースの方が質が高いと言えます。

必要エナジーから見る利点

次にゲームの起点となるカードが一般的にどのエナジー帯に属するかの分析と、そこから先攻後攻の利点を導き出します。

本ゲームの、少なくとも現カードプールにおいて、最もメジャーなゲームのターニングポイントはBP4000のレイドであると考えています。

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/

BP4000は同時間帯において最高水準のBPラインであり、ブロックで対応するためにはデッキや手札要件を要求するため、
基本的には
・イベントによる除去
・スペシャルトリガー
でしか対応できません。

また4エナジーBP4000のレイドはアクティブで場に出ることからすぐ攻撃を行える上、同時間帯において最高水準のブロッカーでもあるため、ライフレースへの影響が大きいカードです。

このようにBP4000レイドは高い影響力を持つ一方で、多くのデッキにおいてオピニオンリーダーとして設定されているメジャーな戦術となっています。

本戦術がメジャーな現プールにおいては、自分が優位なライフアプローチを行うために留まらず、相手に優位なライフアプローチをされないためにも、4エナジー以上をいち早く形成できる側に優位性があります。

以下はターン毎のプレイ可能な最大エナジーです
(カード効果による外的要因は後述で記載するため、本項目では一旦無視します。)

先攻1ターン目
0エナジーまでプレイ可能

後攻1ターン目
1エナジーまでプレイ可能

先攻2ターン目
2エナジーまでプレイ可能

後手2ターン目
3エナジーまでプレイ可能

先手3ターン目
4エナジー以上をプレイ可能

と上記の通り最も早く強ムーブが発現しやすい時間帯は先手3ターン目であり、あくまで現プールにおいてですが先攻を取った方がライフレースで優位に立ちやすくなると分析しています。

後攻の利点

ここまで、
・リソースの質で劣る
・現状ライフレースで不利になる場合が多い
と2点の不利を背負った後攻ですが、後攻にも当然利点があります。

後攻2ターン目に強いムーブを行える場合がある点です。

3エナジーレイド

先ほどは4エナジーのレイドやキャラがターニングポイントになりやすいと申し上げましたが、あくまで一般論であり、数は少ないものの3エナジーBP4000のレイドユニットは存在します。

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/

エクストラドローを加味しない場合、
・後攻2ターン目の3エナジーレイド
・先手3ターン目の4エナジーレイド
の再現性は同等であり、3エナジーレイドを軸とするデッキであれば、後手を取ることで相手よりも先に優位なライフアプローチを形成できます。

よって3エナジーBP4000の【サザーランド(純血派機)】を有するアグロタイプの緑コードギアスや、今後現れるであろう3エナジーを軸としたデッキタイプは、後攻を選択する方が優位にゲームを進められる場合が多いと言えます。

【領域展開】互換とエナジーを増量する0レベル

また、後攻が「【領域展開】互換」や「レスト+退場予告でエナジーを増量する0レベル」を引いている場合、4エナジーキャラを先攻よりも先に展開することができます。

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/

モデルケースとして
・4エナジーレイド
・レイド元8枚
・【領域展開】互換
を後手2ターン目までに最低1枚ずつ引ける確率は33%程度であり、ここへ更にエナジー用キャラ分の手札要件が乗ることも踏まえると、これだけを狙って後手を選択する意義は薄いです。

しかし、ここに加えて上記C.C.の互換や、4エナジーレイドとは別にこれと同水準でライフレースを優位に進められる戦術(【ウボォーギン】など)を持つコンセプトであれば、後攻2ターン目に高い再現性で脅威展開できる構築が可能であり、これの度合いによっては後攻を選択することが正着になると考えています。

まとめ

・システム上は先攻が有利
・システム外を見ても4エナジーレイドがメジャーな現プールにおいては先攻が有利な場合が多い
・しかし、後攻が得意なコンセプトや構築は一部存在する。

おわりに

以上から現状のプール(ハンター、ギアス、呪術)においては基本的に先攻有利ですが、後攻が得意なデッキや構築も一部存在するというのが現段階での私の分析です。

カードプールやデッキのシェアによってどちらが有利が揺れ動くシステムであるため、正着打には
・自身のデッキはどちらが得意か
・環境的にはどちらを有利とするデッキが多いか
の2点を把握することが求められると思います。

現在カード公開が行われている「鬼滅の刃」のブースターパックだけを見ても、禰󠄀豆子や堕姫など3エナジー4000水準のレイドアタッカーが複数公開されており、早速後攻有利のデッキが入り混じって存在する環境になりそうで楽しみです。

早く鬼滅の刃きてくれー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?