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【ユニオンアリーナ】ユニオンレア争奪戦(鬼滅の刃)調整録

針瀬です。
5月分では唯一当選していた〈鬼滅の刃〉ユニオンレア争奪戦が終了したため、今回も調整録を残します。

結果は決勝負けの2位とwinnerには届かず悔しい思いをしましたが、決勝の相手の方は構築プレイ共に隙が無く、一方こちらはデッキ選択・構築精査・プレイの突き詰め、いずれにおいても甘さが垣間見えたため順当な結果だったと感じます。

想定したメタゲーム

前回同様、使用デッキを絞り込む上で〈鬼滅の刃〉の争奪戦がどういったメタゲームになるのかを想定しました。

tier1:【黄竈門兄妹】

カタログスペックが見栄えのするカードが多く、市場価値を見ても人気のあるデッキタイプであることは明白でした。
実際のデッキパワーも鬼滅プールだと最高水準であり、先週までの争奪戦のルーモアも含め、最大母数であると仮定しました。

tier2:【紫無惨】

こちらは【黄竈門兄妹】に比べ勝ち筋が細く、強いデッキを選択するプレイヤーには好まれにくいデッキタイプであると判断しましたが、遊びに唯一性があり、市場価値の高さから見てもデッキを組んでいるユーザーは多い印象を受けました。
先週までの争奪戦のルーモアから見ても【黄竈門兄妹】に次ぐ母数があると判断しました。

tier3:その他

4月分の争奪戦環境と異なり、〈鬼滅の刃〉の争奪戦はショップバトル環境を充分に経て行われるものではないため、実態を細かく掴むことが困難でした。
自身の研究においては上記2点の他に【赤天元】【紫兄弟】が比較的強度の高いものに分類されると判断しましたが、【黄竈門兄妹】【紫無惨】に比べ争奪戦のルーモアでは目立った母数は観測できず、明確な仮想敵として設置するのは逆に危険であると判断し、今回は軽視しました。

デッキ選択

上記から最大シェアと仮定した【黄竈門兄妹】に五分以上のゲームが見込めることを必須条件とし、最終的に以下3デッキが残ります。

【黄竈門兄妹】

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/
画像はBANDAI TCG+で作成したものです。

今回最も時間を費やしたデッキタイプであり、最終的に選択した【紫無惨】と最後まで迷ったデッキです。
単純なデッキパワーであれば〈鬼滅の刃〉環境において最強であると判断しました。
しかしミラーマッチに関して、構築とプレイ共にある程度差が出るマッチアップではありましたが、それでもレイド2種の影響力が大きい点は避けられませんでした。
知り合いと相談しながら最終的に計8個ほどのモデルを試しましたが、どうしても納得の行くほどミラーマッチで勝率に開きを付けることが難しいという結論になり、見送ることになります。

【紫兄弟】

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/
画像はBANDAI TCG+で作成したものです。

鬼滅の紫プールは〈3/2堕姫〉〈手鬼〉の存在により、安定して5回ブロックを行えるため、〈レイド禰󠄀豆子〉〈レイド天元〉〈レイド妓夫太郎〉といった再アクティブ系のカードが流行する鬼滅プールにおいて、高い防御性能を持ちます。
このため【黄竈門兄妹】に耐性を持つデッキとして候補に残り続けましたが、攻撃性能の低さからtier2に想定した【紫無惨】への遂行力が乏しく、選択に不安が残りました。

【紫無惨】

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/
画像はBANDAI TCG+で作成したものです。

最後に今回使用したデッキです。
【紫兄弟】同様、〈3/2堕姫〉〈手鬼〉の存在から再アクティブに対して耐性があり、〈朱紗丸〉まで採用することで【黄竈門兄妹】に対して比較的高い耐性を持つことができると判断しました。
またミラーマッチにおいて構築とプレイの差が出やすい点も自身の好みにマッチしていました。
速度が早い且つ自ターン3500を量産できる【赤天元】は苦手気味な認識でしたが、今回は軽視していたため、本デッキの使用に踏み切ります。

リストに関して

具体的な解説は他の機会で行えたら良いなと思います。
今回は特徴的なものだけピックアップして解説します。

〈下弦の弐〉

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/

3500ブロッカー。【紫無惨】のメインストリームは〈下弦の肆〉〈下弦の参〉〈3/2堕姫〉といった手札消費の少ないブロッカーの人海戦術によって時間を稼ぎ、〈4/1鬼舞辻無惨〉の条件達成を目指すといったものです。
しかし相手の1ターン中の攻撃は4回以上に及ぶため、いくら手札が切れないと言っても1ターンに供給できるブロッカーは基本3AP分の3体。
つまり、最低1体は相手ユニットの攻撃を毎ターン止められるBPを持ったユニットが場に必要となります。仮想敵である【黄竈門兄妹】は3000ラインのキャラが豊富であり、これを後手2ターン目からフロントで止められる3エナ3500は必須であると考えました。
レイドトリガー持ちの〈堕姫〉も選択肢にありましたが、
・後述する〈1/1鬼舞辻無惨〉からヒットする
・最終盤面でインパクト無効を除去できる場合がある
の2点から本カードを優先しています。

〈1/1鬼舞辻無惨〉

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/

退場時に手札交換を行う〈下弦の陸〉に比べ、本カードは登場時に手札交換を行えるため、ブロックを行わない序盤のタイミングからでも
・序盤の動きを補強できる
・妓夫太郎を場外に送れる
点が優秀です。
本リストは下弦の鬼を絞っているためヒット率が75%程度と怪しい数字ですが、カードパワーを優先しました。

〈3/2堕姫〉

出典:ユニオンアリーナ
https://unionarena-tcg.com/jp/

5回ブロックによる堅牢な防御力を持ちながら、アタック面においても〈3/1妓夫太郎〉と併せて【黄竈門兄妹】の3000ラインと相対した際ライフへプレッシャーを与えることができます。
2コストであるため4枚採用による取り回しの重さは目立ちますが、パターンに入った際のパフォーマンスは代用が効かないほど高水準であるため強気に最大積載しています。

実際の環境

予想と反して【赤天元】が多かった\(^o^)/

私の参加した店舗では全体感が
【黄竈門兄妹】≧【赤天元】>【紫無惨】>その他
といった印象でした。

運良く【赤天元】との対戦は1マッチのみで、それもラックがこちらに向いたため拾えましたが、フラットに見た際【紫無惨】の持ち込みは悪手であったと思います。

おわりに

総括として今回のデッキ選択は誤ったと分析しています。
当然ではありますが、呪術廻戦の争奪戦における使い慣れていた【紫真人】に比べると【黄竈門兄妹】の練度不足が顕著であったため、ミラーが楽な【紫無惨】に逃げてしまった…といういつものやつです。
その心の弱さが反映されるかのように、決勝はしっかり上手い【黄竈門兄妹】に負けました。これぞ完敗です。
特に今回は【青宿儺】のミラーに比べると構築とプレイで分岐が発生しやすいミラーマッチであったため、本当に良くなかったと思います。
長いカードゲーム人生で何回も繰り返している悪癖ですが、本当に治りません…。

次こそは反省を活かし、より納得の行くデッキ選択を目指します。今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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