一番大切な、緊急ではないけど重要なことを意識するとはどういうことか?
仕事のマトリクスで、緊急⇔緊急ではない、重要⇔重要ではないのものがある。
整理すると
① 緊急で重要な案件→すぐに処理する
② 緊急ではないが重要な案件→時間をつくって処理する※一番大事
③ 緊急で重要ではない案件→人に依頼する
④ 緊急でもなく重要でもない案件→やらない
この4つになる、慣れていない人は、とにかく、①の緊急で重要な案件に物事が集中してしまう。
それもむべなるかなとこの立場になって思う。
社会には、自分は緊急であり重要だと思っていた案件が、後から緊急でもなく重要でもないと発覚することがあるし、その逆もある。
大変だ(´・ω・`)
先日、上級管理職とはなしをしたときに、1日は自宅勤務の日つくっておけよとアドバイスをした。
弊社の上級管理職は、出勤義務はないので、成果をだすために自分で考えて働いてもらうのだ。
この自宅勤務は2つの意味がある。ひとつは階層構造のメリットは、トラブル発生における保険なのだ。
上級管理職まで上がった案件は、まあまあシリアスなものか、非常にシリアスなものか、そのはざまにあるものだ。
だから、すぐに対応できるように、時間の調整が普段からできる状態にしなければならない。
もうひとつは、このマトリクスにおける、緊急ではないけど重要な案件を実現するためには、現場から距離が必要なのだ。
現場はいつだって、驚くほど緊急で重要な案件にあふれている。特にぼくらのような対人の仕事は、なにをするにしても相手がいるのだ。
それは、無意識に相手を待たせてはいけないという期待に応えようとする気持ちがぼくたちを焦らせる。
それは悪いことではない、誰だって人の期待に応えたいと思うのだ。
ただし、それは上級管理職になると、弊害も発生する。
本来なら、緊急ではないけど重要な案件を実現しなければならない立場の人間が現場に関わりすぎると組織の成長は鈍化する。
山ほど実現したいことがある。スタッフ育成制度の洗練化、人事評価の課題と現状組織への適正化、スタッフ属性の整理、昇格降格基準の明確化、ステークホルダーの満足度のKPIの項目設定、クライエントの抱えている疾患・障害像のデータ分析、スタッフ雇用の推進、財務データの分析などなど
いわゆる、生業ではなく仕事をしてほしいのだ。
昔の農家の方は、毎日のお金を得ることを生業と言って、明日につながることを仕事といった。
上級管理職は、生業ではなく仕事の割合を増やして行ってほしいのだ。
ときどき、スタッフでも両方できる人もいる、そういった人は得難い人材だ。普通の人は、決められた労働時間の中で、両方をこなせる人は中々いない。
中々いないので、若い人はそれを毎日少しだけ意識することで将来大きく変化するとぼくは考える。
まずは、緊急ではないけど重要な案件を自分でみつけることだ、それが適宜出来たらほぼ終わったようなものである。
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