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仲良く、揃って正座していた/柏原シクロクロス

仲良く、揃って地面に正座していた。極めて礼儀正しい姿勢である。これが、レース中でなければ。

桂川で念願の優勝昇格を果たして、初めてのカテゴリー3のレース。チームメイトのひろっさんと同じレースである。チームメイトと揃って同じレースに出るのは、今のジャージになって初めてなのでとても嬉しくスタートグリッドに並ぶ。

朝からまさかの雪。路面状況もどうせ変わるだろうから、歩いてコースを見ただけで、試走はなし。アップは一応するが極寒でなかなか心拍も上がりきらなかった。雪で路面が荒れるといいなあと思っていたが、出走時間にはほとんど溶け、かつほとんど泥ももたらさなかった。もたらしたのは、スタート直後のアクシデントだけ。

スタートは4列目から。先頭から少し遅れて踏み始める。1列前のひろっさんよりも前の選手が詰まっているので、隣に接触しない範囲で少し右に避けながら、ギアを上げ、さあ加速、と思った瞬間、2つ前の選手が足元をすくわれたように、前輪からスリップダウンした。おいおい。まじかよ。超フラットな芝なんだぜ?

ひろっさんが突っ込んでしまう。その自転車が飛んできて、俺も飛んだ。

飛んだおかげでひどい何かはない。ハンドル、ブレーキ、大丈夫そう。だったので、まだ立っていないひろっさんに「大丈夫?」と一声だけ届いてないかもなと思いつつかけて再スタートを切る。これがC3の洗礼か?と思ったけど、そんなわけない、ただの落車だ。もう少しうまく対応できたかもしれない。

さあ、最後尾からのやり直しだ。

柏原のコースは、前半、スピードに乗った頃にコーナーが来るフラットな芝。真ん中すぎに砂区間、続いて泥区間、その後またダッシュが繰り返される、いつもより短めのコース。もともと力試し的にノープランだったので、ひとつでも前を目指して踏む。

コース脇のツジケイから、ひろっさんのリタイヤを聞く。残念。

さらに「エスキーナのおじさん!!!」とキラッキラした目の少年(に見えた)から、ひたすら毎周回激励をもらう。ありがたい。その他も桂川で目立ったからか、エスキーナ!!って声がすごく聞こえた。お店の地元というのもあるのかな。ほんとありがたい。

C3の選手は、C4に比べるとみんなガツガツ競ってくるし、油断するとズルズル後退していくので、コーナー出口でしっかり加速して短いストレートで前に出てコーナーを先に入るように意識する。うまくいくこともあるし、気を抜くと逆になる。そうやってパックを乗り換えながら、少しずつ上がっていき、結局6周走ることになる2周目の終わりくらいには15番手くらいまで上がっていた。わりといい感触だった。このへんまでは。

やがてKINFORKのソウさんや園田さんらも見えてきて、気分も上がる。上がるに任せてガンガン行ってたら、垂れた。

ラスト2周はわかりやすく踏めない中できつかったが、なんとかそのあたりの順位は維持して14位でフィニッシュ。まあ、なんてことない順位だし、配分ミスりまくりだったけど、出し切った満足感はある。次回はもう少し組み立てて、無事に走りたいな。

心残りと言えば、乗り切れそうで、結局全周回途中で降りてしまった砂区間かなあ。途中でもう一枚ギアを落としてトライをすれば良かった。以前なら、喜んで担いで走っていたところを、今は乗っていくように考えている。ランは強みだけれども、ここぞ、という時にとっておきたいのである。

さて。

というわけで、関西のクロスはこれでおしまい。もう1戦くらい出たいが、どうなることやら。

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'17-18 関西シクロクロス 番外 柏原 カテゴリ:C3
14位/29人出走
写真は 世界のツジケイ から いつもありがとう!

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